学校給食の「新基準」について、報道と解説。

朝日新聞(12月1日朝刊)文部科学省が11月30日、小中学校の給食に含まれる放射性物質を「1キログラムあたり40ベクレル以下」とする安全の目安を定めて、東日本の17都県の教育委員会に通知、事実上の基準とした措置について。 http://www.asahi.com/national/update/1201/TKY201111300868.html 朝日新聞の報道を受け、早野先生の解説、農水省の原田英男さんが連投した留意点をまとめた。
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原田 英男 @hideoharada

【学校給食の「新基準」について⑱】ただ、気になるのは、今回の措置が3次補正で検査機器を導入するための留意事項という位置付けなので、既存の学校給食の検査体制との整理がついてないように思えることと40Bq/kgの検出限界を上回った食材の提供を認めないのはダブルスタンダードになること。

2011-12-01 19:25:06
原田 英男 @hideoharada

【学校給食の「新基準」について⑲】小売業などが自ら厳しい基準値を設ける動きが増えているので、今さらダブルスタンダードでも無いかもしれないが、現場での混乱は否めないだろうし、12月半ばにも予想される厚労省の新しい規制値を確認してからでも良いような気もします(その先取りと言えるし)。

2011-12-01 19:25:21
原田 英男 @hideoharada

私もそういう理解ですが、40Bq/kgが新基準値だと世間に理解されるという趣旨です。RT @kouro16 @hideoharada 今日の森副大臣会見だと、基準値を設定した訳じゃなくて、新しく設定されるだろう基準値に対応できる仕様の機種を買ってね、という意味です…

2011-12-01 20:07:52
原田 英男 @hideoharada

@kouro16 いずれ採用されるだろう新基準値を、検出限界値にして、当面はそこで足切りするという点がミソなのですが、全ての食品群が40Bq/kgになる訳じゃないから(飲料水や牛乳も40Bq/kgと決まった訳じゃないけど)、混乱するかも。

2011-12-01 20:47:27

12月2日になって文科相の発言が報道される。「給食40ベクレル以下は誤解」

--毎日新聞
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111202k0000e010154000c.html

中川正春文部科学相は2日の閣議後会見で、学校給食の食材に含まれる放射性物質に絡んで示した「1キログラム当たり40ベクレル以下」との目安について「測定機器の機種選定の目安で申し上げた。機器の検出限界で話をした40ベクレルが独り歩きしてしまった」と述べた。学校給食で使う食材からの内部被ばくを抑える目安として受け止められたことに対し「説明に誤解があった」と釈明。「最終的には厚生労働省の基準(現行は水や牛乳200ベクレル、野菜や肉500ベクレル)に基づいて対応していくことになると思う」と述べた。

 文科省は11月30日、自治体による検査の支援事業の実施に向け、東日本の17都県の教育委員会に通知を出した。購入機種の検出限界として「1キログラム当たり40ベクレル以下」を示し、40ベクレルを超えた食品を取り除いた給食の提供などを例示。森ゆうこ副文科相は1日の定例会見で「40ベクレルを上回る食品は給食では使わないようにする方針を示したのか」との質問に「そのように考えていただいて結構です」と答えていた。40ベクレルの目安を示したのは、厚労省が内部被ばく線量の上限を現行の年間5ミリシーベルトから1ミリシーベルトに引き下げる方針で見直していることを踏まえ、200ベクレルの5分の1としたという。

原田 英男 @hideoharada

朝日新聞12/3朝刊。文科省が東日本17都県に学校給食材料の放射性物質の「目安」を40Bq/kg以下と示したことを受け、福島県内の自治体が混乱。突然、基準が厳しくなる内容のため、市町村教育委から県教育委に問い合わせが殺到。基準を変えるなら検査態勢の整備など膨大な準備が必要(続く)

2011-12-03 07:08:20
原田 英男 @hideoharada

朝日新聞12/3朝刊「給食40Bq/kg」(続き)。市民は安全性向上に期待する一方、行政の混乱には批判の目が。厚労省の通知は11/30付けで、補正予算での検査機器整備にあたり40Bq/kgを超えた品目は除外する対応などを指示。森副大臣も12/1会見で全国的な目安との考えを(続く)

2011-12-03 07:08:43
原田 英男 @hideoharada

朝日新聞12/3朝刊「給食40Bq/kg」(続々)。福島市や県は、厚労省の暫定基準値との関係や、農林水産や食品加工関係者との調整が必要になることなどから通知に戸惑い。12/1県教委に文科省から「機器選定の目安を示しただけ、給食についての基準ではない」との2回目の通知が来た。

2011-12-03 07:08:55
原田 英男 @hideoharada

「給食材料40Bq/kg以下問題」毎日jpでも:「文科相が釈明」→http://t.co/jP4c8lC4 「現場混乱」→http://t.co/82Y9ACsB

