お玉さんの読書マラソン企画「本格力を高めよう サンシャイン」(6部)

オールタイムのミステリベスト本『東西ミステリーベスト100』(2012年度版)国内編と海外編双方の同順位作品を、ミステリ読みの鉄人 お玉さんが比較検証。感想を述べつつ「どっちが好きか!」判定する対決企画です。第6部では、お玉さんらしさの横溢する『「悪魔の手毬唄」考察』を含む最終ステージ(第71〜75位)の対決を収録します。 第1部はこちら→ https://togetter.com/li/1723552 第2部はこちら→ https://togetter.com/li/1750586 第3部はこちら→ https://togetter.com/li/1810946 続きを読む
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

物語の中で繰り広げられる数々の出来事は、(作中登場人物だけでなく我々読者も含め)オトナになってしまったため忘れ去られた事象なんだよね。 書かれていることを文字通りに受け止め、また小難しい意味合いに考えを巡らせずに読む『少年時代』は多幸感に満ちている。素晴らしく満ちているんだ。

2023-11-27 01:34:58
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

全てがホントでウソかもね、なんだけど、ウソだと思ってたことはホントだった。そんなお話なんだ『少年時代』 「湖に沈められた自動車と死体」も「緑の羽根を落とした謎の人影」も「世界を作り換える宇宙人」も「突如すんッと変容する友人のパパ」も「100歳を超える元気なお婆さん霊能者」も→

2023-11-27 01:35:28
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

→「思わせぶりなセリフを囁く先生」も「何でも直せる便利屋さん」も「川に潜む犬が大好物な化け物」も「OK牧場の影の功労者」も「超発明少女」も「すずめばち最高」も「生命を持つ自転車」も「黒人少女の予言」も「翼で飛び空から眺めた風景」も「天才野球少年が空に投じたボール」も→

2023-11-27 01:35:29
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

→「あやしさ大爆発な町長」も「山に隠れ住むアウトロー」も「お菓子が主食な全裸紳士」も「水浴びをする娘さん」も「身体を売る娘さん」も「インディアンの矢尻」も「町を塗り替える巨大なスーパーとプラスチックの壜」も「死へと誘う幽霊ドライバー」も「見せ物小屋の怪獣」も→

2023-11-27 01:35:29
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

→「本当に突如として投下される爆弾とその対処法」も「不意の閃き、名探偵的な推理」も「ピアノを教える双子のおばさん(好き♡)」も「スコップ男」も「テリブルすぎる都会」も「有色人種に対しての差別的な風土」も「サイコクレージーな教師」も「不死身の犬」も→

2023-11-27 01:35:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

→「保安官の憂鬱」も「パパはやっぱり素晴らしい」も「33」も……、 全て文字通りの意味であるがままに捉えたほうが、全く楽しく読めるんだよね『少年時代』 ありのままだ。

2023-11-27 01:35:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ネタバレだけど、殺人事件だけに注視し過ぎていると、作品内で起こる他の死に対して感情が鈍ってしまうのではないのかしら? と危惧しちゃうのよ。 数年前の初読時での頭がカチンコチンな私はサラッと流しちゃったけど、現在の私はあのシーンでゴメンナサイとなり、別のあのシーンで感情が壊れたよ

2023-11-27 01:38:10
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

かといって、本筋に見える殺人事件に関して言うと、証拠の入手経路はファンタジックさが濃厚なんだけど、それらの証拠を組み合わせたロジックの部分においては、奇妙な推理ではあるんだけど、大いにニヤリとさせられる内容物として仕上がっているんだものね。本格好きも大満足の油断のならなさやわ

2023-11-27 01:38:10
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

数年前の初読時は一気呵成で読んだ。 じゃあ、この感想のための今回は? というと、かなりのチビチビ、時間をかけて読む結果へと。 物語とお別れすることが惜しく、躊躇してたのかもしれないね 良い出汁は出ているけど実に闇鍋的な話だ。それをちゃんと味わうため、よく噛みしめてたのかもしれないね

2023-11-27 01:39:19
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

というわけで『少年時代』でした。 面白かったなあ〜 (*´∇`*) 明日はくだんの『悪魔の手毬唄』考察。前編部分を投下しちゃいますわよ。 ではでは

2023-11-27 01:41:19
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

あっ、メチャクチャな数のポスト投下となりますが、この順位の勝者は『少年時代』です。 忘れそうだから、先に言っておくスタイル。

2023-11-27 01:42:40
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

今数えたら、『悪魔の手毬唄』の下書きポスト160あった……。そして、まだ完成してない(おりんさん考察に辿り着けてない) 『血の収穫』回とどちらが長くなるだろうかねえ?

