写真展の感想リスト[2012年版]

ぼくが観た写真展の感想ツイートのまとめです。 《芸術新潮編集部ブログにリンクしていただきました》 http://geishin.weblogs.jp/blog/
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emotonoritaka @emotonoritaka

PARIS PHOTO続き。日本の写真に対する注目がこれほど高いのを肌で感じられたのは貴重な経験だった。ある作家の方と話していて、日本で写真集500部作ってもぜんぜん売れないけど、海外市場を視野に入れたら500部あれば欲しい人に必ず行き渡る(つまり商売になる)とのこと。納得3/7

2012-11-20 02:08:44
emotonoritaka @emotonoritaka

PARIS PHOTO続き。とにかく本当に大量の写真があって、観るだけで疲れ果ててしてしまう。印象的だったのは日本人作家の作品の多さ。特に森山大道、荒木経惟を扱う海外ギャラリーの多さには正直驚いた。他にも鈴木理策、川内倫子、畠山直哉など。中平卓馬のパリを写した作品もあった。2/7

2012-11-20 02:08:15
emotonoritaka @emotonoritaka

パリ。グラン・パレ「PARIS PHOTO2012」。1900年にパリ万博が開かれた広大なホールに、パリ、NY、東京はじめ世界各地から150近いギャラリーと出版社、書店が集まる世界最大の写真フェア。写真は会場の様子。とにかく広い!1/7 http://t.co/Cfmkq4Vj

2012-11-20 02:07:37
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emotonoritaka @emotonoritaka

川久保ジョイ展続き。超秒で撮られた作品を観つつ、写真と映像、そして人間の視覚のことを思った。写真が世界を区切られたコマで切り取るのであれば、肉眼=映像なんだろうか?映像がコマの連続なら、肉眼もコマに分解できるんだろうか、とか。思考の飛躍を次々に誘発させてくれる魅力的な写真だった。

2012-11-11 13:12:07
emotonoritaka @emotonoritaka

原宿。hpgrp。川久保ジョイ「The Colosus drive and the black sun」。カラー。スローシャッターで撮られた港や橋、高速道路。全体に光が周り、海の水面が水銀のように滑らかで、静けさに満ちている。肉眼では見え得ない不自然な景色なのに、心落ち着く。続

2012-11-11 13:12:04
emotonoritaka @emotonoritaka

ワタリウム続き。写真って記録メディアでありつつ、ほとんどが教科書に載るような“歴史の記録”ではない。日常の出来事や市井の人々の表情など、個人的記憶が消え去ったあとに遺るイメージの強さに惹かれた。4Fは鈴木理策の雪の作品。全紙の大作と雪の結晶の映像よかった!マクロとミクロの競演。

2012-11-11 12:40:21
emotonoritaka @emotonoritaka

外苑前。ワタリウム美術館「歴史の天使展」。故多木浩二の同名写真論をもとに構成された展示。ダイアン・アーバス、ロバート・フランク、ザンダー、メイプルソープ、鈴木理策など豪華な顔ぶれで、1時間では全然足りない。“写真が写すのは歴史の中に登場しない歴史”という言葉が印象的だった。続く

2012-11-11 12:40:19
emotonoritaka @emotonoritaka

四谷。TPPG。新名安奈「SITE 2」。カラー。東京都心の各地に茂る、人為的に植えられた森の表情。まるで深い森のように見える緑の合間から、東京タワーや国会議事堂、武道館の屋根がちょこっとのぞいている。写真を観ながら、人の手によって東京が木々に埋もれてしまったような空想が楽しい。

2012-11-11 12:19:27
emotonoritaka @emotonoritaka

四谷。SHUHARI。谷本恵「大阪式 クロスポイント」。カラー。大阪の、とある交差点で出会った人たちの定点観測的なポートレート。独特のゆるい味をもった大阪のおっちゃんやおばちゃんや学生たち。みんなカメラに構えてない感じがよかった。各写真についた一言にクスっとする。いいなぁ大阪。

2012-11-11 12:07:59
emotonoritaka @emotonoritaka

津田直トークさらに続き。津田さんの、行動と熟考を重ねて語られる言葉を聞きつつ、写真作品を制作する過程で“撮影”がいかに全体の一部分でしかないかを改めて思った。写真はシャッター押せば写るけど、その前後の写真家の意識のありようは、写真に写らないものを写すと思う。抽象的な言い方だけど。

2012-11-03 19:03:28
emotonoritaka @emotonoritaka

津田直トーク続き。縄文をテーマにフィールドワークを続ける津田さんは、一つの土地を撮影する前に、その土地から出土した土器などを必ず“触れる”そう。博物館に申請書を書き、学芸員に出土状況を取材する。その準備の入念さに驚き。作品がまとまるまでに5年以上かかるだろうという言葉にも納得。続

2012-11-03 19:03:23
emotonoritaka @emotonoritaka

下北沢。B&B。津田直×『芸術新潮』編集部トーク「縄文の歩き方」終了。面白かった〜。スライドを観つつ、1万年続いた縄文時代の痕跡が意外と身近に眠っていること、津田さんが縄文を撮る際に心がけている“触れる”ことの意味などなど、写真家の濃厚な言葉に引き込まれっぱなしの2時間だった。続

2012-11-03 19:03:18
emotonoritaka @emotonoritaka

川田喜久治展続き。焼物用語の“窯変”っていう言葉を思い出す。TVに映る福島原発やオバマやカダフィ、そして日食。まだ生々しい2011年の陰鬱な感覚が、川田さんの手で“窯変”した写真によって可視化されてるような感じ。…と同時に、80才近い写真家とは思えない写真のラディカルぶりに驚き!

