あちこちで脚光を浴びる放射性銀(Ag110m)
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第6幕:水産物の放射性銀をめぐる@QEnergyTransport さんの八面六臂
河北新報 東北のニュース/相馬沖の底引き漁 来年1月試験操業検討 福島県漁連 http://t.co/snWtSDUR via @kahoku_shimpo
2011-11-29 11:59:11福島県相馬沖で底引き漁来年1月試験操業検討というニュースを受けて、Ag110mの話をいわき市漁協の方に聞いてみた。http://t.co/DIrpPbH3
2011-11-29 12:04:12いわき漁協:既にAg110mが出たアワビの件も知っておられ、Csだけでなく銀の調査も県に要望しているという話。ところが、要望窓口がどうも別な部署だったらしく、担当部署は把握していなかった。
2011-11-29 12:04:54Ag110mの件で、福島県庁に問い合わてみた。県としては、放射性銀は国から基準値が示されておらず、データは持っているが公開の仕方を、厚労省と検討中という返事。(以前宮城県庁であったのと同じだ。)
2011-11-29 12:08:53いわき市漁業からの放射性銀測定の要望は上がってきていないということだったので、意漁協から再度県水産課に正式要請してもらうように、漁協に連絡。今度は厚労省の基準値担当部署に確認。
2011-11-29 12:09:36放射性銀を含むCsやI以外の核種に対する基準値の設定を国は行わないのか、厚労省に聞いてみた。今後核種別に設定する予定はないとのこと。厚労省は最近あった薬事食品衛生審議会放射性物質対策部会で検討を行ったが、Csに対する「スケーリングファクター」という考え方で基準値の代用をする結論。
2011-11-29 12:13:30(スケーリングファクターの考え方は、現在使われている食品中の放射性物質の暫定規制値を決めるときにすでに使われています。具体的には、放射性ストロンチウム90は実測が難しく時間も手間もかかるため、独立した物質として別建てで規制値を決めるかわりに、(チェルノブイリ事故後の土壌中の実測結果をもとに)セシウム137の10%の量が常に共存していると想定してセシウム137の規制値を決めるという方式をとっています。この方式は、問題の物質の量のセシウム137に対する割合が想定以内であればいいのですが、これを越えると前提条件が崩れ、規制が意味をなさなくなってしまいます(たとえば、今回の事故後、福島県下の土壌中で実測されたストロンチウム90/セシウム137比はほとんどの地点で0.1-1%程度だったのに対し、水中では土壌中より大きく、規制値で想定した10%を越える値も報告されています)。従って、この方式で食品中の規制値を決めるには、まず問題の物質とセシウム137との存在量の割合の実測データをできるだけ多く集め、割合とそのばらつきの大きさをきちんとつかんでおく必要があります)
CsやI以外の放射性核種に関する厚労省資料は以下。Csの量から、他の核種の量を推定し、その安全性評価を行うという。かなり乱暴とも言える方法にも見える。http://t.co/zhj31i8s
2011-11-29 12:16:29厚労省は、放射性銀や他の核種の測定結果について、各自治体に発表を控えるような指導はしていないとのこと。厚労省としても、自治体等から検出の報告がくれば、HPで公開すると言っている。CsやI検査の食品リストの備考欄にこれまでも検出分は出していると言っている。
2011-11-29 12:22:05宮城県の干しシイタケの場合と同じように、放射性銀のデータの公開についても、福島県と厚労省の間で責任の押し付け合いが起きていた。福島県庁には厚労省の理解を伝え、いわき市漁業の要望通りに放射性銀や他の核種のデータ公開をお願いしておいた。1月の試験操業の時には対応してくれることを期待。
2011-11-29 12:25:55厚労省のスケーリングファクターという考え方は、どのくらい市民の支持を得るか、未知数。ただ肝臓に溜まり二、三十年後に癌を高い確率で発生させたトロトラストでさえ、預託線量で2Gy以上の場合。造影剤であるために濃かったのだ。トリウムはα線エミッターなので、Svでは40Sv程度以上。
2011-11-29 12:36:32厚労省の様々な核種に関する資料では、表3に土壌から農産物への移行係数リストがある。これはいろいろある研究の中から、一番大きな値を拾ってきたらしい。安全サイドには振ってある。http://t.co/zhj31i8s
2011-11-29 12:43:04第7幕:@katukawa 先生の要点整理に役立つミニ講義
おそらく今後重要になるであろう放射性銀の話。あちこちで脚光を浴びる放射性銀(Ag110m) http://t.co/lts1PIiH Agは生物濃縮がしゃれにならないから、まずいね。
2011-11-30 03:11:45IAEAの推奨する濃縮係数は、動物プランクトンの段階で、Csは40,Srは2に対して、Agは20000だ。IAEAのドキュメントのp56参照 http://t.co/f2RDP3JN
2011-11-30 03:21:47(なるほど、イカはさらにこのプランクトンを食べるから、海水からの生物濃縮倍率が100万倍になるわけか)
(↑リストの説明でご紹介した国立保健医療科学院生活環境研究部のまとめ「食品中の放射性銀について教えて下さい」)