五代ゆうさんの創作作法をかいま見る~即興でファンタジー長編を構想
- ashibetaku
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このあたりが榊さんのおっしゃってた「キャラに口癖・キャッチコピーをつける」に近いのかもしれません。たとえば「ハンマー」だけ見えてる状態でも、その下に怪力ロリがいるのがわかるという程度に、それぞれに印象的なアイコンをつける。 #sousaku
2011-12-01 00:39:07…で、話戻してなんだかんだやってるうちに、主人公と巫女、それに女王様との関係が少しずつ深まってくる。カースト最下層の奴隷として食事のあと皿洗いやってる主人公のところに、女王の人格が眠った巫女ちゃんがそっとお手伝いに来るとか。#sousaku
2011-12-01 00:39:36「…ごめんなさい、ご迷惑おかけして」「いや、いいよ。君が気にすることじゃないし。ひとり暮らし長いから家事は馴れてるし」「あの、お手伝いします」とシンクに並んでいっしょにお皿洗い。ふと見上げると台所の窓から見える月。 #sousaku
2011-12-01 00:39:58「…変わりませんね」「?」「三千年経って、色んなものが変わりましたけど、あれだけは変わりません」と月を指さす少女。「三千年前にも、こうやって月を見上げてました。その時は、そばに誰もいなかったけれど」#sousaku
2011-12-01 00:40:17「独りぼっちだったの?」「わたしは女王陛下の器として育てられましたから」寂しげに笑う少女。「聖域に隔離されて、だれかと一緒に食事をしたりなんて、一度もありませんでした。だから…ちょっぴり申し訳ないけど、楽しいんです、今」#sousaku
2011-12-01 00:40:37手を止めて少女の横顔を眺める主人公。主人公もまた、母親を亡くし、父親はほとんど帰らない状況で、幼いころから独りぼっちに耐えてきている。奴隷扱いされながらも、今の賑やかな家が楽しいと感じている自分に気づく。無心に皿を拭く少女。#sousaku
2011-12-01 00:40:56「儀式の前の晩もこうして月を見上げて、綺麗だって思って、でも今は独りじゃなくて、隣には…」と言いかけて主人公を見、急に真っ赤になる少女。「わ、わたしもう寝ますね!お、お休みなさい!」布巾を取り落として逃げていく少女。#sousaku
2011-12-01 00:41:17翌日、何故か出てきた女王の人格はひどく不機嫌。わけもなく主人公に当たり散らし、器である巫女の少女にひどい言葉を投げつける。たまりかねた主人公が、「あの子はずっと独りぼっちだったんだぞ!」と声を荒げると、#sousaku
2011-12-01 00:41:58「寂しいのも、怖いのも、あの娘ひとりだけではないわ!」と泣き顔で怒鳴り返す女王。主人公はハッとする。若い身空で一国を背負い、死ぬかもしれない儀式に身をさらした彼女もまた、孤独と恐怖をかかえていないはずがなかった。 #sousaku
2011-12-01 00:42:38あわてて弁解しようとするが、「もうよい!奴隷の言うことなど聞かぬ!」と泣きながら飛び出していってしまう女王in巫女。追いかけてあたりを探すが、見失ってしまう。足取り重く家に帰ると、少女の木棺があった物置が破壊されている。#sousaku
2011-12-01 00:43:00難しい顔をしている侍女たちと幼なじみ。「敵は本気で陛下を潰しに来ている」「危険…陛下…お命……」「でも、わたしたちにまで気配を隠しておられますぅ」「あんた、あの子に何言ったの? さっき泣きながら出ていくの、あたし見たわよ」#sousaku
2011-12-01 00:43:20主人公・幼なじみ・侍女たちが必死に女王in巫女を探しているころ、女王はどうしていいかわからずに街をさまよっている。するとそこに現れた敵の侍女軍団+従兄弟。戦闘ならばまだ理解できる。独力で応戦しようとする女王。 #sousaku
2011-12-01 00:43:37しかし心の動揺が技に現れ、うまく敵を捌ききることができない。絶体絶命となったとき、ようやく主人公たちが飛びこんでくる。たちまち劣勢挽回、押される敵側。このままでは負ける、と悟った従兄弟は、主人公に攻撃を向ける。#sousaku
2011-12-01 00:43:56だがその攻撃を受け止めたのは、ほかならぬ女王in巫女だった。驚愕する敵味方。心臓を貫かれて崩れ落ちる女王。半狂乱で抱きとめて何故こんな、と言う主人公に、「…奴隷に救われるほど、身を落としてはおらぬわ」#sousaku
2011-12-01 00:44:23うっすら笑って言い残し、がくりと首を垂れる女王。泣くしかない主人公の腕の中で、いったん力を失った身体がぴくりと動く。目を開けた少女は不思議そうな顔。「あの…わたし、どうしたんですか?こ、これ、血!?へ、陛下!」#sousaku
2011-12-01 00:44:51敵の攻撃は女王の心臓を貫いたが、少女自身の心臓は無事だった。命は助かっても、女王の器として育てられた少女には、女王の死は自らの存在意義の消滅と同じ。蒼白になって震える少女と主人公に、今度こそ、従兄弟側の攻撃が降りかかる。#sousaku
2011-12-01 00:45:14だがその攻撃を(勝手に)動いて受け止める主人公の腕。「……え?」『愚か者めが。たかが器が破壊されたくらいでわらわが消滅したりするものか』心臓が破壊され、器から解き放たれた女王の魂は、今度は主人公の身体に憑依したのだった。#sousaku
2011-12-01 00:46:21女王の魂に身体を乗っ取られたまま、超人的な体術で敵をこてんぱんにする主人公。捨て台詞を残して撤退していく従兄弟+侍女軍団。戦い終わって一息ついた女王in主人公に、侍女たちと幼なじみ、巫女の少女が駆け寄ってくる。#sousaku
2011-12-01 00:46:44『皆、ご苦労であった。器よ』と巫女の少女を呼ぶ女王。務めを果たしきれなかったことに罰を与えるのかと思いきや、いきなり少女を抱き寄せてキス(もちろん主人公の身体で。主人公、内部で大パニック) #sousaku
2011-12-01 00:47:06『これは今まで器としてよう務めた褒美じゃ。これで貸し借りなし。今後は容赦せぬぞ』と不敵に笑う女王に、一瞬迷ったあと、しっかりと目を見返して、「…はい。わたしも、遠慮しません」と応える少女。そばで泡を吹いている幼なじみ。#sousaku
2011-12-01 00:47:28そしてまた、これまでに加えて霊体状態の女王が増えた(というか、分離した)状態での、さらに賑やかになった主人公の日々が始まるのであった…で、一巻が終了。 #sousaku
2011-12-01 00:47:48二巻はたぶん主人公の親父がまた怪しいもの持って帰ってきて、それに古代の邪霊かなんかが封印されていて、それがまた幼なじみに取り憑いちゃって、それを追っ払うために主人公側+非常事態として敵だった従兄弟側も協力して戦う話か。 #sousaku
2011-12-01 00:48:12そして三巻で、女王が巫女に隠れる理由になった邪神が、二巻の邪霊(邪神の一部だった)の影響で復活を遂げて日本に来襲、あわや地球壊滅にも至りかねないところを、キャラクター全員で力を合わせて阻止。めでたしめでたし。#sousaku
2011-12-01 00:48:33