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『スタジオぬえ』と『機動戦士ガンダム』のデザインの裏歴史について

「『宇宙の戦士』と『機動戦士ガンダム』のデザインの時系列について」 http://togetter.com/li/269928 の続きです。青井邦夫氏による新証言「宮武一貴はガンダムにおける大伴昌司」には目から鱗…。
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青井邦夫 @AoiKunio

ちなみに僕自身はSFMのバックナンバーで宇宙の戦士論争というのが60年代後半にあったのを知り、銀背で読んだのでした。72年頃かな?正直言ってあんまり好きじゃありません←爆弾発言?

2012-03-10 02:17:25
ロドリゲス・おきな @Lodriguez1966

@AoiKunio えっと、調べたら誤認がありましたので訂正します。ガンダム企画当時、サンライズの山浦氏に高千穂氏が「SFについて教えてほしい」といわれて「宇宙の戦士」を貸してSFの説明をした(続く)

2012-03-10 21:49:42
ロドリゲス・おきな @Lodriguez1966

@AoiKunio しばらくしたらそれがガンダムの企画になってしまって、このままやるからパワードスーツのデザインを使わせろといわれて激怒し断り、以後協力しなかった。(続く)

2012-03-10 21:52:59
ロドリゲス・おきな @Lodriguez1966

@AoiKunio それ以来、貸した「宇宙の戦士」は帰ってこなかった。同様にぬえの松崎氏がサンライズに貸した「ボーンステルの画集」も紛失してしまって弁償するというもののそのまま貸してもらえていない。だそうです、 (out誌80/4、81/4より)蛇足ながら念のため。

2012-03-10 21:55:46
EGAWA TOSHIYUKI @toshi_egawa

@sleek00 はじめまして。加藤さんと青井さんの Tweet をたどって来ました。ガンキャノンのオリジナルデザインは、大河原さんではなくて安彦さんです。脇役ロボットではなく、主役ロボットとしてデザインされました。(続く)

2012-03-09 22:01:57
EGAWA TOSHIYUKI @toshi_egawa

@sleek00 デザインされるにあたって安彦さんは、宮武さんに「ぬえのパワードスーツを参考にさせて欲しい」と申し入れをされました。安彦さんがデザインされたそのロボットがパワードスーツに似ているのは、そのためです。(続く)

2012-03-09 22:05:32
EGAWA TOSHIYUKI @toshi_egawa

@sleek00 安彦さんがデザインされたそのロボットは、「主役ロボットにはふさわしく無い」と富野さんやサンライズに没にされてしまいました。でも、せっかくなので脇役ロボットとして採用されることになりました。そしてガンキャノンという名前がつけられました。(続く)

2012-03-09 22:08:05
EGAWA TOSHIYUKI @toshi_egawa

@sleek00 雑誌やテレビ放送に登場したガンキャノンの姿を観て、宮武さんは「おお、(安彦さんと大河原さんが随分アレンジされているけれども、)ここに、ぬえ(=宮武+加藤)のパワードスーツの線(=デザイン)が残っている」と楽しまれたそうです。(おしまいです)

2012-03-09 22:12:05
EGAWA TOSHIYUKI @toshi_egawa

@sleek00 追伸です。安彦さんが主役ロボット向けにデザインされたものが脇役ロボットとして採用されるにあたり、そのデザインを大河原さんがアレンジされました。そうして生まれたのが、ファースト・ガンダムのときのガンキャノンです。(これで本当のおしまいです。)

2012-03-09 22:41:24
かちょ @sleek00

@toshi_egawa イロイロと貴重な各種検証ありがとうございました。確かにあのガンキャノンの準備稿は安彦さん画でしたね。安彦さん方面だとまた更に『テラホークス』企画からどんな感じで流用していったのかとか、また気になるところです。その辺りもまとめられたら楽しそうですね。

2012-03-09 23:08:02
EGAWA TOSHIYUKI @toshi_egawa

@sleek00 ご返信、ありがとうございます。「テラホークス」もとても魅力的な企画でしたね。あのままの形で作品として結実しなかったのは、本当に残念です。あの企画書や設定画が、またいつの日か雑誌などで取り上げられると良いですね。

