バンダシェフスキーの病理所見に対する善川チャーリ先生の見解

反原発の立場をとる善川チャーリ先生が、専門家としてバンダシェフスキーの病理標本に否定的な見解を示した意味は大きいです。少なくともバンダシェフスキーの病理所見には懐疑的にならざるを得ません。 ただ途中で先生が仰っているように、バンダシェフスキーが病理に疎い事をもって全ての研究内容が否定されるものではないという事と、内部被曝が各臓器に与える組織学的な変化はこれから日本でも研究されなければならないという点は、その通りだと思いました。
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山田カトリーヌ花子 ∃🟪 @catollene

@GoodBye_Nuclear 先生、バンダジェフスキー博士の著書「放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響 チェルノブイリ原発事故被曝の病理データ」の内容はあまり真に受けない方がいいのでしょうか?

2012-03-16 01:17:01
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

@catollene その本を買って読んだのですが、病理学的な説明の部分は「読んじゃいられない」というのが本音です。だから、しょっぱなからガッカリした気分で読みました。しかし実際に臓器傷害が起こっていると考えれば、「真に受けないほうがいい」とまでは言えないと思います。うーん。

2012-03-16 01:20:20
安冨歩(やすとみ あゆみ) @anmintei

だとすると、バンダジェフスキー博士の主張も、無視するわけにはいかないですね。それから、福島で幼児に白内障が出るかどうかなど、短期で発症しうる異常な病気に注目することが、重要になるかと思います。 @GoodBye_Nuclear その二つに関して私の印象としては「ありうる」です。

2012-03-16 01:22:53
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

@anmintei フォローありがとうございました。はい。他に同様の警鐘をならす医学者もほとんどいないという点でも、無視せず耳を傾ける必要はあります。内容に関し是々非々かと思います。白内障に関しては全く同意見で、水晶体に対する隣接(付着)放射性物質による影響を示唆すると考えます。

2012-03-16 01:25:29
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

@zxh05021 ありがとうございます。東京の講演でも聴衆の前では笑顔もみせられました。私が直接、博士が持つという膨大な組織標本を観察してみたいですね。

2012-03-16 01:28:24
安冨歩(やすとみ あゆみ) @anmintei

お返事ありがとうございます。癌や白血病以外に SLIR が存在する可能性があるとなると、事態は更に厄介ですね。。。 @GoodBye_Nuclear

2012-03-16 01:30:55
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

@catollene すべて間違ってはいないかもしれませんが、少なくとも私のみた範囲では、納得ゆく組織所見が読めていない、というものです。

2012-03-16 01:33:46
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

@anmintei はい、まさにそうですね。MOX燃料の3号機の問題もありますし、人類が未経験の健康被害の段階に入ったとも言えると思います。私は恐怖心を持ってスタンバイしています。今後ともよろしくお願いいたします。

2012-03-16 01:36:23
らん @ran0879

@kyougenki @GoodBye_Nuclear @hachimen その菅谷医師は、心臓病の子供がベラルーシで増えている事に疑念を抱いていた所、バンダジェフスキー氏の論文を読んでこれかと納得した、福島の子供達も癌だけでなく心臓も心配、というコメントを、新聞でしていたと。

2012-03-16 01:36:41
今日元気 ウクライナはアフガンの代り @kyougenki

@GoodBye_Nuclear @catollene その本については、ご本人の査読を受けず、翻訳契約もせずに出版されたものなので、再販停止にするということです。どうも、教授の投獄中に、勝手に出版などがされていたようです。http://t.co/IzvL4BYV

2012-03-16 01:38:09
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

@anmintei 先生、何なりとご質問ください。「答えられる限り」という範囲ですが、お答えします。私は民間病院で病理診断医をしております。日常の顕微鏡でヒト組織・細胞を観察し、その知識を持って、ほとんど経験のない放射線の健康被害を推測しようとしております。

