承前 だから、貿易による鉛入手は軍事力の強化と同時に銀鉱山地帯との交易によって大量の銀入手に繋がり、銀入手の増大は鉛貿易の強化によって更なる軍事力の強化と銀獲得力の増大につながるという富国強兵スパイラルをなしたわけです。
2023-10-26 18:33:47承前 例えば最近はNHKの歴史教養番組なんかでも扱うようになった、織田信長と鉛貿易の問題。織田信長は堺交易を掌握していて、そこからインドシナ半島の鉱山の鉛をポルトガル商船から輸入できるルートをもっていて、それで銃弾の鉛の確保に不自由しなかった、そこでNHKの歴史番組の話は止まってます。
2023-11-22 21:24:56承前 しかし、これは絶対に日本での銀生産の話と絡んでくるはずなんです。先述の通り日本の銀鉱山での銀生産のレベルは製錬に使われる鉛の供給規模の制限を受けています。つまり銀鉱山に鉛をたくさん供給すればするほど銀の生産性は高くなる。
2023-11-22 21:26:49承前 ということは、織田信長は海外から鉛を輸入する個の決済手段は日本産の銀であったはずであり、織田信長はどうやってこの銀を調達したのか、という話になるわけです。そして、この銀は鉛を使って製錬されていた。
2023-11-22 21:28:04承前 織田信長は南蛮貿易によってインドシナ半島から調達した鉛を銃弾用だけに使っていたはずがないのです。その相当量は、おそらく銀鉱山地帯に送られて、鉛とバーターで鉛を使って製錬されていた銀の調達に使われていた事でしょう。
2023-11-22 21:29:31いわゆる「第2次信長包囲網」における信長と毛利の対立を、物資輸送、特に戦争用物資の輸入問題から考えると、瀬戸内の制海権を握っていた毛利と敵対するということは、多くが輸入品であった硝石や鉛などの瀬戸内航路を通じての確保が、毛利の妨害により非常に難しくなる。そこで瀬戸内に代わって
2023-11-10 19:06:40土佐沖や太平洋航路の存在が信長にとって非常に重要になり、故に信長は、土佐の主導勢力として成長していた長宗我部氏との関係を強化し、土佐沖航路の安定を図ったのではなかろうか説。しかし毛利との対立が信長優位での終結に進むことで、相対的に信長の中で長宗我部の価値が下落したのかもしれない
2023-11-10 19:06:40信長としては毛利との講和がほぼ確実となった状況の中で、交易の主動脈と言える瀬戸内航路の回復に必要なのは、瀬戸内の四国側の早急な安定であり、そのためには三好勢力を取り込む事が最も手っ取り早く、そこで土佐沖航路の重要性の相対的低下もあいまって、長宗我部の価値の下落に繋がったのかとも
2023-11-10 19:20:07面白いのは、石見銀山の銀産出量増加でもっとも影響を受けたのは当時の朝鮮 それ以前の日朝貿易では朝鮮側が銀で決済していたのが、逆に日本から銀の輸入超過が起こり国内でインフレが起きてしまったり。(朝鮮も、銀が基軸通貨だったので。) twitter.com/rUyaCVtIiRxgC9…
2022-07-29 15:17:25#歴史知らない人が嘘だと思うけど本当の事言え 16世紀、恐らくは朝鮮半島から日本に「灰吹き法」が伝わると、日本の銀産出量は劇的に増加。日本から輸出される莫大な銀は、世界経済にすら影響を与えるほどであった。 真っ先に影響を受けたのは、当の朝鮮である。何せ、朝鮮半島国家は長年(続く pic.twitter.com/XKNxOpL2rh
2021-06-09 20:43:21銀の輸出国であったが、その立場が一気に逆転 日本からの銀の輸入超過でインフレを招き、民政が悪化して貿易制限をせざる得なくなったほどである。 さらに言えば、対日貿易で銀で決算できなくなたことも痛手だった。 朝鮮は日本から輸入する銅や錫や硫黄などの戦略物資。あるいは刀剣など工芸品(続く pic.twitter.com/tbxcIh14dD
