Romer4e

@tetsuyaseikiさんのRomer4e解説! 大いに参考になりますので纏めさせていただきました。
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Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e P.165に操作変数法の説明があるが、第3版(翻訳)のP.405とほぼ同じ記述だが、判りにくい。第3版(翻訳)に即すると、まず、操作変数の定義が書いていない。例えば、(続く)

2012-02-11 19:21:45
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e P.165に操作変数法の説明があるが、第3版(翻訳)のP.405とほぼ同じ記述だが、判りにくい。第3版(翻訳)に即すると、まず、操作変数の定義が書いていない。例えば、(続く)

2012-02-11 19:21:45
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

(承前)cov(Xt, Zt)≠0,cov(Xt, vt)=0 となる操作変数Xtを見つけ、Zt = βXt(操作変数) + ut(誤差項)となる1段目の推定を行う。2段目の推定はCt - Ct-1 = λZt^+ vt~(7.23) で (続)

2012-02-11 19:28:26
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

(承前)cov(Xt, Zt)≠0,cov(Xt, vt)=0 となる操作変数Xtを見つけ、Zt = βXt(操作変数) + ut(誤差項)となる1段目の推定を行う。2段目の推定はCt - Ct-1 = λZt^+ vt~(7.23) で (続)

2012-02-11 19:28:26
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

(承前)cov(Zt^, vt~) = 0 となれば、λは誤差項と相関が無く妥当な推定と言える訳だが、 vt~ = λ(Zt - Zt^) + vt であることから、①cov(Zt^, Zt - Zt^) = 0 & ②cov(Zt^, vt) = 0 が言えればOK。(続)

2012-02-11 19:47:42
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

(承前)cov(Zt^, vt~) = 0 となれば、λは誤差項と相関が無く妥当な推定と言える訳だが、 vt~ = λ(Zt - Zt^) + vt であることから、①cov(Zt^, Zt - Zt^) = 0 & ②cov(Zt^, vt) = 0 が言えればOK。(続)

2012-02-11 19:47:42
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

(承前)②は、cov(Xt, vt)=0 という仮定により成立し、①は、cov(Zt^, ut) = 0 と書き換えられ、定義により成立、と書いてくれたら、もっと分かり易かったのだが。。Romer先生はこういう書き方が多いので疲れます。

2012-02-11 19:54:34
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e : P.165-167の~は全て^のTypoかと。

2012-02-12 11:55:20
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 6.1 MIUモデルからCt, Ct+1, At+1, MtにつきF.O.C. を求めて、ニューケインジアンISカーブ(6.8)と、貨幣需要関数(6.10)を導出。固定価格のSpecial Caseとして、ISカーブとLMカーブを定義するやり方は新しい。

2012-02-12 20:33:36
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 6.4 ここに来てIS-LMに代わりIS-MPモデル、及びAS-ADモデルの紹介。3eの具体例 比較静学モデル(ΔG)→動学モデルのISショックに変更(P.264)。一気にサンスポット解の例(P.266)まで解説。

2012-02-18 12:28:18
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 7.4. P.329 3eでは、ちょろっとしか触れられなかったNKPCが、カルボ・モデルから正式に導出。

2012-02-18 16:06:36
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 7.5. P.329 状態依存型価格モデル 新たにDaziger-Golosov-Lucas Model (two-sided Ss Policy)を紹介。Romerの評価は、単純なケースで得られたマネタリーショックが中立という強い結果は、頑健ではない。

2012-02-19 19:55:39
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 7.6. 価格調整に関するミクロ経済学的証拠 時間依存型モデルは、データと矛盾しており、状態依存型モデルも多少マシな程度。

2012-02-19 19:59:02
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 7.6. インフレの慣性 Gali and Gertler [1999]では、インフレ率の説明変数としてフォワードルッキングなインフレ期待の係数が0.591と高かったが、Rudd and Whelan[2005,2006]によって否定される。

2012-02-19 20:07:26
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 7.6. インフレの慣性 P343 「にもかかわらず、その単純さ及びエレガントさから、ニュー・ケインジアン・フィリッブス・カーブは、理論モデルには依然としてよく使われているのである。」

2012-02-19 20:09:54
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 7.7 インフレ慣性付粘着価格調整モデル Christiano, Eichenbaum, and Evans Model[2005]の紹介。カルボ・モデルで価格を固定する仮定を前期のインフレにインデックスする仮定に変更して、インデクセーション付NKPCを導出。

2012-02-25 18:25:06
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

(承前)インデクセーション付NKPCを一般化した形は、πt = γπt-1 + (1 - γ)Etπt+1 + χyt 0≦γ≦1難点としては①ミクロ基礎が失われてしまう。②インフレ慣性は導入できるが、実際のインフレの動きを説明できるかは?。③ミクロ基礎の仮定も非現実的。

2012-02-25 18:32:07
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 7.8 規範NKモデル ①NKISC、②NKPC、③フォワード・ルッキングな金利ルールの3つのショック付線形差分方程式から構成されるClarida, Gali, and Gertler(2000)モデルの紹介。ショックはAR-1を仮定。系列無相関の場合は(続)

2012-02-25 18:49:14
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

(承前)RBCモデル同様、内部からの伝播メカニズムを持たない。1回のショックでマクロ経済に持続性のある変化を起こす力を導入するには、系列相関のあるショックを導入する必要がある。この場合未定係数法で解くが面倒なので、Gali(2008)で仮定されているパラメータで解いてみる。(続)

2012-02-25 18:58:02
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

(承前)P.356 AR-1で時系列相関を0及び0.5とした場合が計算してあるが、後者については未定係数法で、(7.95)-(7.98)から導出すべきだが、本文では、theyとしか記述が無く、また、パラメータの少数点以下は適当に四捨五入して計算しており、不親切かと。(了)

2012-02-25 19:04:26
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 7.9 ベースラインモデルの修正と展開 総供給: ①プレーンなNKPCの予測を支持する証拠が弱いので、インフレ慣性を導入。②賃金についてもカルボ型プライシング+インデクセーションを採用し、インデクセーション付賃金インフレ用NKPCを導入。

2012-02-25 19:18:48
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 7.9  総需要:NKISCに2つの限界 ①I、G、純輸出を無視→Iは企業の利益最大化行動から導出、Gは外生変数として拡張。開放経済モデルもObfeld&Rogoff等で展開。②ショックに対して反応し過ぎ→habit formation の導入。

2012-02-25 19:29:32
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 7.9  信用市場の不完全性 2008-9年の金融危機で、信用市場の不完全性のDSGEモデルへの導入が、盛んな研究分野に。具体的には貯蓄と投資を仲介する金融セクターの導入。3モデルが例示されているが、具体的なモデルの提示は無し。

2012-03-02 23:03:23
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 7.9  概念的に最も簡単とされる Curdia & Woodford(2009) http://t.co/kyquWTLo を、更に静学化して、IS-MPモデルに信用スプレッド市場XS-XDカーブを加えたのが→ http://t.co/xmW0SNuI

2012-03-03 17:47:39
Tetsuya Seiki @tetsuyaseiki

Romer 4e 10.6 サーチ&マッチングモデル 賃金をナッシュ交渉で決定することを追加。拡張として、競争サーチモデルの紹介等。厚生分析は、モデルを追加。

2012-03-03 18:13:17