2012-03-16 01:41:17
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

@ran0879 なるほど、そうなんですね。菅谷先生がバンダジェフスキー博士の論文を読んで納得というのは、初めて知りました。情報ありがとうございます。

2012-03-16 01:42:34
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

@jossfat 具体的に病理所見に関して話したわけではないのですが、自己紹介時の印象では確実にそうです。厳しいですが「病理形態学的には無知」のレベルです。一般対象の講演会は今回が初めてということですが、一般・非医療従事者の無知に付け込むのは、頼むから止めてくれと思いました。

2012-03-16 02:01:13
菊池太陽(腎臓内科医) @uppekk

ツイート非常に参考になりました。臨床的に放射性物質と心疾患の関連はありそうだが、少なくとも博士の病理標本からは具体的な病変を語るには不充分と言う認識で良いですか?RT @GoodBye_Nuclear: バンダジェフスキー医師 「とにかくセシウム134、137を体に入れるな!」

2012-03-16 07:03:11
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

@jossfat おはようございます。他の方からの質問にもありましたが、私は原文にあたっておりませんが、病理組織写真一枚と、その説明の矛盾だけで疑問に思ったのです。そして今回の講演、そこでも同じ心筋の所見読みをしていたので、「これは使えない!」と確信となりました。残念です。

2012-03-16 07:18:55
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

心筋間のかい離。あれも浮腫とするには根拠が乏しいです。横断裂とともに、artifactとしたほうが自然なのです。

2012-03-16 07:23:27
スカルライド @skull_ride

@GoodBye_Nuclear バンダシェフスキーの病理組織への先生の見解、納得しました。日本における放射能の臓器に与える影響の研究は、先生のような方に牽引して欲しいです。プロフェッショナルの意見はとても参考になります。

2012-03-16 07:26:06
高岡 滋 @st7q

.@GoodBye_Nuclear バンダジェフスキーは、血管内皮障害説には言及しなかったのですか?ヤブロコフの「チェルノブイリ」では、心筋障害説に対する言及はなく、血管内皮の障害によるとなっていたように思います。

2012-03-16 07:57:21
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

@st7q 血管障害とか循環器の影響という言い方は、通訳を通じてですが、していたと思います。内皮細胞との言及はなかったと覚えています。

2012-03-16 08:32:55
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

@kmdjn もちろん、私もそういうスタンスです。病理学に疎いことをもって全面否定するには至りません。

2012-03-16 08:34:46
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

バンダジェフスキー博士の原著&日本語訳を対比して読む。わかりやすいのが腎臓で、要詳細検証だが翻訳は特段問題ないと思う。糸球体で「毛細血管の内腔が狭くなり血管壁は薄く」と細かく示していながら、「糸球体は最終的に空虚に、すなわち空洞化」とある。前者と後者の間に医学的関連がない。

2012-03-16 08:41:35
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

「突然死したゴメリ州患者の剖検。99%に心筋異常がみられ、ジストロフィー病変と壊死。毒作用である」とあるが、99%に光学顕微鏡の変化がみられるというのは、どこまでを異常としているのか? またジストロフィー変化を毒作用とするのも論理の飛躍。低栄養による心筋狭小化は常にありうる。

2012-03-16 08:54:52
studying @kotoetomomioto

http://t.co/8XrvRq0QこのFig2-18です。これに対し「内部被曝由来or由来で無い」と判断する時の比較対象なんてあるんだろうか?という疑問です。チェ膀の福島博士は、、続“@Todaidon: @GoodBye_Nuclear study 具体的

2012-03-16 09:05:56
善川チャーリ @GoodBye_Nuclear

@study2007 @Todaidon はっきり申し上げますが、この肝臓の組織標本、標本の質が低く、詳細な観察は難しいです。確かに小葉中心性に肝細胞の壊死はありそうですが、循環不全性で説明がつきます。放射性Cs云々は物質分析ですから病理組織像からは読み取れません。

2012-03-16 09:11:26