茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3197回「本当の賢さは、もっとやさしくて、善意に満ちていて、素直で、人の話を聞く」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３１９７回をお届けします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ぼくは普段は英語圏のコンテンツしかほぼ見ないし、聞かないけれど（落語は例外）、海外の知的エリートと、日本で受けている「論客」を比べた時の最大の違いは、前者は人が良いのに対して、後者はちょっと意地悪だったり、攻撃的なところが受けているということだと思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

３月の「人工知能革命」以来、本当に多くの議論やトークを聞いてきたけど、英語圏の人工知能の立役者、たとえばヒントンとかアルトマン、サツキバーとか、みんな本当に素直でいい人たちで、話から善意と人柄の良さがにじみ出ている。

茂木健一郎 @kenichiromogi

何よりも感じるのは、人の話をちゃんと聞くということと、謙虚であるということで、マウンティングをしようとしないし（ヒントンなんか、そもそもそういうことに興味がない感じ）、知らないことは知らないというし、他人から良いところを受け止めようとする姿勢がある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

また、今人類が直面する問題について、前向きに取り組んだり、そのときに自分ができることと他の人とコラボしないとできないことの切り分けができていて、その中で自分がやるべきことにベストを尽くすという姿勢ができている。

茂木健一郎 @kenichiromogi

比べて、日本で受けている「論客」たちは、なぜこんなに意地悪で、やたらとマウンティングをとりたがって、人の話を聞かないのかと思う。ふだん日本語圏のコンテンツは（落語以外）一切見ないので、時々目にするとびっくりする。

茂木健一郎 @kenichiromogi

現代の日本では、意地悪なことや、マウンティングすることを「賢さ」と勘違いしているんじゃないか。本当の賢さは、もっとやさしくて、善意に満ちていて、素直で、人の話を聞くということを、特に若者たちに知ってもらって、できれば英語圏のコンテンツをシャワーのように浴びてほしい。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート３１９７回、「本当の賢さは、もっとやさしくて、善意に満ちていて、素直で、人の話を聞く」をテーマに６つのツイートをお届けしました。