2021-06-09 20:48:36の代価として大量の綿布を調達するために布税を引き上げ(当時の貿易は国家が管理している。)、これが民衆の苦しみに繋がることとなった。 後に日本が綿をある程度自給するようになると、米の輸出が増え、やがては日韓併合で朝鮮は日本を支える米所となっていく。 pic.twitter.com/OniFGTWNjc
2021-06-09 20:51:48なお、明朝や清朝も基本的には銀が基軸通貨なので、日本からの銀輸入は結構大きなウェイトを占めていたとか。 オランダ東インド会社も、日本で決済用の銀を仕入れているので、本国から銀を持ち出さずに済むのが強みだった。
2021-06-09 20:55:11ポルトガルやオランダ等にとって対日貿易で最も重要なのは銀の購入であり、日本の銀を仕入れることで本国から決済用の金銀を持ち出すことなく東アジアで仲介貿易を行うことが可能でした。 また、常に基軸通貨として莫大な銀を必要とした中華帝国へ日本製を銀を輸出することも大きな利益になりました。 pic.twitter.com/jOAgaeivQU
2022-07-28 00:30:48>同じような貨幣による徴税が戦国・安土桃山時代に敷かれていなかったのは、日本国内にあまねく銀貨が流通していなかったからだろう。 当時の基軸通貨は基本的に中華から輸入した銅銭であり、その原因は大まかに言えば国産通貨を流通させられる強固な統一政権の不在(続く twitter.com/juliocruz_noVA…
2022-07-29 14:56:30なので、当時世界の1/3の銀を算出していながら日本は豊臣・徳川政権による統一が完成するまで国産貨幣を基軸通貨として流通させられませんでした。 また、フリオさん自身が >石見銀山は毛利が支配していたから、博多を通じて明にそのまま流れで、明で地丁銀制を施行する下地になった。 と(続く
2022-07-29 14:58:29地丁銀制など銀貨の普及は海外(日本やスペイン・ポルトガル等)からの莫大な銀の輸入によって成り立っており、貨幣を介した貿易決済というよりは銀塊と中国産諸製品のバーター取引に近いものと言えますね。
2022-07-29 15:02:13偶然目に入った記事だけど思わず引き込まれてしまった。なんか東大の世界史の入試問題みたいな壮大なスケール感がある。 news.livedoor.com/article/detail…
2019-11-22 12:08:32東大の世界史の入試って、こんな風に「銀をテーマに世界史の大きな流れを語れ」みたいな問題が恒例で、丸暗記では絶対に対応できず解答者の実力が顕著に出る良い設問だと思うし、これ採点者めっちゃ楽しいだろうなーと思う。 blog.sasakitoru.com/200609/article…
2019-11-22 12:11:51承前 三回目 江戸時代から明治期にかけて日本から大量に産出した銅は明治国家日本の日英パートナーシップのもと、英国が世界の海に張り巡らした電信海底ケーブルの原資となり、英国の情報世界覇権を支えた。
2023-08-05 18:56:13「はるかリセット」・・・足尾銅山回。まぁ、日本でもっとも有名な「銅山」ではあるよな。開坑が江戸初期という長い歴史を持つのだが、本邦は金や銀もそうだが、銅もまた輸出品としての側面があるのだが、少々売りすぎてな・・・ mangacross.jp/comics/haruka/…
2023-11-24 18:05:07なんせ近年の調査では、欧州の方の銅製品の成分を解析したら日本産だとわかったくらいで、その流出が中期には「ヤバい」となったと。 なんせ銅は工業にもだが、軍需物資でもあるので。 んで、そこまで銅を売りまくってなにを買っていたかと言うと、絹だった。
2023-11-24 18:06:54