2012-10-30 02:33:29
emotonoritaka @emotonoritaka

芝浦。PGI。川田喜久治「2011-phenomena」。カラー。3.11以降に撮影された東京。複数の景色がレイヤーになって多重されたり、ハイコントラストで荒くなったり。見慣れた景色がデジタル処理で抽象化されることで、震災後の不穏な空気があぶり出されたような凄みを感じる。続

2012-10-30 02:33:27
emotonoritaka @emotonoritaka

森山大道展続き。無数の時間軸が混在して時空を超えたようなベタ焼きを観て、一体これらは“いつ”の写真になるんだろう?と思った。頭を混乱させつつ何度も観ていたら、全部ひっくるめてこの形が“今”なんだと気づいてシビれた。過去の集積が生み出す最新形。まさに人生そのもの。かっこよすぎる。

2012-10-30 01:22:29
emotonoritaka @emotonoritaka

銀座。BLD。森山大道「LABYRINTH」。モノクロ。フィルムの全コマを一覧できる“ベタ焼き”スタイルの作品ながら、ネガ1列ごとに時代も場所もシャッフルされている。路上、ヌード、クルマやポスター。すべてが等しく並ぶカオス。森山さんの写るものはすべて“等価”という言葉を実感。続く

2012-10-30 01:22:27
emotonoritaka @emotonoritaka

石川武志「水俣ノート」補足。水俣病とユージン・スミスのことを少しだけ調べてみたのだけど、この問題がまったく解決にはほど遠い状況であることを知って改めて愕然とした。ユージン・スミスが、チッソが雇った暴力団によって補償交渉の患者たちとともに暴行を受け、片目を失明したということも…

2012-10-29 23:45:55
emotonoritaka @emotonoritaka

石川武志「水俣ノート」さらに続き。ユージン・スミスが水俣を撮っていたことも初めて知った。水俣に3年住み、地道に撮影を続けていたそうで、石川さんが撮った彼の写真もいくつかあった。あの「楽園への歩み」の写真家が水俣の人々を撮っていたなんて。胸にグッとくるものがあった。観てよかった。

2012-10-29 23:37:41
emotonoritaka @emotonoritaka

石川武志「水俣ノート」続き。昔社会の授業で習った水俣病は、歴史年表に載るような“過去”の出来事だと恥ずかしながら本当に思っていた。現在進行形で苦しみを背負い続けている人たちがいることを知らなかった。水俣湾がいま埋立地になっていることも。軽く頭痛がしてくるようなショックを受ける。続

2012-10-29 23:37:19
emotonoritaka @emotonoritaka

銀座ニコンサロン。石川武志「水俣ノート 1971~2012」。モノクロ。70年代初頭、ユージン・スミスが水俣病を撮影した際のアシスタントだった作者が、同時期に撮った水俣病の子供たちと、彼らの現在。母親の胎内で水銀の影響を受けた胎児性水俣病の人々が、まだ50代だということに愕然。続

2012-10-29 23:37:15
emotonoritaka @emotonoritaka

森山大道「Mesh」続き。一番強く感じたのは、写真は無限にコピーできるということ。壁一面を埋め尽くす網タイツの写真や会場外の巨大ディスプレイに流れる森山作品も含め、もう撮影時の意図なんて関係なく、写真が勝手に世の中に増殖しているような感覚。誰も止められない、暴力的な迫力に酔った。

2012-10-23 11:22:59
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿。GUCCI。森山大道「Mesh」。モノクロ。1mを越す大きさでシルクスクリーン印刷された「にっぽん劇場」「光と影」などの名作が、薄暗い空間に照らし出されている。本当に時間が化石したような、黒つぶれたトーンの迫力が凄い。何度も観たことのある作品なのに、初めて観るような感覚。続

2012-10-23 11:22:50
emotonoritaka @emotonoritaka

熊谷聖司展続き。ピンナップの他に額装された小さなプリントがある。世界がギュっと凝縮されたミニチュア感と、熊谷さんによるイラストが描かれたマットの遊び心が持って帰りたくなるかわいさ。価格も信じられない安さで思わず1枚購入。この展示で初めてプリントを買う人がたくさん生まれそうな予感。

2012-10-22 02:01:47
emotonoritaka @emotonoritaka

学芸大学。monogram。熊谷聖司「EACH LITTLE THING」。カラー。壁一面にピンナップされたスナップ。人、モノ、光、色、すべて同列に配された写真たちを観て、これは世界のカケラだと思った。写っているものに意味はなく、ただただ切り撮られたカケラの美しさに観入る。続

2012-10-22 02:01:43
emotonoritaka @emotonoritaka

南阿佐ヶ谷。街道。林孝輔「capriole」。カラー。パノラマ写真をタテ位置にして撮影した東京のスナップ。タテパノラマの覗き込むような横の狭さと、見上げるような天地の広さが視覚的に新鮮で、なじみのある都会の景色との組み合わせが面白かった。尾仲浩二さんの「馬とサボテン」を思い出す。

2012-10-22 00:09:47
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