モーニング島田編集長の、『「あきらめなければ夢は必ずかなう」ほど悪質な言説はない』に対するマンガ・アニメ業界人の反応

検索で追える範囲だけ何とかまとめ。 ブーメランオチなツイートも ※3/2分追加しました。
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佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

少なくとも絶対に間違い無い言い方は「あきらめれば夢は必ずかなわない」。仮に10~20年間正しい方法で訓練して結果が出なくても、その経験値は無駄にならない。 http://t.co/dM0LNe9W

2012-03-02 16:08:40
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

少なくとも「人から「向いてないから諦めろ」って言われて諦める」より「自分が心底納得するまで継続して諦める」方が「後悔しない」で済む。少しくらい周囲に迷惑をかけてももがき足掻く事は「経験として貴重」。 http://t.co/dM0LNe9W

2012-03-02 16:09:12
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

「あきらめたらそこで試合終了ですよ」By 安西先生 http://t.co/dM0LNe9W

2012-03-02 16:11:02
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

.@windycatter さんの「モーニング島田編集長の、『「あきらめなければ夢は必ずかなう」ほど悪質な言説はない』に対するアニメ関係者さんの反応」をお気に入りにしました。てゆーか、まーねー。 http://t.co/RJ71WlCQ

2012-03-02 17:06:01
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

そりゃ、センスとかが必要っていう話は以前、笹本さん(@sasamotoU1 )と話したけど、目標がブレなきゃそのセンスも身につける方法は有るし。 http://t.co/RJ71WlCQ

2012-03-02 17:12:04
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

漫画家さんの話じゃないけど、アニメーターって「そもそも論として訓練で技術を高める仕事」なんですよね。故 金田伊功さんでさえ、明らかに訓練で上手くなってる。努力の変遷が解る。 http://t.co/RJ71WlCQ

2012-03-02 17:16:53
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

中には例外的な少数派として「俺様の凄さにひれ伏せ」みたいな人も居るけど、殆どの創作者は「観た人が一人でも多く喜んで欲しい」って願いを込めて創ってる。それは漫画家もアニメーターも演出家も一緒。 http://t.co/RJ71WlCQ

2012-03-02 17:22:22

あさりよしとお氏

浅利与一義遠 @hologon15

漠然と何の根拠も無く、こうなれたらいいなって思いも『夢』なら、現在進行形で達成中の、具体的目標も、便宜上『夢』と言う。あきらめなければ叶う(可能性が高い)のは後者だが、それをして、前者が「うん、そうだよね」ってのが大笑い。『夢』って言葉が同じだけで、何もかも全部違う。

2012-03-02 17:35:16

竹熊健太郎氏(再び)

竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

昨日のモーニング島田編集長のツイートに対する業界人のツイートまとめ。俺は島田さんのツイート、ごく当然のこととして読んだが、立場によって受け止め方はいろいろ。勉強になりました。http://t.co/TPGK00Iq

2012-03-02 16:01:42
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]立場で違うというのは、作家・作家志望者の立場と、編集者の立場の違いはやはり大きいと思った。私は鳥無き里の蝙蝠みたいな立場なので、「編集」としてあの発言に賛同した。つまり夢を見るにも、それに見合う才能というか基礎力が必要ということだと、俺は島田発言を読みました。

2012-03-02 16:08:24
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]島田編集長は、日常的に新人と接する編集者の立場から、免許を持たないのに運送会社やタクシー会社に就職しようというような「作家志望者」を、無数に見てきたのだと思う。オリンピックのメダリストに憧れるのは自由だが、普通人が「努力しだ程度で」メダリストになれる「はずがない」。

2012-03-02 16:14:34
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]日本の戦後漫画界は、なまじ手塚治虫という「例外的天才」によってスタイルが形成されただけに、このことが見えにくくなっているが、そもそも作家が単独で絵もストーリーもこなすというのは、大変なことだ。マラソンや水泳の経験もない人が、いきなりトライアスロンを始めることに近いと思う。

