教師の資質能力向上をめぐって

教師の資質能力向上に関して、自分なりのモチベーションと修士レベル化のポイントになる点を簡潔にまとめています。なお、制度設計の方向性についての私見は、ブログに近々アップする予定です。
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村山紀昭 @muranori7

ブログに「教員の資質能力向上のためにー修士レベル化の可能性(上)」をアップしました。上は資質能力とは何かが中心です。ご笑覧のほど。http://t.co/coNgnBNU

2011-12-04 19:37:36
村山紀昭 @muranori7

教師の資質能力を問うときのポイントは、個人レベルで考えるか教師総体についてかです。意欲のある先生方が民間の研修会などで研鑽するのは大いに好ましいことですが、問題はそれだけでは問題の解決にならないということです。で、制度改革が避けられないのです。

2011-12-05 22:39:20
村山紀昭 @muranori7

でも、逆に制度改革は上滑りすると実質のないものになります。時に上からの押しつけのように捉えられます。で、教師の自発性を基礎に据えること、さらに普通の学校の普通の教師が行う視点を貫くことが大事だと考えます。どちらも具体化は難しいのですが。

2011-12-05 22:42:50
村山紀昭 @muranori7

制度問題として教師の資質能力問題に取り組む個人的なモチベーションの一つは、100人くらいのゼミの卒業生たちの現場での悪戦苦闘を何らかの形で応援したいこと。2、3年前学生時代元気だった50代のゼミ生がすっかりやる気を失い早期退職をしたいと嘆いていました。

2011-12-05 23:28:06
村山紀昭 @muranori7

またある研究熱心で個性的な卒業生が保護者との行き違いで1年間の研修を命じられました。ある校長は、卒業式の季節になると国歌問題で組合とのやりとりでへとへとになります。いずれもどうも本筋から外れたところで苦労している。もっと一人一人の先生方に強くなってほしいといつも思います。

2011-12-05 23:31:35
村山紀昭 @muranori7

それとやはり教育大に教員養成に長い間関わって、いつもこれでいいのかと自問自答していたことがあります。専門・教科と実践力・教職との相克。悩ましい問題でした。これらのあれかこれかを解決できて、一人一人の先生がもっと自立的に力と自信をつけられるような制度改革を何とか実現できないかと。

2011-12-06 01:06:23
村山紀昭 @muranori7

その解決方向として専門職としての「高度化」があると考えています。難問ですが、もう少し社会の中で教師の位置を上がるような教職のあり方(養成と研修)が考えられないか。でもそのためには、資質向上への社会の強い期待と支持がなければ絶対に無理です。

2011-12-05 23:40:39
村山紀昭 @muranori7

最近感じるのは、こうした教師の社会的あり方について案外教師自身共通の展望を持っていないということです。すぐ多忙化でそんなどころでない、その前に待遇改善だという声がけっこう多いです。あと国の政策への強い不信感。両方とも理解できるけれどそこに止まっては先生方の困難が解決しないと思う。

2011-12-05 23:44:59
村山紀昭 @muranori7

もう少し積極的に当事者自身が声を上げる必要があるように痛感します。日本の教育で形は別にして修士レベル化は必至です。それで全部解決できるわけではありませんが、とにかく一歩前進に確実になります。職能団体として教師層全体がまずそういう声をともにしてほしいと思います。

2011-12-05 23:48:37
村山紀昭 @muranori7

というとすぐ修士に行ったってとか学校を離れて何ができるかとか授業料を誰が負担するのかとかの疑問が出されますが、それらを解決できる構想が問われているのです。教師の知的専門職としての重みを堅持しながらその成長を「学校を拠点にして」現場の中で磨く、これは十分価値ある方向だと思います。

2011-12-05 23:52:17
村山紀昭 @muranori7

何といっても教師は知的な、他に代えがたい専門職です。ICTとかマネージメントとかファシリテーションとかいろんな手法の必要はあっても、核は知的側面です。知の大いなる使者である面を決して見失ってはならないと思います。そうした存在として社会の尊敬を新たに得るような仕組みが必要です。

2011-12-05 23:57:47
村山紀昭 @muranori7

高度の知的専門職として一人ひとりの先生方がもう少し自立的で知的であってほしいと願います。マスに組み込まれ流されず、かつ独りよがりや一匹狼にならず。「業界」の内部の論理だけで問題を考えることがないよう。教育は何といっても社会的過程なんですから。

2011-12-06 00:02:03
村山紀昭 @muranori7

要するに、教師の資質能力向上のための制度設計の勘所は、知と実践を教師の成長プロセスで適切に組み合わせる工夫にあります。「教師の力は現場の中でしか磨かれない」と「教師には知的高度さが欠かせない」という二つの命題を統合することです。言うは易し行うは難しですが。

2011-12-06 00:41:18
村山紀昭 @muranori7

僕の考えは採用後できるだけ早期に学校現場を拠点にして質の高い研修を行いこれを専門職学位課程とすることをメインに。RT @microcerasus: 研修を積み重ねてきた、それを公式に認定(?)するのが修士化、それとも、現行の制度の中で「修士号」を取るということなのか

2011-12-04 22:25:08
村山紀昭 @muranori7

ここが実際の成否のポイント。教職大学院は中身いろいろですが福井大などの学校拠点方式は実践的でありながら学位課程に値する内容になっています。RT @microcerasus: 実際の現実世界で役に立たないかもしれません。(現行の教職大学院は現職2年よりも価値があるかを考えてみたい)

2011-12-04 22:34:57