シルバーロード~銀の流れから見た歴史

銀の歴史は、また鉛の歴史でもありました。
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リンク www.minervashobo.co.jp ものがつなぐ世界史 - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社 ミネルヴァ書房は、人文・社会科学の学術出版社です。人文・法経・教育・心理・福祉の書籍を中心に刊行しています。 85
村山茂樹 @Clunio

@Scarlet_Castiel @Lkpi8dEIKmF7bi1 前近代の市場経済の決済手段、市場の血液は銀だったわけで、銀の流れから見た歴史ってすごく重要なんです。

2023-11-02 22:01:43
村山茂樹 @Clunio

今、歴史学上、最重要決済手段で経済の血液であった銀と、黒色火薬の原料で火薬の製造能力を支配した硫黄のサプライと流通経路が注目されているけれど、私はこれに鉛の流通経路を入れて三者動態をみるべきなんじゃないかと考えてます。

2023-11-22 19:03:31
伊藤 敏/地図の鬼神 @itobin_wh71

青銅は武器だけでなく、貴金属が希少なこともあり祭器としての需要も高いものでした また鉄に比べて加工もしやすいことから、一説では古代世界で最も利用された金属と言われます pic.twitter.com/MZHo8KcZay twitter.com/Count_Down_000…

2023-10-16 12:33:45
吉村英崇🎂8/28が誕生日と覚えなくて良いのよ_(: 3 」∠ )_ @Count_Down_000

何も知らない当時の民草がみたら、黄金の剣をみてビックリして、#ヒヒイロカネ と言い出してもおかしくないで… これを古代出雲は300本以上もってただと…? 人工物もろくない古代に、黄金に輝く剣もつ300人をこえる戦士たち、それを引きつける王を目の前にしたら、神々の軍団と思ってもしゃあない twitter.com/itobin_wh71/st…

2023-10-16 12:29:43
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伊藤 敏/地図の鬼神 @itobin_wh71

と、そんな青銅にもひとつ欠点があります 銅は比較的産出地が広範な一方、錫は産出地がかなり限られています このため、錫貿易は古代世界ではかなり珍重されます 古代地中海で活躍したフェニキア人は、この錫貿易を独占したことで、地中海貿易の支配者となります pic.twitter.com/zKrkm3iEmL

2023-10-16 12:45:44
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シュメールの生活bot @enlil_anzu

青銅は錫と銅の二つの鉱石を必要とすると共に、両方とも鉱床は稀だった 鉄は産出する鉱物の90%を占める等、鉱床箇所は遍在しており豊富だった 鉄器が青銅器を抑え世界に広まったのは、原料が容易に調達出来たためと言える 逆にエジプト等、鉱脈がある地域への鉄器文化の伝播は遅かった

2023-06-24 12:38:13
伊藤 敏/地図の鬼神 @itobin_wh71

フェニキア人が錫を求めたのは、 ・イベリア半島南端のガディル(現カディス) ・ブリテン島南西のコーンウォール半島 です なかでもコーンウォール半島は、錫を非常に豊富に産出したとされます

2023-10-16 12:49:15
村山茂樹 @Clunio

@itobin_wh71 承前 あと、青銅器時代の第一世代文明のシュメール文明に錫を供給していたのは、今のアフガニスタンのヒンドゥークシュ山脈の錫であったことが判明しています。ヒンドゥークシュなどイラン東方とメソポタミアを媒介していたのがエラム王国のアンシャン~スーサ複都体制ですね。

2023-10-16 15:20:35
村山茂樹 @Clunio

@itobin_wh71 承前 このアンシャン~スーサ複都システムのエラム王国がイラン系牧畜民の侵入で言語的にアーリア化したのが、アケメネス朝を建国するペルシア人勢力にほかなりません。

2023-10-16 15:22:05
村山茂樹 @Clunio

@itobin_wh71 イラン東方~中央アジア山岳地帯の錫をメソポタミアにもたらす直近の媒介者はエラム王国だったわけですが、もっと産地寄りの地域にジーロフト文化だとかバクトリア・マルギアナ複合といった古代文明が次々と検出されてきています。きっと錫の道の媒介者の文明だったんでしょうね。

2023-10-16 15:33:11
村山茂樹 @Clunio

@itobin_wh71 承前 西アジアの青銅器製作は紀元前3千年紀の前期青銅器時代にはイラン高原東方の山岳地帯からもたらされる錫に深く依存していましたが、紀元前2千年紀、中期青銅器時代になると、ブリテン島コーンウォール半島の錫がここにデビューすることになります。 x.com/enlil_anzu/sta…

2023-10-16 15:27:56
シュメールの生活bot @enlil_anzu

@bot500907258398 B.C2000年代のレバント地域で使用される青銅を作るのに必須だった錫は、以前は中央アジアから輸入されたと考えられたが、最近の研究でイングランド南西部からも採掘された事が分かった 5000㎞以上の距離を輸送されたことになる archaeology.org/news/8011-1909… pic.twitter.com/LPZE6Z1Q2l

2023-06-20 15:47:56
村山茂樹 @Clunio

@KentaroOnizuka @amane_murakumo 承前 全アフロ・ユーラシア的にいえば西ユーラシアで中期青銅器時代から後期青銅器時代への移行期、東ユーラシアでは二里頭文化盟主システム(夏王朝モデル)から殷王朝盟主システムに移行するタイミングです。

