組織を作るのに必要なもの

傭兵や流浪の武士なんかでも、いろいろ必要なんだよという話。
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地雷魚 @Jiraygyo

経済力で人を集めて大軍を作るというのは、実は金だけでは無理な話で、それを組織する事務屋や各段階の指揮官がいないと軍というものは一歩も動かないまま金と食い物と酒を消費するだけなのである。傭兵というものが重宝するのは、そういうパッケージができてるから。

2012-04-06 00:16:32
お菓子っ子 @sweets_street

戦国の武士は結構流浪してて、近畿の武士が食い詰めて東北や九州に流れるというのはしばしばあったことなので、お金があったら指揮官や将校になるような侍を揃えるのも難しくなかったでしょうね。武田や北条の足軽大将には、他国から流れてきた武士が少なからずいますし

2012-04-06 00:26:21
地雷魚 @Jiraygyo

スカウトされる武士ってのはそういう組織力の持ち主と見込まれとるものね RT @sweets_street: 戦国の武士は結構流浪してて、近畿の武士が食い詰めて東北や九州に流れるというのはしばしばあったことなので、お金があったら指揮官や将校になるような侍を揃えるのも難しくなかったで

2012-04-06 00:27:21
お菓子っ子 @sweets_street

だから武辺者や教養がある侍は、どこに行っても重宝されたんですよね。即戦力になるから。あとは遠方に住む同族の食客になってた武士が用いられたり RT @Jiraygyo: スカウトされる武士ってのはそういう組織力の持ち主と見込まれとるものね

2012-04-06 00:29:56
お菓子っ子 @sweets_street

学問をしてて文章が達者な武士は優秀な官僚になれるし、武芸が達者で実戦経験豊富な人は優秀な将校になれます。大族の当主なら大きな組織を運営した経験があるし、一門や旧臣を集めればあっという間に有力な将校団や官僚団を結成できます。だから、流浪の武士も仕事には困らないのですね

2012-04-06 00:34:33
お菓子っ子 @sweets_street

後漢末の乱世で、なんで武人や知識人があんなにあちこち流浪しても暮らしていけたかといえば、彼らが即戦力で将校や官僚になれる人材だったからです。名声があればその人脈でさらなる即戦力の人材を呼び込むことができます。一門が大勢いる名門なんかは人材の宝庫なので、当主は重宝されるのですね

2012-04-06 00:41:35
お菓子っ子 @sweets_street

劉備が重宝されるのも、州を支配して万の軍勢を率いた大規模組織運営の経験と、劉備の下で経験を積んだ将校団や幕僚団が付属しているからですね。だから、劉備を迎え入れればすぐに万を超える軍勢を動かせる組織が作れるんです。これはとても魅力ですね

2012-04-06 00:45:26
お菓子っ子 @sweets_street

兵隊なんていうのはそこらのあぶれ者を金で集めれば良いのですが、指揮する将校や事務をする役人がいなくては動きが取れません。だから、古代から中国の賊は教養がある士大夫や、軍事経験がある武人や、交渉ルート・情報ルートを持つ商人などを仲間に入れて、組織を強化するのですね

2012-04-06 00:53:37
お菓子っ子 @sweets_street

前漢の劉邦の古参の家臣は役人や商人がほとんどで、朱元璋の古参の家臣が郭子興に仕えてた頃から率いてた部隊の将校や地元の士大夫ですね。こういった文武の素養がある人材が、後には大臣や将軍として国を支えたんですね

2012-04-06 01:06:40
お菓子っ子 @sweets_street

戦乱の世でも、実務経験や知識や人脈はとても大事なんだって言うお話。知識も経験もコネもない天才がいきなり大活躍なんてことは、歴史の中では起きないことなのです。組織を支えるのは何時の時代でも、知識があるエリートと、経験がある実務肌と、顔が広いネットワーカーの集団なのですね

2012-04-06 01:18:22