リスク評価とリスク管理
- HayakawaYukio
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.@flurry 段階論はあくまで理念型です。具体的には、目指すべき理念として各段階の考え方が出てきたこと、とくに第三段階が出てきたことは、欧米各国やコーデックス委員会等の文書として確認できますし、それをモデルにして現状を語る言説の登場も確認できます。
2011-12-02 16:11:01.@flurry 他方、各国の実際のリスク評価・リスク管理がどこまで第三段階の理念通りに行われているかは、当然理念とは開きがありますし、その実現度、もしくは現状を検証する際にモデルが参照される程度にも国ごと、さらには一国内でも分野ごとに違いがあります。
2011-12-02 16:12:45.@flurry なのでまぁ、ご指摘の通り、綺麗な歴史発展ストーリーには点はならないことには注意が要ります。(ツッコミ、ありがとうございます。)
2011-12-02 16:13:48@hirakawah 原発に限って言えば、石橋克彦さんに近いところにいる私の目から見ると、リスク評価はぜんぶまやかしです。科学なんかではぜんぜんありません。委員会だか審議会だかでどんなことが話されてきたか、すこし知ってます。
2011-12-02 16:15:15ちなみに英文ですが、食品分野でのリスク評価方針の国際比較と、さっきの段階論の話をまとめた報告書(僕も執筆者の一人)。Risk-assessment policies: Differences across jurisdictions http://t.co/v0zlPlwk
2011-12-02 16:16:58@hirakawah 噴火予知、地震予知についてはかなりよく知っています。噴火予知連には、学者以外に行政がはいってます。たとえば、伊豆大島1986噴火の意思決定がどうなされたか、いろいろ書きたいことがあります。火山噴火は、これを考えるのにいいテーマです。平川さん、やりませんか。
2011-12-02 16:17:47原発はまさに仰り通りだと僕も思います。まずは第二段階でしっかりやろうよと切に言いたいです。RT @HayakawaYukio: @hirakawah 原発に限って言えば、石橋克彦さんに近いところにいる私の目から見ると、リ… (cont) http://t.co/u25aGTeT
2011-12-02 16:18:40なるほど。それは興味深いですね。いますぐというわけにはいきませんが、念頭に置いておきます。RT @HayakawaYukio: @hirakawah 噴火予知、地震予知についてはかなりよく知っています。噴火予知連には、学… (cont) http://t.co/T6IzZPIP
2011-12-02 16:20:16伊豆大島1986年噴火危機対応について、こんな文章を書いたことあります2003年。 http://t.co/SWyNpFxC @hirakawah 火山噴火は短期決戦で、すみやかな意思決定がもとめられます。そういう場を何度も経験してきた私には、この原発対応ののろさに唖然とします。
2011-12-02 16:21:12.@hirakawah 「目指すべき理念として各段階の考え方が出てきた」( http://t.co/MpQmyUcA )という部分が気になりました。ともすればそれは、早川氏のように?「第○段階が徹底されてないのに、第△段階に進もうというのは」みたいな意見を 生みやすいと思います。
2011-12-02 16:22:52.@HayakawaYukio ありがとうございます。緊急対応での意思決定と科学という観点で、火山噴火と原発事故を比較する必要は大いにありますね。防災関係に詳しいうちの同僚も当初からその点を指摘しておりました。
2011-12-02 16:23:43これは浅間山の登山規制を解除した話 http://t.co/GSW2AY8z 噴火じゃないから緊急性はないが、国、自治体、観光業者、登山者、学者などいろいろな利害関係が衝突して模索して、ひとつの方向をつくっていった話。
2011-12-02 16:24:17.@hirakawah しかしながら、その各段階という考え方が実はそもそも遡及的に構成されたストーリーではないかという…… そのときに「第n段階に進む前に、まず第n-1段階を徹底しよう」という物言いが何を意味してしまうのか、みたいな話でしょうか。まとまらなくてすみません。
2011-12-02 16:24:30いま、まさにそうお答えしようと思ったところでした。その点で「目指すべき理念として各段階の考え方が出てきた」という言い方は誤りです。すみません。RT @flurry: @hirakawah しかしながら、その各段階という考え方が実はそもそも遡及的に構成されたストーリーではないか
2011-12-02 16:26:30.@flurry つまり、リスク評価とリスク管理の関係について、実態とあるべき形について反省的な議論が始まったのが「第三段階」で、第一・第二段階は、その反省のなかで遡及的に構成されたというのが正しい言い方になります。
2011-12-02 16:28:44.@flurry ちなみに第三段階の理念が明確になった「反省的議論」は、欧州は90年代後半~2000年代前半、米国は90年代前半~半ばなんですが、萌芽的なアイデア自体は80年代前半にすでにあったりして、実際の歴史経緯はやや込み入ってます。
2011-12-02 16:31:50↓↓ 「唐木英明氏と早川由紀夫氏(そして、おそらくは菊池誠氏も)の意見が一致する恐るべき一点」はおおむね正しい。しかし私の言葉で書くとちょっと修正必要「リスク評価とリスク管理は別」「リスク評価は科学でやる」「リスク管理はそのリスク評価 も 使う」 後2つは唐木さんから教わった。
2011-12-02 16:35:26.@flurry で、元のご指摘に戻ると、まぁ、段階論自体は遡及的構成概念であり、実際の、しかも「後発」である日本がそれを段階的に王必然性も必要性も実はないので、「評価と管理を区別」しつつ「でも評価の社会的・政治的前提はオープンに」という両面で進めるべきなのだと思います。
2011-12-02 16:37:20政治家が、リスク管理を(科学による)リスク評価におんぶにだっこでやろうとしてるのが(つまりは責任転嫁だ)、いまの放射能対策の欠点だね。学者にいろいろ測らせて考えさせるのはいいが、それを聞いたあと、でもこれは政治判断でこうすると大ナタふるわないとね。
2011-12-02 16:37:55