三国志こばなし集2024年2月号(上)現パロ編

三国志こばなし集 @omikanboy3594

魏諷…まだまだ学生ながら、街のあちこちで見かける店を複数店舗経営するやり手経営者、らしい。

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郭嘉「例の幼稚園にお呼ばれ？」 曹操「ああ！節分の日だからな」 荀彧「道理で鬼の用意をこれでもかと」 曹「もちろんだ！」 荀「またやりすぎて返り討ちに合わぬように…」 郭「…あそこが幼稚園ですか？」 曹「何事だ!?」 荀「鬼ヶ島？」

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唐氏「お助けてください！犬猿雉の面々！」 曹「もう始まってるのか？」 郭「すごい衣装だ…」 唐「児童たちが悪い鬼に唆され子鬼になってしまいました！」 荀「なんと！」 唐「このお豆を持って、子どもたちを正気に戻してください！」 郭「とんでもない行事に巻きこまれたなぁ」

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唐「桃太郎さんが単身乗り込むも囚われの身となってしまい…」 曹「浅はかな男よ！」 唐「どうか！私たちと子供達を助けて！」 曹「行くしかあるまい！」 荀「…私は犬？」 郭「雉ですか？」 曹「私が猿だと！」 郭「まあ…」 荀「妥当ですよね」 郭「お尻赤いし」 唐「まあ」 曹「黙ってろ！」

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曹「…凝りすぎではないか？」 荀「幼稚園の先生方ができるセットじゃないですよ…」 郭「豆のストックも気をつけなくては」 子鬼A「出たな！おっさんども！」 B「食らえ！」 曹「なんだ!?」 A「猿が豆鉄砲喰らった顔しやがる！」 曹「おのれ許さんぞ！子鬼ども！」

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荀「鬼は外！」 郭「鬼は外！」 A「ぐわあ！」 B「やられたあ！」 曹「弱いな」 A「行くがいい…ここからが本当の鬼ヶ島だ…」 B「俺たちは前座も前座。いい気になるんじゃないぜ…」 曹「…こいつらチュートリアル担当の子鬼のつもりか？」 荀「親切な企画ですね」

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郭「律儀に地図と豆もドロップしてくれてます」 A「…」 B「…」 曹「ほう…本陣に鬼のお頭たちがいるのだな…」 荀「囚われの桃太郎とは何者でしょう？」 郭「…おや？道が三手に分かれてますよ」 曹「その手には乗らん」 荀「括弧撃破されかねませんから」 A「うるせえ！」 B「まとわりつくぞ！」

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曹操「やれやれ。何が待ち構えているやら」 子鬼A「おらおら猿おっさん！」 B「囲め囲め！」 曹「鬼は外！」 C「効かぬ効かぬ！」 曹「馬鹿な！」 D「来い！」 曹「何をする！」 荀灌「私と勝負！青いお尻のお猿さん！」 曹「…もう普通だからな？」 A「本当かよ？」 曹「脱がせるな！子鬼ども！」

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荀「歳の数だけお豆早食い勝負よ！」 曹「圧倒的に私が不利ではないか！」 荀「私はお箸使うから」 曹「…私も五つで」 B「精神年齢のつもりか！」 C「盛れ盛れ！」 曹「やめろ！」 荀「よーいどん！」 曹「くそっ！」 荀「⚪︎⚪︎」 曹「普通に使えてるじゃないか！」 荀「⚪︎⚪︎」 曹「ままよ！」

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荀「!?」 曹「」 D「うおお！」 E「歳の数だけ一気喰いだ！」 曹「！！！」 A「鬼の咀嚼音みたいだ…」 B「怖え…」 C「やっぱこのおっさんすげえな…」 曹「完食したぞ！子鬼ども！」 荀「参りました…」 曹「…もう一生分の豆を食った心待ちだ」 荀「次の扉にご案内します」 曹「…水をくれないか」

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郭嘉「ここは？」 子鬼A「スケベパンツ雉だ！」 B「脱がされたくなくば俺たちと来い！」 郭「…なぜ私のパンツを？」 杜預「…僕とクイズ勝負」 郭「私に勝つつもりか？」 C「第一問！」 杜「…」 郭「…」 C「無愛想に人の頼みや相談事を拒絶して、取りつくしまもないさまを何という？」 郭「え？」

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杜「けんもほろろ」 C「杜武庫正解！」 郭「なに!?」 杜「三点勝負だよ」 郭「君が噂の杜武庫くんか」 C「第二問！雉の草隠れと同じ意味の慣用句は？」 杜「頭隠して尻隠さず」 C「正解」 郭「…」 A「おい雉！」 B「尻出すぞ！」 郭「まだまだ慌てる時間じゃない」 C「第三問！」 郭「…」 杜「…」

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C「余計なことを言ったために自ら不利益を招くことのたとえを？」 郭「雉も鳴かずば撃たれまい」 C「正解」 杜「…でも」 郭「なんだ！子鬼たち！」 杜「雉も鳴かずば撃たれまいに…」 郭「…え？」 A「捕えろ！」 B「雉鍋だ！」 郭「クイズ対決でずるいぞ！この鬼！」 杜「…鬼だもの」 郭「無念…」

