「災害廃棄物の燃焼試験に関する報告」を読む

廃棄物資源循環学会の災害廃棄物対策・復興タスクチームにてまとめられた報告書を読んでみました。 僕が思った問題点も最後の方に書き連ねましたが、門外漢なので読みこなしに問題あればご教示ください。 報告書はこちらから入手できます。 続きを読む
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@gmax_jp

燃焼試験)降下物の少ない岩手県北部のことではあるのだけど、世帯から出されるもののほうが汚染度合い高いというのはどう解釈できるんだろうか…

2012-01-29 23:22:16
@gmax_jp

燃焼試験)雑芥が世帯から出てくるような、人間の住環境に近いところからのものだとしたら、屋内からでたゴミの線量が高いというのは考えられないし、屋外のゴミは災害廃棄物と変わらないはず。雑芥が災害廃棄物より著しく高い線量となる理由が思いつかない…

2012-01-29 23:30:44
@gmax_jp

燃焼試験)そもそも試料の選定時点で何か瑕疵がある実験ではないのか、という疑義だけにいまは留めておこう。

2012-01-29 23:32:17
@gmax_jp

燃焼試験)降下物が岩手県北よりさらに多い地域(県南)であればどうなるのか。災害廃棄物は当然放射性物質含有量高くなると思うが、この雑芥の高い線量を分析できないとこの試験結果をもって災害廃棄物の受け入れOKとは言い難い。地域によって収集ルールも違うだろうし。

2012-01-29 23:34:42
@gmax_jp

燃焼試験)焼却後の灰および排気の放射性物質検出状況。20%の災害廃棄物を混ぜた試料では主灰/ボイラー灰/飛灰それぞれ 144/141/1379 Bq/Kgとなっている。対照試料では30/180/1440となっているが、投入されたゴミの放射性物質総量とくらべて逆転している。

2012-01-29 23:41:43
@gmax_jp

燃焼試験)解せない。

2012-01-29 23:41:49
@gmax_jp

燃焼試験)違いが二つの試料の処理に関して存在する、と考えざるを得ないが…灰として外に出ない分があるのであれば炉の中に汚染物質は残っているということになる。つまりそれだけ施設寿命は縮まる。

2012-01-29 23:44:12
@gmax_jp

燃焼試験)焼却灰のなかで最も高い濃度となった飛灰の密度で考えると、元の廃棄物からの濃縮度合いは、20%混合試料で82->1379、対照試料で185->1440となり、それぞれ16.7倍と7.8倍になる。

2012-01-29 23:51:46
@gmax_jp

燃焼試験)結局のところ元のゴミの種類や由来が異なっても、最終的な焼却灰に最大1500Bq/Kg程度の放射性物質が含まれる、ということになりそうだが、報告書ではこれが国の基準8000Bq/Kgを下回るからそのまま一般廃棄物として埋めたてて問題なし、としている。

2012-01-29 23:54:06
@gmax_jp

岩手県の放射線量マップ(11月11日更新) http://t.co/1Pt8zxFf

2012-01-30 00:01:13

http://twitpic.com/8dmnwo 岩手県の空間線量率(2011年6月頃)

@gmax_jp

燃焼試験)岩手県北部の土壌表面線量を0.05μSv程度として、県南沿岸部で0.2程度と考える。ゴミの線量もこれに相関して増えるとするならば、5倍程度の残留が焼却灰に含まれる…。7500Bq/Kg程度…なんか計算して上限決めたのかな、と。

2012-01-30 00:04:26
@gmax_jp

燃焼試験)これまた結果ありきで、廃棄物の健康被害の懸念はとりあえず度外視して、放射性物質を含んだと思われる瓦礫の大半の処理を全国展開するために廃棄物の規制値を決めたということを推測してしまう。

2012-01-30 00:08:21

ひと通り読めたのでここから疑問点を整理。

@gmax_jp

燃焼試験)1.試料として選定された廃棄物に対する疑問。 災害廃棄物20%混在の試料と、通常の廃棄物の線量の違い(通常廃棄物の方が線量高い)が説明できていない。

2012-01-30 00:10:28
@gmax_jp

燃焼試験)2.国の埋立基準8000Bq/Kgに対する疑問。 この実験により得られた結果から大半の地域の廃棄物の広域処理を正当化するために緩和されたのではないかという疑念。埋立地近隣の環境に対する健康被害などは度外視されていないか。

2012-01-30 00:12:55

注:↑の疑念はあくまで憶測です。8000Bq/Kgはこの報告が出た時点で既に決定していましたが、結果が出た時点で政府はすぐに知っていたかもしれない、ということです。

@gmax_jp

燃焼試験)3.溶融炉の燃焼評価が足らない 溶融炉の燃焼は今回行ってはいないが通常稼働では試験対象となった炉でも二次バグフィルタに溶融炉排気が流れる。現実に即した測定とすべき。

2012-01-30 00:17:43
@gmax_jp

燃焼試験)焼却灰は溶融炉に投入されるのだから、そこから排出される溶融スラグがどの程度のものになるのか(これはコンクリートなどに使用される)評価は必須と思われる。

2012-01-30 00:19:22
@gmax_jp

燃焼試験)まだ疑問点出てくるかもしれないけど今はこんなところか。あとはまとめて識者の意見をいただこうかな…

2012-01-30 00:21:27

その後森口祐一さん、吉田紀子さんからの反応ありました。

ジェリコ 吉田紀子 @jerico4

「災害廃棄物の燃焼試験に関する報告」を読む http://t.co/pj9e02lH (学会復興チーム2011/8/2レポートの有効性に疑問ありなので、非常に参考になります。感謝)

2012-01-30 12:15:42
森口祐一 @y_morigucci

まとめに出てくる雑芥の件ですが、(もし私が別の報告と混同していなければですが)岩手県内陸南部へのフォールアウトに由来するものだったと思います。瓦礫と焼する相手が想定以上に汚染されていたという状況だと思います。 @jerico4 :「災害廃棄物の燃焼試験に関する報告」を読む

2012-01-30 12:24:36
森口祐一 @y_morigucci

混焼する相手をうまく選ばないと、瓦礫分だけの寄与が測れないのです。福島の仮置き場ではがれきが地面へのフォールアウトの放射線を遮蔽して、その場所の線量より瓦礫の上のほうが線量が低い場合すらあります。@y_morigucci :瓦礫と混焼する相手が想定以上に汚染 @jerico4

2012-01-30 12:30:02
森口祐一 @y_morigucci

仮置き場の話は焼却試験とは別の話ですが、言いたいのは、東日本では津波がれきよりその周囲のほうが汚染度が高い場合があることを認識したうえで考えなければいけない、ということです。 @jerico4

2012-01-30 12:33:05