行政法の勉強について(個別法規分析の点からみた行政法総論の意義など)

1 総論と救済法の関係 2 行手法と行訴法を中心に勉強をするということ 3 個別法の解析・条文解釈 など
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@Dr_mariemon

何でしょう? RT @igaki @okizaku では明日 @Dr_mariemon 先生に行政法の体系および入門者の指導法についてお尋ねいたしましょう。

2012-01-20 09:34:45
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

@Dr_mariemon 行政法の入門者にどうやって教えるべきか、がメインでお聞きしたいことなのですが、それに絡んで行政法の体系を総論と各論にわけることの妥当性及び行訴法と行手法の解釈論を教える中で行政法総論の内容を教えるべきではないかという点につきどう考えられるかお伺いしたく!

2012-01-20 09:56:21
@Dr_mariemon

入門者には藤田入門を読んでおけで済ませてるので難しいですね。授業で意識してるのは、民法・民訴と比較対照しながら教えるということと、典型例となる個別法の条文を必ず挙げるということです。行政法の議論はほとんどフレームワークなので、そのことがちゃんと伝わるようにする。 @igaki

2012-01-20 10:17:46
@Dr_mariemon

ちょっと授業なので後段はまた昼ごろに。 @igaki

2012-01-20 10:18:31
@Dr_mariemon

総論と各論については、各論の意義を否定する塩野説なんかもありますけど、教育上は、個別法を類型化するという意味でそれなりに有用かと。授業の最初の方に、典型的な法律をあげて、たとえば警察法的な規制がどのようなもので、そのためにどういう条文が配置されるかを説明してますね。 @igaki

2012-01-20 13:15:12
@Dr_mariemon

総論を手続法や救済法に解消させるというのは最近良くあるスタイルで、木村琢磨のプラクティスなんかは典型ですね。木村本はいい本です。ただ、自分の教育経験上は、このスタイルで勉強すると、個別法の解析・解釈がおろそかになって、安易なテクニックに走りがちになるという疑念も。 @igaki

2012-01-20 13:19:37
@Dr_mariemon

というわけで、私の総論の授業は、個別法の条文の規定の仕方、配置の仕方のパターンを覚えることを目的にやってます。たとえば許可は禁止を解除する行為と説明されますけど、それは個別法の条文の中ではどういうふうに表されているのかとか。他の行為形式についても同様ですね。 @igaki

2012-01-20 13:25:07
@Dr_mariemon

行為形式論は行政過程を権利義務の変動、実現過程として分析するための概念枠組みだし、各行為形式が行政法令の中でどのように規律されているかのパターンを理解することは、裁量論など行政作用の適法性を扱う際の問題の立て方・攻め方につながります。その意味で総論はフレームワーク。 @igaki

2012-01-20 13:30:02
@Dr_mariemon

ま、こんなところか。

2012-01-20 13:30:19
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

@Dr_mariemon なるほど、行政法の総論を教えるときは個別法でどのように規定されているか具体的に把握すべきで、体系としての総論そのものは行政行為に対する統制の枠組みとして友好ということですね。確かに行政行為の性質決定→裁量の広狭という攻めの共通パターンはありますね。

2012-01-20 15:37:16
@Dr_mariemon

@igaki そういう単純な議論の仕方は教えてないかな。あくまで条文に即して、ただそこから汎用性のある考え方を抜き出す。 >行政行為の性質決定→裁量の広狭という攻めの共通パターン

2012-01-20 17:50:30