この調子で材質の差を作っていきます。そして昨日書いた色温度の差も加えると、なんとなく空間が見えてきます。この時点で使っている色は青だけ。作業時間も小一時間です。 http://t.co/3UynqQBk
2012-01-16 23:21:29http://t.co/3UynqQBk - 空間が見えてくると色の響きも感じやすい。生々しい色を置くのではなく、それを感じさせる色を作る。左背景の森の緑なんかがそうです。緑が置かれると空や船体の青が相対的に思っていたものと違ってきます。これも調節。
2012-01-16 23:26:07あらかじめ材質の差が作ってあるので、多少無茶をしてもこれは維持されます。彩色写真をやったことがある人なら、この状態から色を乗せるのはすごく楽しいと思います
2012-01-16 23:28:43とりあえず完成。淡彩なので弱い感じもしますが、彩色は復元ではありませんのでこれもひとつの技法です。絵になりゃ全然OK http://t.co/whs1zYG4
2012-01-16 23:31:59うちの地元の津藩から、長崎の海軍伝習所へ派遣された一期生に「柳楢悦」がいた。日本の近代海図を作った人だ。そして二期生にいたのが「堀江鍬次郎」。日本最初の写真家としては上野彦馬のほうが有名だけど、同門で友達同士。
2012-01-18 21:10:17日本写真史の偉人なんだろうけど、いまいち有名じゃないのは早死にしたことと、地元の人も忘れちゃって語り継がれてないからかなあ・・どっちにしろコロジオン湿板の人なので、銀塩の乾板が出てきたら過去の人ですなorz
2012-01-18 21:14:27実はコロジオン湿板のモノクロ写真は彩色しやすい。落ち着いた撮影環境が必要だし、じっくり撮られてるのでディティールのしっかりした写真が多いのだ。
2012-01-18 21:15:58これに比べると乾板は簡単なので結構雑。しかも初期のものは青にばっかり感光するので、風景写真が白っぽい。そもそも赤情報が記録されず、青情報は飛びまくりの欠けた情報なのだ。
2012-01-18 21:19:05欠けてるもんだから、元画像から彩度を加えて色調補正で色を着ける自分のやり方では、そもそも色がつかない。しょうがないから大胆に加筆することになる。
2012-01-18 21:21:27旧幕府御用船「富士山丸」。目地海軍に編入されてからは軍艦「富士山」。オー!フジヤマゲイシャできれいに撮れてるんだけど、おめー白いよ。 http://t.co/AtpeXmCS
2012-01-18 21:25:26こーゆーときは大胆に青を足す。非道い加筆です。歴史の改竄です・・・だから彩色は復元じゃないってことをきちんと言わないといけないと思うんだ http://t.co/nfaqpAzr
2012-01-18 21:33:41加筆加筆にトーンカーブもレベル補正もいじりまくり。おらおら状態です。だから彩色は復元じゃry http://t.co/yUlHT53D
2012-01-18 21:36:07つーわけで完成。ここから時間かけて詰めるにしても加筆になると思う。思うに、現代の彩色写真は、「どこまで復元に近づけるか?」ってのもあるけど、「今見てきたような」歴史を身近に感じる手段ってもう一つのテーマがある気がする。イラストと http://t.co/Kb6tMAha
2012-01-18 21:43:02