2023-11-27 01:49:07
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、TL汚しのミステリ感想です。 『悪魔の手毬唄』を語っちゃうよお。 今回はその第一回の【鬼首村問題】でございます。 『悪魔の手毬唄』を考察するにあたってある前提条件が必要になったんだけど、それを考えてたら色々出て来たので、そいつはをまとまりなくツラツラ綴ったものにらなりますよ

2023-11-28 01:29:27
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、私のツイ活(今でいうX行脚)において『悪魔の手毬唄』について何度か言及している。 ⚪︎私の中での金田一耕助映像作品ナンバーワンは石坂版『悪魔の手毬唄』であり、今作の影響がものすごく強烈なため、イザ原作に挑むとき、か、な、り、引っ張られる。 ⚪︎昭和7年のモール事情が知りたい

2023-11-28 01:30:31
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

⚪︎ある一点の違和感から、動機やら登場人物背景を抜きにして、論理的思考で犯人に辿り着ける構成の秀逸さ。 ⚪︎今作でのトリックの幾つかが、先行するカタチにて「人形佐七捕物帳」で試行されている件。 ⚪︎つのだ版『悪魔の手毬唄』、実は結構考えて描かれてるよね あたりを語った記憶がある。

2023-11-28 01:30:32
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

でもって、今回の『悪魔の手毬唄』は感想ではなく考察回。今作を考える上での鬼門、今作における「見立て殺人の意味」について考えていきたいと思ってます。 都筑道夫『黄色い部屋はいかに改装されなか?』の批評を読んでウン十年。 私なりの私だけが納得出来る解き明かし。見つかりましたよ。

2023-11-28 01:31:11
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

そう、私なりの解答なので、『悪魔の手毬唄』の「見立て殺人の意味」、かなりメタい内容の解答となっておりますよ、と。

2023-11-28 01:32:19
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ただ先に予防線ですが、今回の「手毬唄」考察、細かなデータ部分は記憶に頼っているところが多く、正直、確認をちゃんとやってません。思い違いで論を進めてしまってるかもなので、その時は冷ややかに嘲笑してやってつかあさいね。 ではでは→

2023-11-28 01:33:24
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

【鬼首村問題】1 こんなポストを眺めてる方はミステリ好きだと思うので説明は無くても大丈夫だと思うのですが、一応、「鬼首村」にまつわる問題にて 「『夜歩く』で金田一耕助は鬼首村に訪れているのに、『悪魔の手毬唄』内でそれに関する言及や回想などが一切無い」 というのがございます。

2023-11-28 01:34:48
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

おにこうべむら、と、おにこべむら、と読み方が違う。 村の所在地説明が全然違う。 と、『悪魔の手毬唄』と『夜歩く』の鬼首村は、同じ岡山県の別な村というのが一般的な解釈ですが……、それでも岡山県の事件として『悪魔の手毬唄』にて『夜歩く』の話題が全く無いことが、腑に落ちないんですよね。

2023-11-28 01:34:48
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

【鬼首村問題】2 先人の好事家たちが試行錯誤したこの問題。ここにも僕なりの考察解があります。 「『夜歩く』の鬼首村って実は嘘っこで、『夜歩く』における中盤以降の物語は、本当は別の県、別の場所で繰り広げられていた」 という回答なのですね。 捻りがない? 捻りすぎ?

2023-11-28 01:36:58
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

【鬼首村問題】3 鬼首村別場所アンサーを説明する前に、前提条件として共通しておきたい認識事案があるわ。 Q「金田一耕助の名探偵譚を世に紹介しているのは誰か?」 私のツイートを見てる金田一耕助強者なら、簡単な質問だよね。 そう、 A「金田一耕助の友人である探偵小説家のセンセイ」

2023-11-28 01:37:40
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

【鬼首村問題】4 金田一耕助の友人である探偵小説家のセンセイ(以降センセイ)。金田一耕助から冒険譚を仕入れては小説として世間に発信している伝記作家だ。 私たちが今も金田一探偵の活躍を楽しめるのは、名探偵を友人に持つセンセイがいたからこそなのね

2023-11-28 01:40:12
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

金田一耕助は新聞の記事にも載るような名探偵だった。 でも、新聞記事は客観性を重視し、事件内における人間感情などの記載は乏しい。後の世で事件に興味を抱いた人が該当記事が載った古い新聞を当たることもそれが例え数ヶ月前でも結構労力だ。 だからこその探偵小説というカタチが必要だった。

2023-11-28 01:40:13
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

思うに、戦争時期は潜んでいたが、終戦後はトリックを用い事件を企む犯罪者が、それこそ年毎に倍々以上のペースで世に現れてる。彼らと対峙する名探偵も次々と頭角を現していた。 そんな大探偵時代、金田一耕助という大エースをネタ元として掴んでいたセンセイはラッキーだった。

2023-11-28 01:40:13
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