本日のドイツ語表現

文学作品、慣用句、標語などからドイツ語の一言表現を抜き出し、文法の解説を付けたものです。過去に引用したものはコンテンツを統合の予定です。
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ドイツ語学ドイツ文学たん @germanist_tan

ところで、ツルゲーネフはロシア文学の本質を主人公に言わせています。 作中、ゲーテの『ファウスト』の朗読会をしようという話が出るのですが、主人公はこう手紙に書いています。 「間狂詩は省略した。これは作風からしてもはや第二部に属するものだ。」 朗読の対象は第一部に限る、という形なのです

2023-09-05 06:21:20
ドイツ語学ドイツ文学たん @germanist_tan

ゲーテの『ファウスト』は、その第一部は悲劇のただ中で終わります。そして第二部はその救済と言えるでしょう。 してみると、ロシア文学とは『救済』を本質ととらえるのではなく、『悲劇』そのものに救済性を求めるのかもしれませんね。

2023-09-05 06:21:20