茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3243回「「境界知能」という言葉の流行に対する分析と対策」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３２４３回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

知能指数は正規分布に近い分布をしているわけだけれども、このような属性の広がりがあるときには、その背後に多様性という意味があると考えるのがよい。知能指数が高い人が得意なこと、苦手なこと、低い人が得意なこと、苦手なことがおそらく違う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

最近の日本のネットで「境界知能」という言葉が流行っているのはどうかと思う。知能が高い人が低い人にマウンティングしている構図だが、知能の多様性を考えたとき、単純な序列ではないし、高い知能の方がやるべきことは他にあると思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

高い知能の方が、いらだって「境界知能」と言いたい気持ちの背後には、ネット上で議論していて論理が通じないとか、思考が稚拙という苛立ちがあるのだろう。一方で、考えが通じない人の側にも、人間的に、そして感性的にすぐれた点はたくさんある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ネット上で意見の対立があって、その一部の要因が「境界知能」と呼ばれることにあるように見えたとしても、それも人間界の多様性の一つとしておおらかに受け止めたらいいのではないかと思う。それぞれの人が自分の見える世界をツイートしているのだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

たまたま高い知能を持っている人は、「境界知能」の人たちに対してマウンティングするよりは、その高い知能を活かして人類に貢献するようなことをする方が有意義なのではないかと思う。上を見ればきりがない。人工知能の爆誕もある。高い知能の人こそ謙虚さと向上心をもったらいい。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート３２４３回「「境界知能」という言葉の流行に対する分析と対策」をテーマに５つのツイートをお届けしました。