産地の老人によれば「日本では誰もが陶磁器を使える時代というのは終わりつつ」あるというのがリアルな肌感覚らしい

味が変わるのはほんとにそう
405
青山泰文 @bmyasu

有限会社ニュートロン『白白庵』@pakupakuan_ 店長 / PAKUPAKUAN gallery manager/ゆめしか出版 @ymskpublishing 「日本現代うつわ論 3」2023年11月発刊。

https://t.co/N05dCKkF4y

青山泰文 @bmyasu

日本では「誰もが当然のように陶磁器のうつわを使える時代」というのは既に終わりつつあって、あと20年後には陶磁器のうつわを使っているというだけで高級店、30年も経てば「料理とうつわ」の美意識はロストテクノロジーになるだろうというのが陶磁器産地の老人によるリアルな肌感覚だそうだ。

2023-08-15 23:39:04
青山泰文 @bmyasu

まずは大量生産用の原材料の確保がもう難しい。最大の産地である美濃地方は地場産業より名古屋のベッドタウンとしての宅地造成に今も熱心で、土を掘る場所が限られる。同時に大量生産工場における職工の高齢化。材料も無ければ生産力も今後確保できない。

2023-08-15 23:43:04
青山泰文 @bmyasu

大量生産の粘土供給が絶たれれば同時に、個人作家含む小規模事業者用の土の採掘量も激減する。工業用の材料確保が前提になければ、小規模用の土の採掘なぞ超非効率で採算が合わない。

2023-08-15 23:45:40
青山泰文 @bmyasu

小規模事業者に話を限定すれば、自分が作品制作を行うための原材料確保がまず最大のハードルとなり、限られた原料で作るならば自ずと消費されることを目的とはしない、作り込みをすることになる。当たり前のものではなくなる。

2023-08-15 23:51:54
青山泰文 @bmyasu

あとは自分の土地で自分たちの使う原料を掘れる、何代も続いており原料のストックが向こう数十年分は問題ない、といい特殊事例もあり。 上質な陶磁器原料はレアメタルのような扱いになるかもしれない。 もしかしたら粘土掘れそうな山を買っておくのが一番儲かるかもしれない。

2023-08-15 23:55:13
スコーンさん @skawn919

うーーーーん。確かに今の世代ってそういうこだわり無さそう。特に都心部 twitter.com/bmyasu/status/…

2023-08-16 11:15:32
@toshi_miura

陶器のシェア?ってそんなに国内産が多いだっけ? 安物の陶器、輸入ものばかりかと思っていた。 国内物の陶器の供給が減りそう、、という話は確かにありそうである twitter.com/bmyasu/status/…

2023-08-16 08:46:08
ねはん @poisson_d_or

粘土も国産漆とか膠みたいになるのかな。 twitter.com/bmyasu/status/…

2023-08-16 09:39:05

そういう話はちょくちょく聞く

香桑 @AilesLibres

引用お借りします。 これはわかるような気がします。 深川製磁さんが好きですが、職人さんが引退すれば柄が減り、制作時のロストを減らすために厚手のものが増え、洋風のものを増やし、なんとかブランドを生き延びさせようという努力を端々から感じます。なんとか生き延びてほしいものですが…。 twitter.com/bmyasu/status/…

2023-08-16 11:17:30
えすえぬ @mr2501sty

これほんとそう思う。名人はおろか通常レベルの職人も絶滅危惧種になっている。国指定伝統工芸品でも一番若い職人が40代で一番最近の弟子入りが10年前とか。継承のシステムが絶望的に現代社会に合っていない twitter.com/bmyasu/status/…

2023-08-16 10:37:03
tsugumi8282 @tsugumi8282

これは本当にそうかも 職場が日本製の陶器を主に扱う店だが、ここ数年ギョッとするほど値段が高騰してる 特に土が沢山必要な土鍋の値上がりエグいです twitter.com/bmyasu/status/…

2023-08-16 09:48:42
太陽神𝕏YOK @We_Love_Shonan

九谷焼なんかも土の問題を抱えてたはずなので、こうした原材料面の上限は確かにありそう。 土が異なると色付けをする地の色も異なってくるので、絵付をした際の仕上がりも必然と異なってくる関係で伝統工芸としては結構深刻な問題だとか。 twitter.com/bmyasu/status/…

2023-08-16 10:29:03
nekozinekozi @nekozinekozi

沖縄のやちむんは、すでに県産の陶土がとれなく、ここ数年で陶土を変えてきているので、やちむんの仕上がりが違っている。 粗々しい感じが好きなので、今のつるっとした感じは好きではない。 数十年後はそれさえも消えていくんだろうな。 なので、昔ながらのやちむんを買い集めているのよ。 twitter.com/bmyasu/status/…

2023-08-16 09:28:26
リンク 中川政七商店の読みもの 「やちむん」とは。「ゆいまーる」の精神に支えられた歴史と現在 | 中川政七商店の読みもの 沖縄でつくられる焼き物の総称「やちむん」。質実剛健なうつわもあれば、南国感溢れるカラフルな絵柄のものもあり、沖縄の人々の日用雑器として、観光客のお土産として親しまれてきました。沖縄のお酒「泡盛」を飲むためだけの酒器の数々、泡盛を寝か 1 user 7
SAIKO MORIKAWA JEWELRY @saiko_morikawa

こういう話したぶん色んな業界で起こってて私が修行中のフィレンツェスタイルの洋彫り(彫金)では工具が手に入らなかったり技術者が高齢だったり継承者がいなかったりで少しずつ消えゆく技術になってる。指導者も代替わりして技術的に低くなって行ってる模様。時代は変化するものだけど何となく寂しいね twitter.com/bmyasu/status/…

2023-08-16 10:47:53
SAWABLE♢ @sawable_d

ベトナムは今その逆になりつつあるよう。 若い職人さんの仕事が一部ではあるけれど注目されている。 twitter.com/bmyasu/status/…

2023-08-16 11:19:39

漆器も同じような状態に

如月 宗一郎 @S_kisaragi

漆器がそうだという指摘が多く、実際に各工程の製造者が最後の1人になってるケースが多いが(研磨炭と漆カンナが有名)、反面で「でもお前ら買わないじゃん」というのも確かなんだよ。三浦春馬と彼のファンの方が貢献している。 twitter.com/bmyasu/status/…

2023-08-16 10:39:07
如月 宗一郎 @S_kisaragi

仕上げに国産漆(浄法寺)を使った5000円の漆器を「高い!」と言うなら、それはもう消費者独裁ですよ。木地から下地塗りから上塗りまで岩手県産素材用いた「いわて椀」だって11000円である。

2023-08-16 10:49:32