学歴という視点から後悔しない受験勉強を考える

確かに学歴は一般的に力を持つかもしれない。そのために受験勉強を頑張る、という人もいるかもしれません。 しかし、僕達は往々にして学歴は結果に過ぎないことを忘れてしまいがちです。 いったい、受験直前期、後悔せずに過ごすには何をしたらよいのでしょうか?学歴を軸に考えてみました。
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学習法を教える-光塾- Hikaru @hikari_juku

【日本型学歴主義の位置づけ】 日本の教育問題を調査したノルウェーの社会学者ヨハン・ガルツングはこう言った。「この制度の下では、人は二度生まれる。一度目は生まれるとき、生物学的な出生である。二度目の劇的な出生は、学試験に合格したであり、この瞬間彼は生まれ変わるのである」と。

2012-02-06 09:35:29
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彼の言を借りれば、皆は今まさに生まれようとしている。 第一の出生、つまり母体から生まれ落ちるとき新しい生の喜びの裏で、尋常ではない痛みと苦しみがあったに違いない。 生まれることは大いなる苦しみ伴う。そうであるならば二度目の出生の直前、つまり今、受験勉強が最も苦しいのは当然だろう。

2012-02-06 09:45:21
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僕自身は、仕事を除いては学歴に対して特別な思いを持たないし、偏重することもない。しかし、学歴社会は、君の思う以上に学歴を重視する。英国等とは異なり、出身階層やそれまでの生活を帳消しにする力を社会は認めている。それは非常に強力なものだ。転生を本気で望むなら、今この瞬間を大切に。

2012-02-06 09:55:55
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学歴を獲得した人は、その結果を自らの努力のみに帰属する。学歴の与える社会的イメージと相まって、その学歴に根拠づけられた自身の排他的な所有物である「努力」は、入学後であっても次への一歩を容易にさせる。僕が「妥協ではなく自分の納得する大学に入れ」と生徒に言うのはそう言う理由が大きい。

2012-02-06 10:26:05
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妥協癖という説明装置。 妥協は連鎖する。悪癖が抜けないのと同様に、ひとつの妥協は次の妥協を容易にする。多くの人にとって「転生」という人生最大の意味を持つ大学受験で妥協することは、その後の人生で何を意味するのか、僕はよく知っている。妥協した過去の自分の影から抜け出すことの困難さ。

2012-02-06 10:37:10
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妥協するくらいならよほど挫折する方がいい。挫折は、真摯に取り組んだ者だけが得られる特権だ。結果を得ることができずとも、真摯に努力した経験は、次の真摯な努力の生成装置となり得る。 すべては繋がっている。その繋がりを断ち切ることがいかに困難なことか。妥協スパイラル。

2012-02-06 10:45:07
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今直近の受験に対して「ま、この辺りでいいか」と思うなら、きっと3年後も10年後も目の前の取り組みに対してそう思うのではないか?妥協癖は連続する。僕は世間一般でいう高学歴を取得しろ、と言っているわけじゃない。10年後も真摯にぶつかれるようなぶつかり方を、今してみろと言っているんだ。

2012-02-06 10:52:00
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今受験生の前には2列のドミノが並んでいる。そのドミノは今後の人生すべてを貫く。左にあるのは妥協のドミノ。右にあるのは真摯さのドミノ。この1、2年で君たちはどちらのドミノの1つ目を倒すのか、それを決定することになる。どちらを選んでもドミノは倒れて行く。止めることは難しい。それなら。

2012-02-06 10:56:29