2012-03-02 16:19:33
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]この種の問題になると、俺はかつてインタビューしたさいとう・たかを先生の発言を思い出す。さいとう先生は関西貸本界でデビューしたが、2年後には売れっ子作家になっていた。しかし辰巳ヨシヒロ先生らと「劇画集団」を結成し、作品の「集団制作」を模索しはじめた。

2012-03-02 16:27:38
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]漫画(劇画)の集団制作は、アメコミでは普通のことだが、日本では「絵も話も個人でこなす」手塚スタイルが主流になったため、さいとう先生の考えはなかなか受け入れられなかった。先生の計画は後にさいとうプロクションとして実現する。私はさいとう先生に、なぜ集団制作をするのかを聞いた。

2012-03-02 16:35:29
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]さいとう先生の答えは明快だった。「だって、漫画家志望者の全員が、手塚先生のような才能があるはずがないでしょう」「でも、私がこの世界に入って心底驚いたのは、卵も新人も、全員が自分のことを天才だと思っていたことです。みんなが手塚治虫みたいになれるわけないじゃないですか?」

2012-03-02 16:43:52
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]さいとう先生は、自分やその仲間のような「凡才作家(手塚治虫と比べて)」が、手塚以上の仕事をするにはどうすればよいのか、新人時代から真剣に考えていた。その結論が、プロット作りに長けた人、人物描写、メカや動物が得意な人、洒落たセリフが得意な人を集めた集団制作だった。

2012-03-02 16:50:15
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]「手塚治虫は百年に一度の天才で、トータルであの人にかなう作家が出るとは思えない。でも部分的に先生を上回る才能ならいるはずです。そういう人を集めれば、手塚先生を超える仕事ができるのではないかと思いました。」しかしそこで壁となったのが、参加スタッフの自意識だったという。

2012-03-02 16:58:17
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]「最初はやはり、集めたスタッフの中に、“メカ専門はいやだ”とか“他人の線に合わせるのはいやだ”のような不満もあった」とさいとう先生は言った。アシスタントとして考えると不思議に聞こえるが、初期の劇画集団は個人名で貸本劇画を発表していた作家が中心で、さいとうプロも同様だった。

2012-03-02 17:04:49
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

つまり、既にデビューして自分の看板で作品を書いていたプロ作家を集めてスタッフにしたわけで、作家的自我が強いのは当然だ。それでもなぜ作家たちが集まったのかというと、貸本業界が斜陽で、崩壊寸前だったからだ。60年代に生まれた作家プロダクションには、このパターンが非常に多い。

2012-03-02 17:09:11
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]つまりさいとうプロの成立には、集団制作によって手塚漫画とは違う流れを起こすという作家的野心と別に、仕事が減った漫画家の救済事業という側面もあった。後者は本論から外れるのでこのくらいにするが、今の漫画界の状況からして、60年代作家プロダクションの成立事情は参考になるはず。

2012-03-02 17:15:08
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]話が脱線したのでそろそろまとめ。さいとう先生の話のポイントは、「自分の実力を客観的に見る目を持て」ということだと思う。手塚治虫に憧れて漫画家を目指すのは結構だが、自分を客観的に見れないばかりに勘違いして、潰れて行った人を無数に見てきたと言うのである。

2012-03-02 17:24:20
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]以前も書いたことだが、さいとう先生の言葉で印象に残った発言がもうひとつ。「漫画家になろうと思ったら、漫画を描く才能は“あって当たり前”、才能のない人が、その職業を目指してはならない、不幸になるだけだ」というのである。「だって野球選手を目指す人なら野球ができて当然でしょう」

2012-03-02 17:29:59
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

[承前]「漫画家を目指すのだったら、まず「人並み以上に」漫画がかけて、ようやくスタートラインと言えます。若い頃、周囲は漫画家志望者であふれていました。中には私以上に漫画が上手い人もいましたが、みんな消えていきました」「才能だけでは作家になれないとすると、何が必要なのでしょうか?」

2012-03-02 17:35:41
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