福島県下のホールボディカウンター問題:fukuwhitecat さんの現場からの報告と提言
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1)椅子型、高BG、体格補正、ダメダメな解析ソフトが、現時点での4点セット。これでも数千Bq/bodyの汚染があれば(25年経ってもチェルノでは…)ある程度定量可能ですが、狙う検出レンジが機械のカタログ上の検出限界に近いところ、というのが最大の障壁(何度でも言います)。
2011-12-25 16:57:372)椅子型は、体幹の一部を計測する機械。計測値を体格補正で全身に引き延ばすため、狙う計測レンジに補正の影響が干渉するとその辺の定量性はほぼ担保されなくなる(その影響を受けないレンジなら利用可能であろう)。福島はまさに干渉する(数百Bq/bodyあたりが想定される)。
2011-12-25 17:00:303)しかし、機械はあたかも「正しい」かのごとき結果を出す。スペクトルの読める玄人でも検証が困難(BGとの差が微細)。生のスペクトルの段階で早野先生、黒猫先生のレベルの方が検証しないとそれが「正しい計測でない」ことをメーカーに対して立証できない。この状況を目の当たりにしてきた。
2011-12-25 17:03:164)各メーカーも問題を理解しつつ検出限界ギリギリについての検証を行っていない。A社は真摯な姿勢は見せてきた。その他のメーカーはまだ議論の端緒についたばかり。C社は体格補正をほとんどせず、Genieという優秀な解析エンジンを有するため400Bq/bodyは担保可能(大人の場合)。
2011-12-25 17:04:325)それでも、子供の体格での計測の正確性の検証、線量への変換の方法(摂取モデルの検討)、繰り返してのWBC検査への方針転換については、とにかく走らせて解決するしかない、と以前にも述べた。なぜすぐに解決できないのかは、これまでのWBCの成り立ちに起因する。(鈍な行政にも、だが)
2011-12-25 17:05:496)これまでのWBCとは:(1)「平時」に「大人」の「原発作業者」に対して「3ヶ月おき」に検査(原発導入、ターゲットは主にCo60)、(2)「放射線事故」における「高度汚染傷病者」に対して「事故直後」に「被ばく医療機関」で検査(JCO後の導入、目的は多種大量の核種定量同定)
2011-12-25 17:07:277) 6)-(2)においても、10年前の導入時に安く買い叩いたところでは、NaIしか持たないため多種の核種分離は困難(つまり緊急時でも使えるかどうか、のレベル)。福島レベルの事故が起こって、初期対応時に多量の多核種を分離するにはGeが必要となる。(結局、放医研頼りになる)
2011-12-25 17:08:478)福島県内は誰がやらずともなんとかしたい。…しかし他県は?他県のWBCがどれだけ使えるのか、ぜひ総務省にはあからさまにして欲しい。しかし、福島県内で稼働を始めている民間の尽力を無視するのも止めて欲しい。総力戦なのに記載なし。 http://t.co/j2fOfdtb
2011-12-25 17:11:239)総務省は、 http://t.co/j2fOfdtb の中で、WBCも県民健康調査の予算でやれ、といっているようだ。それはそれでいいだろう。しかし、「全県民に5年間でWBCを1回受ける」というような言い方に差し替えられていることにも気付くべき。これからのWBCは目的が違う
2011-12-25 17:16:2110)県からの振り分け機関は、あくまでも県から「どのくらい出来ますか?」というお伺いに対し、現有戦力で可能な人数をこなしているのが現状。民間はそんなこと言ってられず、夜9時までがんばって検査をしていたりする。この現状を総務省は知っているか?悠長なことは言っていられない。
2011-12-25 17:29:4211)もう2011年が終わる。初期被ばくの検討は今あるデータの中でやるしかない。1年近く経ってきたら、これからのWBCの役割は「日常食で内部汚染が増加しないこと」の確認に尽きる。いかなる動機であろうとも、たくさんのWBCが今後福島に集結する。これを正しく使うことが必要となる。
2011-12-25 17:33:0912)早野先生、野尻先生には大変ご苦労をおかけしてしまった。言葉もない。このご助力をなんとか現場に生かすべく、体制を構築せねばならない。「上のほう」は頼りにならない。底辺でやる。決意表明(有言することで実行につなげたい)。
2011-12-25 17:36:04