2012-03-09 23:13:37
かちょ @sleek00

件のtogetterで、今5000view超えしてるのですが、ナカナカ貴重なまとめ、日本のSFメカの重要な流れが整理できたのかなあ、とか思ってます。特に70年代以降生まれで、70年代のアレコレを経験していない向き(オレもそう)には、初めて知る事柄も多かったんじゃないかと思います。

2012-03-09 23:15:42
かちょ @sleek00

@toshi_egawa どうも昨今は『ガンダム』だけが神絡化されていると云うか、それ以前の『ヤマト』とか、長浜ロマンロボとか、たくさんの下敷きがあって成立した作品である、という視点に欠けている印象があるので、こうしてルーツを紐解いていくのも重要じゃないかなあと思っております。

2012-03-09 23:17:20
EGAWA TOSHIYUKI @toshi_egawa

@sleek00 そうですね。例えば、「ヤマトに乗ってたのは“軍人”ばかりで、人間ドラマがどうしても同じような色合いになりがち。そこで軍艦に民間人も乗せて、さまざまな色合いの人間ドラマを産み出しやすくしたのがホワイトベースである」… と我々が解釈することも出来ますし。(続きます)

2012-03-09 23:32:47
EGAWA TOSHIYUKI @toshi_egawa

@sleek00 ガンダムには、「ヤマト」や“長浜ロマンロボ”、そして高畑勲の名作アニメなど、先行していた諸作品をお手本にしたり、反面教師にしたり、それらと異なる新機軸を一生懸命探し出して盛り込んだり …… といった部分が、やはりあったと思います。

2012-03-09 23:36:33
かちょ @sleek00

でもって。オレより更に年代が下の層には「???」と云うか「このオッサン達は何を盛り上がっているんだろう」状態だと思うので、為念で少し解説します。実際、オレがもっと若かった時分にそういうの読んで「???」となった事が多かったので、そういうのはフォローせねばならんのではないかと。

2012-03-09 23:19:29
かちょ @sleek00

為念すぎて解ってるヒトには何を今更な感じではあると思うのでスルーしてちょ。

2012-03-09 23:21:08
かちょ @sleek00

『機動戦士ガンダム』の「有名な元ネタ」の一つに、SF小説の『宇宙の戦士』と云う作品があります。作者はロバート・A・ハインライン。1959年の発表で、SF小説では「古典的名作」と云える作品です。この作品に登場する重要なガジェットに、『パワードスーツ』と云うモノがあります。

2012-03-09 23:24:27
かちょ @sleek00

『パワードスーツ』は、一応書いておくと(一連の全部が「一応書いておく」事なんですが)、歩兵が着用する『強化防護服』で、「乗る」のではなく「着る」タイプのメカニックです。『鎧』に動力がついたもの。恐らく、そのタイプのガジェットの元祖で、以降の多数の作品に影響を与えました。

2012-03-09 23:31:17
かちょ @sleek00

この『宇宙の戦士』が日本で紹介された時に、『スタジオぬえ』http://t.co/FPALYb6x によって『パワードスーツ』のデザインが描かれて、これもまた後の作品、特に『機動戦士ガンダム』に多大な影響を与えました。今回の一連の検証は、それがどの様な経緯だったのかと云う事です。

2012-03-09 23:33:47
かちょ @sleek00

『宇宙の戦士』は、日本では最初に『宇宙の特攻兵』と云うタイトルで翻訳され、『ボーイズライフ』と云う雑誌に掲載されました。翻訳者は矢野徹先生。これは主人公の名前が『ケン』だったりと、日本の少年向けにアレンジされた「翻案」といった内容。(これちょっと雑談気味)

2012-03-09 23:38:21
かちょ @sleek00

後に1967年に、『宇宙の戦士』のタイトルで『ハヤカワSFシリーズ』として、今度は原作に忠実に翻訳されたものが出版されました。こちらも翻訳者は同じ矢野徹先生。『ハヤカワSFシリーズ』は、この頃に出版されていた新書サイズの本で、背表紙が銀色な事から『銀背』と呼ばれています。