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荀彧「一体何が待ち構えているのやら」 子鬼A「それ！」 荀「!?」 B「今からここを抜けるまでに口の恵方巻きを完食しろ！」 荀(なに！) A「声を出したらだめだよ！」 B「始め！」 荀(行儀が悪いが仕方あるまい…) 荀(美味しいなこの恵方巻) 唐氏「お助け！」 荀(唐氏殿！) C「いっひっひ！覚悟しろ」

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D「俺たち子鬼で囲んでやる！」 唐「あ〜れ〜」 荀(いったい何を見せつけられてるんだ？) 唐「…私は鬼！跪け！狗！」 荀(唐氏殿!?) 唐「ここからは大人の鬼の時間。子鬼たちは帰りなさい」 A「…先生？」 B「撤退するぞ」 C「触らぬ鬼に祟りなしだ」 荀(早く恵方巻きを完食せねば！) 唐「焦らないで」

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荀「!?」 唐(恵方巻きゲームを始めましょ？) 荀(ちょっと唐氏殿！) 唐(美味し…) 荀(早い早い！) 唐(…) 荀(…) 唐(…) 荀「…参りました」 唐「子鬼たち！犬を磔にしなさい！」 D「うわあ…」 A「なんか変な気持ちになってきた…」 B「大丈夫？」 荀「」 C「精気を吸い取られてら」 唐(やりすぎた…)

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郭嘉「よもや私がクイズに敗れるとは…」 荀彧「…」 郭「文若先輩!?」 荀「…完敗だ」 郭「いったい何を…」 子鬼A「お前たちは桃太郎と一緒に磔だ！」 郭「すっかり忘れてた」 荀「桃太郎とは…」 ？「おお…犬に雉…お前たちまでも…囚われてしまったか…」 郭「ええっ!?」 荀「…よくやりますね」

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曹操「文若も奉孝も来ないではないか？」 B「猿！犬と雉は試練に敗れた！」 曹「不甲斐ない奴らめ」 B「猿一匹で助けられるかな？」 曹「望むところよ」 曹「ここが鬼の本陣…」 典韋「おらあ！酒が足りねえぞ！子鬼ども！」 許褚「うむ」 C「ただいま！親分！」 曹「ハマり役にも程があるだろう…」

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典「桃太郎に犬と雉を連れてきな！」 許「子鬼！」 D「さっさと来い！」 荀「…」 郭「…」 于禁「…」 曹「文則!?」 于「…無念だ。私の力及ばぬばかりに」 典「おらおら！」 于「命だけは！命だけはお助けを！」 許「情けない桃太郎だ」 曹「ええい鬼どもめ！幼稚園から一匹残らず駆逐してくれる！」

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曹操「参ったか！鬼め！」 典韋「参ったぜ…」 許褚「無念…」 曹「これでこの幼稚園にも平和が戻ったはず」 子供A「あれ？」 B「僕たちはいったい何を…」 曹「都合のいい子どもめ」 C「助けてくれてありがとう！」 荀灌「お礼にこの種を差し上げます」 曹「…種だと？」 杜預「帰り道…気をつけて」

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曹「…どうもまだ終わってない気がするが」 曹「腹が減ったな…」 于禁「握り飯をいただこうか」 曹「文則!?その衣装は！」 于「家族を養うため働かねば」 曹「…おい、蟹。お前の握り飯とこの種を交換しろ」 于「よかろう」 曹(…豆をしこたま食わされたのに、なぜ腹ぺこなんだ) 于「早速植えよう」

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于「見事な豆の木が！」 曹「物語が混線してるぞ！」 于「猿殿。代わりに豆の木を登ってくれぬか？」 曹「嫌なこった！豆でもくらえ！」 于「…無念！この恨み、晴らさでおくべきか」 曹「…この展開！」 典「蟹さんの仇！」 荀彧「弾けろ！」 郭嘉「チクッとするぞ！」 許「ぬう！」 曹「やられた〜」

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曹操…一貫して猿役を演じきった結果、臼の許褚にペシャンコにされる大団円。 荀彧…唐氏の攻めまくった鬼コスプレにまだドキドキしている。 郭嘉…スケベパンツ郭嘉のあだ名で子どもたちに親しまれていた。全部曹操のせい。 唐氏…村娘役から一転、鬼役で荀彧を攻める演技に入れ込みすぎ家で悶絶。

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荀灌…お箸の使い方が上手。 杜預…慣用句の知識も大人顔負け。 典韋…幼稚園から鬼役として招かれた。圧巻の威圧感。 許褚…鬼役として招かれた。古のコント番組の鬼にそっくりなのは気のせいか。 于禁…桃太郎役として多忙の合間を縫ってわざわざ参戦してくれた。命乞いの芝居に目覚めたらしい。

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周瑜「今日の部活も熱心で何よりだった…」 ？「♪〜」 周「おや？この音色は」 ？「♪〜」 周「これほどの琴を弾ける方といえば…」 ？「〜♪〜」 周「…わざと外しましたな、顧雍教頭」 顧雍「さすが周瑜先生。よくぞお気づきに」 周「お酒が入っても気付けますからね、私は」 顧「…ではもう一曲」