2011-12-03 07:48:13
原田 英男 @hideoharada

確かに、12/1の文科省学校給食担当者の電話はつながりっぱなしで連絡取れないと、うちの担当者も話していました。かの通知文も厚労省から入手(厚労省は某県から入手)ということに。

2011-12-03 08:11:47
原田 英男 @hideoharada

福島県各市町村でシンチで40Bq/kgって測定可能?RT @Mihoko_Nojiri これで遮蔽なしで線量計をあてる測定ときっぱりおさらば。RT @hideoharada: 12/1県教委に文科省から「機器選定の目安を示しただけ、給食についての基準ではない」との2回目の通知…

2011-12-03 09:47:25
原田 英男 @hideoharada

【文科省学校給食問題・感想①】個人的には、志しよし、ただ、現場混乱するだろうなあ~と思ってました。厚労省と全く未調整、県や市町村の教育委員会に丸投げ、第3次補正予算対象の検査機器の導入目安にとどめた、食品群の違いを考慮せず、という点が、混乱を招いた原因かと思います。

2011-12-03 10:01:29
原田 英男 @hideoharada

【文科省学校給食問題・感想②】やるとすれば、①厚労省が12月中旬にもまとめる新基準値を踏まえ(単純にみれば各食品群で1/5程度に引き下げ)、②新基準値が適用されると予想される4/1まで待てないので、③3学期から新基準を前倒しして、給食材料の選定基準として指導。ということかなと。

2011-12-03 10:01:14

文部科学副大臣、森ゆうこ議員のTwをまとめて

森ゆうこ @moriyukogiin

【給食の安全確保について】 第三次補正予算の成立を受けて17都県に対し昨日(11/30)実施要項を連絡。食材の事前検査用機器購入に対して補助金を交付するもの。検出限界値40ベクレル/kg以下の精度で計測出来る機器の購入が必要。つまり、40ベクレル/kg以下が給食食材の目安となる。

2011-12-01 22:12:59
森ゆうこ @moriyukogiin

【給食の安全確保について】 40ベクレル/kgの根拠は、厚労省で新たな食品の安全基準値についての検討が暫定基準値の1/5である「年間1ミリシーベルト」という食品安全委員会の答申を受けて進んでいるが、それを先取りし、乳製品などの暫定値200ベクレル/kgの1/5としたものである。

2011-12-01 22:22:04
森ゆうこ @moriyukogiin

【給食の安全確保について】昨日の通知についてお問い合わせが多いので、一部を分割してtweetします。なお全文は森ゆうこブログにup済みです。

2011-12-02 23:19:56
森ゆうこ @moriyukogiin

通知❶ 【事業を実施するに当たっての留意点】 (1)購入機種の選定 購入機種は、NaI(T1)シンチレーションスペクトロメータを原則とする。 検出限界は40Bq/kg*以下とすることが可能な機種とすること。 *現在、食品衛生法上の暫定規制値の見直しが行われていることに鑑み、 

2011-12-02 23:20:10
森ゆうこ @moriyukogiin

通知❷ *現在、食品衛生法上の暫定規制値の見直しが行われていることに鑑み、飲料水、牛乳・乳製品の現行の暫定規制値(200Bq/kg)の1/5である40Bq/kgに設定。  

2011-12-02 23:20:25
森ゆうこ @moriyukogiin

通知❸ (2)関係部局との情報共有及び連携 事業の実施に当たっては、農政部局や衛生部局等、既に食品の検査を行っている部局と情報共有を図るとともに、十分に連携し、これらの関係部局が有している人材やノウハウも活用しながら検査機器の効率的な運用を図ること。

2011-12-02 23:20:37
森ゆうこ @moriyukogiin

通知❹ (4)検査対象とする学校等 私立学校や幼稚園、保育所等で提供される給食の食材についても、都県の判断により検査を実施して差し支えないこと。 (5)検査結果への対応 市町村は、検査の結果、放射性セシウムが検出された場合の対応について、あらかじめ決めておくこと。

2011-12-02 23:20:53
森ゆうこ @moriyukogiin

通知❺ 例えば、40Bq/kgを検出限界としていた場合に、この値を超える線量が検出された際には、次のような対応が考えられる。 ・該当する品目が1品目の場合には、その品目を除外して提供する。

2011-12-02 23:21:02
森ゆうこ @moriyukogiin

通知❻ ・該当する品目が複数有り、料理として成立しない場合は、パン、牛乳のみなど、該当部分の献立を除いて給食を提供する。 (6)検査結果の公表 検査結果は市町村や学校のホームページに掲載することなどにより、品目名、測定結果、検出限界等を適切に公表すること。

2011-12-02 23:21:15
森ゆうこ @moriyukogiin

給食検査について、参考として例示した40ベクレル/kgでは緩すぎるというご意見もありますが、ゲルマニウム半導体検出器が入手し難い状況で、出来るだけ迅速に実施することを優先しました。

2011-12-02 23:55:32