小林 亜希子・吉田 智行(著)『破格の構造』(畠山雄二編「ネイティブ英文法」第2巻)

シリーズ編者・畠山雄二先生 @bot82460412 による内容紹介ツイートをまとめました。 書籍情報はこちらから https://www.asakura.co.jp/detail.php?book_code=51672
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畠山 雄二 bot @bot82460412

懸垂分詞が許されるときがある。それは、Judging from his expression, he’s in a bad moodやBroadly speaking, dogs are more faithful than catsにあるように、「話し手がどういうスタンスで話しているか」を懸垂分詞が表しているとき。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2019-12-29 14:09:42
畠山 雄二 bot @bot82460412

主節の主語が形式主語のitかthereのときは、Being French, it’s surpassing that she’s such a terrible cookやHaving so little time, there was not much that I could doに見られるように、懸垂分詞がしやすい。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2019-12-29 19:15:59
畠山 雄二 bot @bot82460412

意味上の主語が主節全体をさすときも、The siren sounded, indicating that the air raid was over(サイレンが鳴り、空襲が終わったことがわかった)にあるように、懸垂分詞がしやすい。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2019-12-30 08:02:00
畠山 雄二 bot @bot82460412

意味上の主語が総称を意味するone/we/youのときか、環境や時間のitのときも、When dining in the restaurant, a jacket and tie are requiredのように、懸垂分詞がしやすい。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2019-12-30 14:15:35
畠山 雄二 bot @bot82460412

論文などで意味上の主語が執筆者や読者をさすときも、Each question will be considered in turn before looking at an alternative approachにあるように、懸垂分詞がしやすい。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2019-12-30 19:39:54
畠山 雄二 bot @bot82460412

イギリス英語とアメリカ英語の方言では、He don’t like itやIt don’t take ten thousand acres here to support one familyにあるように、don’tをすべての人称と数の主語に対して使うことが普通にある。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2019-12-31 08:04:38
畠山 雄二 bot @bot82460412

Longman Spoken and Written English Corpusによると、he doesn’t/she doesn’tと比較しても、he don’t/she don’tが日常会話において全体の40%を占めている。ただしthey doesn’tはほとんど使われていない。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2019-12-31 11:14:28
畠山 雄二 bot @bot82460412

beとdon’tの組み合わせは普通Don’t be sillyのような命令文に限られる。でも、くだけた会話だと、If you don’t be quick, you’ll lose(急がないと負けるぞ)にあるように、命令の意味をもつ文だとbeとdon’tを組み合わせて使える。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2019-12-31 17:29:50
畠山 雄二 bot @bot82460412

非標準的な用法であるが、It’s a free country, ain’t it?やThose people ain’t got a clueに見られるように、ain’tがam not, are not, is not, have not, has notの短縮形として使われる。アメリカ英語では書き言葉でも使われる傾向にある『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-01 08:35:40
畠山 雄二 bot @bot82460412

ain’tは、am not, are not, is not, have not, has notの短縮形としてよく使われるが、イギリス英語では19世紀のあたりまで普通に使われていた。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-01 13:58:25
畠山 雄二 bot @bot82460412

I am right(俺は正しい)に付加疑問をつけたいとき、ain’t Iを用いることがよくある。現在の標準英語ではam notの短縮形がないから。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-01 17:44:11
畠山 雄二 bot @bot82460412

標準英語で、I’m right, aren’t I?(俺正しいよな?)やAren’t I going to be invited?(俺は招待されないってわけ?)に見られるように、are notの短縮形であるaren’tが主語が1人称の文で使われる。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-02 07:57:16
畠山 雄二 bot @bot82460412

アフリカ系アメリカ英語では、Nobody ain’t know about no club(誰もクラブのことは知らねぇし)やI ain’t write over no streets nothing(俺、道に何も書いてねぇし)にあるように、ain’tがdon’tやdoesn’tの代わりに使われることがある『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-02 13:52:52
畠山 雄二 bot @bot82460412

1つの文に否定の表現が2つ(ないし複数)現れるとき、二重否定(double negative)と否定調和(negative concord)の2つの解釈ができる。前者は標準英語で肯定の意味になるが後者は非標準英語で否定の意味のまま。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-02 19:20:09
畠山 雄二 bot @bot82460412

一般的に、2つの否定の表現が1つの文に使われると、None of the countries have no political prisonersがAll the countries have some political prisonersと同じ意味であるように、肯定の意味になる。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-03 07:56:27
畠山 雄二 bot @bot82460412

I do not disagreeはI agreeの意味にはならず、「まぁまぁ賛成です」と「俺にはお前の言うことが理解できないなぁ」と「俺には考えなんてないけど」の3つの解釈をもつ。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-03 14:02:35
畠山 雄二 bot @bot82460412

You can’t not goはYou can goの意味にはならず「行かなければならない」の意味になる。二重否定は単なる肯定の意味にはならない。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-03 18:56:32
畠山 雄二 bot @bot82460412

非標準的な用法であるが、Nobody told me nothing(だ〜れも俺にな〜んにも教えてくれなかった)にあるように、否定のことばが1文に2度あっても肯定の意味にならず、逆に否定を強調することがある。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-04 07:57:21
畠山 雄二 bot @bot82460412

否定調和(否定+否定=否定になる現象)は古英語(5世紀から11世紀)では広く使われていた。また、中英語(11世紀から15世紀)では否定調和をさせることが義務でもあった。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-04 14:00:41
畠山 雄二 bot @bot82460412

14世紀に書かれたチョーサーの『カンタベリー物語』にも、そして16世紀末から12世紀初頭に書かれたシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』にも否定調和が見られる。でも18世紀頃から否定調和は標準英語としてはNGとなる『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-04 18:21:01
畠山 雄二 bot @bot82460412

否定調和は標準的な英語としては認められていない。でも、イタリア語のような言語では普通に観察される。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-05 07:43:36
畠山 雄二 bot @bot82460412

実際の会話などでは、I ain’t never done nothing to nobody, …(私は誰にも何もしていないし…)に見られるように、ain’tと否定調和を組み合わせた例がよくみられる。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-05 12:37:01
畠山 雄二 bot @bot82460412

否定形のI couldn’t care lessも否定形じゃないI could care lessもどちらも「私はまったく気にしないよ」の意味。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-05 16:49:45
畠山 雄二 bot @bot82460412

damnは否定文でしか使われない「否定極性表現(negative polarity item)」である。でも、I couldn’t give a damnだけでなくI could give a damnもいい文。しかも両方とも「俺はどうでもいいよ」という意味。『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-06 08:35:08
畠山 雄二 bot @bot82460412

I can hardly believe itとI can’t hardly believe itはともに「私はそれを信じることなんてほとんどできない」という意味。後者のような文は、アメリカ英語の方言では、インフォーマルな文体なら、話し言葉でも書き言葉でも普通に見られる『ネイティブ英文法 破格の構造』(朝倉書店)( ´・畠・`)山

2020-01-06 12:46:02
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