2012-03-09 23:42:11
かちょ @sleek00

これで1970年代には『宇宙の戦士』は日本のSFファンが普通に読める状態になったワケです。1977年には、現在でも再販され続けているハヤカワSF文庫版の『宇宙の戦士』が出版されるのですが、それに至るまでの『パワードスーツ』のデザインの流れがhttp://t.co/1IspF3JY

2012-03-09 23:45:48
かちょ @sleek00

よく「『ガンダム』のモビルスーツのデザインは『宇宙の戦士』の『文庫版の表紙や挿絵』が元になっている」と云われるのですが、それが真実なのかどうか、と云う疑問が今回の話題の発端でした。文庫版が出る前にデザイン画があったのではないか、と云う事です。

2012-03-09 23:48:08
かちょ @sleek00

結果、文庫版を参考にしたかどうかはともかく、文庫版の前から、スタジオぬえによるパワードスーツのデザインは有った、と云うのが確認できました。

2012-03-09 23:50:00
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コメント

kawonasi @kawonasi4989 2012年3月18日
安彦良和氏の対談集で高千穂遥氏との回でこの話が出てきてますね>サンライズの山浦氏に高千穂氏が「SFについて教えてほしい」といわれて「宇宙の戦士」を貸して~
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ウゴウゴ太郎@ソラリス・ブックス @ugougotarou 2012年3月19日
別に黒歴史ってほどのことじゃないような・・・
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kita082 @kitaoyasoji 2012年3月20日
『安彦良和対談集 アニメ・マンガ・戦争』p158(ガンダムエース 2002-09 p455)には「面白いよって勧めただけ」とあります(貸したと書かれた箇所は見当らず)。なお余談ですが、同書p155には「OUTと連動する形で」とありますが実際に連動していたのは同人誌だったりします。
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kita082 @kitaoyasoji 2012年3月20日
黒歴史ではなく「裏」歴史。表現を多少弱めたのは『富野由悠季全仕事』の「検証・ガンダムのSF設定(永瀬唯)p154-158」の存在が理由です。よって私と異なり目に鱗の無い方が既にこの認識に達していた物とは見ていましたが、全体の割合から見れば多くはないだろうと判断しました。
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ほめぞう @homezou 2012年3月26日
う~ん。富野由悠季氏はどうみてもガンダムでいろんな所で口出してるし、影響力を使ってると思う。ファンも業界もそこにメスを入れるというより黙認しちゃってるし。
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相沢タツユキ @Tatsuyuko 2012年7月27日
この頃のサブカル・ミニコミ系アニメ誌はとんでもない事実をさらっと載せてるから気が抜けない。興味ある方は古本屋めぐりをば
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陸鷹 @Rikutaka_ 2016年10月4日
宇宙の戦士だけじゃなく、月は無慈悲な夜の女王も読もうぜ! (ジオン独立戦争の元ネタ)
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gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2016年10月4日
拙ブログで、安彦氏のインタビューで印象に残ったことを記したのがあるんですが【安彦良和が秘話語る。「ぬえのメカデザインは『理屈』が多くて消耗する。大河原さんはそれがなく『のどか』だった」http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150922/p2 】撮る側からはこんな感覚もあるんですねえ。
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gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2016年10月4日
あ、元記事も残ってた http://www.sankei.com/premium/news/150830/prm1508300024-n1.html 『…流れでいえば、メカデザインは「ぬえ」であるべきだった。ただ、そのとき僕は、絵を描く人間として「あえて『ぬえ』ではないところに発注したい」と言ったんです。テレビアニメはアバウトなものですから、そこにあまり理屈を持ち込まれると、不自由になってしまう。当時、そういう経験を「ぬえ」との間で何度かしていたので…(略)』
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ろぼ 水戸@液タブ練習中 @ROBOmito 2019年1月6日
時々こういうネット上で纏められたものを読んで再確認しているのだけども、この辺りの経緯を俯瞰として纏めた書籍が無いのはいつか歴史的損失にならないか危惧している。
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