2023-11-16 18:01:50
村山茂樹 @Clunio

@KentaroOnizuka @amane_murakumo 地中海の青銅器時代の海上交易の実態を生々しく今に伝えるウルンブルン沈船が紀元前1400年頃ですからほぼ同時期ですね。西ユーラシアの青銅生産に使われる錫がアフガニスタン産のものに加えてブリテン島コーンウォール農耕文化ものが使われるようになる時期です。

2023-11-16 17:58:35
リンク Hi-Story of the Seven Seas 世界最古の沈没船、ウルブルン沈没船(紀元前1300年頃) ここでは世界最古の沈没船として知られるウルブルン沈没船 (Uluburun Shipwreck) をみていきま…
ゆきまさかずよし @Kyukimasa

ウルブルン沈没船のスズ分析 science.org/doi/10.1126/sc… ウルブルン沈没船 en.wikipedia.org/wiki/Uluburun_… 全長15~16mくらいの船で積荷インゴット10トン以上。スズは希少鉱物なので離れた産地からも輸入してたのだろうけど、流通ルートには多数の国(というか文明)があって最終的に地中海文明に

2022-12-01 17:48:30
ゆきまさかずよし @Kyukimasa

2000年前に沈没した船からわかる広範囲な貿易 source.wustl.edu/2022/11/findin… トルコ・ウルブルン近海に沈んでいた後期青銅器時代の貨物船。大量のスズが積まれていて、分析するとトルコにある鉱山のほか、タジキスタン付近の鉱山産のものがある。古代の国際的サプライチェーン

2022-12-01 17:30:22
ゆきまさかずよし @Kyukimasa

後期青銅器時代東地中海のスズ・インゴットの同位体・化学分析 journals.plos.org/plosone/articl… クレタ島や沈没船から発見された数十のサンプル。 スペイン産とも考えられるが、英コーンウォールの可能性高い。 コーンウォールのスズといえば産業革命の原動力(ものすごい歴史の長さ) pic.twitter.com/gBQckRWMQC

2019-09-15 10:08:22
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Kozue Kurahashi @ksn8099rang242q

ヨーロッパへと伝わったトマトは当初、毒と思われていました。見た目もそうですが、当時の貴族達が使用していた錫合金の食器からトマトの酸により鉛がとけて鉛中毒になっていたそうです。 高価な食器を使っていなかった庶民は関係なく食べちゃってたそうです。 トマトジュースでカンパ~イ🍺 pic.twitter.com/WCr9wKR2w2 twitter.com/ren_kamikawa/s…

2023-09-17 07:54:56
統計クイズ・データマッピング(紙川 怜) @ren_kamikawa

‘ おはようございます!! 【難易度:★★★★☆】 さて問題です。 これは何の支出でしょうか? <選択肢> ① なす ② きゅうり ③ トマト 正解は本日19時にTweetします。 今日も楽しい一日を!! ★ファミマビジョンで出題中★ gate-one.co.jp/news/info/8326/ #統計 #クイズ #地理 #GIS pic.twitter.com/WKG44PMaYM

2023-09-17 07:25:00
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村山茂樹 @Clunio

@ksn8099rang242q 錫と鉛との合金、「しろめ」というやつですね。はんだ付けのはんだと同じものです。銀器に次ぐ高級食器素材だったようですね。ちなみにイングランドの富の多くがコーンウォールの錫鉱床から生み出されていました。

2023-09-17 11:16:47
リンク Wikipedia ピューター ピューター(英: Pewter)、またはしろめ(白目、白鑞)は、スズを主成分とする古くからある低融点合金である。成分の一例はスズ93%、アンチモン7%で、融点は約250℃である。青灰色。しばしば、アンチモンの代わりに鉛、または銅やビスマスを含むこともある。 元々はスズに鉛を加えていたが、18世紀のイギリスにて鉛の代わりにアンチモンを加える改良がなされた。それらの改良されたピューターはブリタニアメタル、またはチューダー・ピューターと称された。今では、ピューターと言えばブリタニアメタルの事を指す。 主に工芸品 5 users
村山茂樹 @Clunio

@ksn8099rang242q コーンウォールの錫は中期青銅器時代の紀元前二千年紀前半から、西ユーラシア一帯の青銅製品鋳造などの原料を支えていて、19世紀まで掘り続けられたというとんでもない長いスパンの歴史を持っていますね。

2023-09-17 14:19:06
村山茂樹 @Clunio

@rajids_KH ケルト系集団へのイングランド王権の統治の正統性を担保するために、イングランド王位継承権者はウェールズ大公とコーンウォール公の領邦の爵位を保持するわけです。そして、コーンウォールの錫は紀元前2千年紀前半の中期青銅器時代から19世紀まで西ユーラシアの青銅製造を支えたブリテンの富の源泉。

2023-09-18 13:31:17
村山茂樹 @Clunio

新石器時代末期の二千年間の農牧コロニー間の互殺戮がピークに達したためと思われる「Y染色体のボトルネック」イベントが終結して、青銅器時代が始まっている。農牧コロニー間の共存のプロトコルが発達して相互殺戮が緩和され、銅と錫の安定サプライによる結合が可能となったのではなかろうか。 twitter.com/enlil_anzu/sta…

2023-06-24 19:20:07
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