- HAYASHI_twit
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@dirty_dozenz おはようございます。本当にそうですね。ジャン・ジュネがジャコメッティの彫刻とかに興味示していたり、他分野との繋がりとかたくさんありますよね。ベケットの日常会話、興味あります(笑
2012-05-17 06:05:45プルーストを論じていたドゥルーズが最後にベケットを論じたこと、疲労と消尽を区別して、疲労は実現が尽くされたに過ぎないが、消尽は可能性が尽くされてしまっていると述べたことが重要だと思う。可能性はもう無いんだ、と。スピノザも希望をディスってた。希望には未来についての誤った表象がある。
2012-05-18 21:37:35バディウ(ベケット)ONツイッター@ベケットの方法的苦行は次の三機能に分けられる──運動と静止(行く、歩き回る、あるいは倒れる、転ぶ、横たわる)、存在(そこにあるもの、場所、外見、あらゆる同一性の揺らぎ)、言語活動(語りの至上命令、沈黙の不可能性)
2012-05-19 01:15:23あらゆる旅にベケットの忘れがたい一文がのしかかる。「ぼくたちは旅する悦びのために旅をするのではない。ぼくの知るかぎりではね。ぼくたちは馬鹿だけど、そこまで馬鹿なわけじゃない。」――(中)p78
2012-05-19 10:39:32ばかげとる全く。いつ!いつ!と(…)ほかの日と同じようなある日、あいつは唖になった。わしは盲になった。その内ある日、わしたちはつんぼになるかも(…)それではいかんのかね?女たちは墓石にまたがってお産をする、ちょっと日が輝く、そしてまた夜。それだけだ。『ゴドーを待ちながら』ベケット
2012-05-19 12:31:55①水声社『サミュエル・ベケット!』所収の垣口由香「歓待の失敗」について。『ゴドー』を「歓待」というデリダ的キーワードで読み解く論考で、まずベケットがアイルランドからフランスにやってきた「客」であったことを確認、ゴドーがゴゴとディディを歓待してくれるはずの存在であることを提示する。
2012-05-19 14:20:48②垣口氏によれば、ゴドーとゴゴ&ディディの主客関係に対置されるのは、ポッツォとラッキーの偽の主従関係で、ポッツォによる偽の歓待は失敗しているとする。デリダやレヴィナスを援用しながら、「ハイデガーの存在論に依拠した実存主義的解釈」では語り得ない面を提示=プレゼンしている。
2012-05-19 14:23:59③しかしながらこのプレゼンはうまく成功していたかは疑問。垣口氏は『ゴドー』の中のpresentableという言葉に注意を向けるも、その展開が不十分でもやもやと。註にロブ=グリエの「ベケットあるいはプレザンス」の書名もあっただけに、もっとテーマを絞った論考が読みたかった。
2012-05-19 14:29:24④余談ながら、プレザンスはルプレザンタシオン(再現前=上演)にも絡むし、時間や反復のテーマ、そしてプレゼント=贈与というテーマにもつながり、デリダに言及するなら当然「時間を与える」への参照が必要になってくるから、限られた紙数での展開はかなり難しそうだけれど…。
2012-05-19 14:35:44@bbnov ありがとうございます。オカルト芸術論は、心霊写真やファンタスマゴリアなどのオカルト・メディアテクノロジー、錬金術、降霊術などについて解説し、シェイクスピア、ベケット、イェイツ、ジョイス、川端康成、ジブリ等の文学・演劇・映像作品をオカルト的視点から分析しています。
2012-05-21 11:48:40ベケットは英語でも仏語でも書いたから、大半の作品は自分で英訳・仏訳しているけれど、「すべて倒れんとする者」仏訳はロベール・パンジェが、逆にパンジェ「La Manivelle」はベケットが「The Old Tune」の題で英訳。動画があった。http://t.co/pVLBa2oE
2012-05-20 19:38:35高橋康也(ベケット短編集)ONツイッター@『フィルム』主演は結局ベケットの発案でバスター・キートンに決まった。かつて『ゴドーを待ちながら』アメリカ初演のときラッキーの役を断った因縁のあるキートンである。
2012-05-22 04:07:28ベケット/キートン「フィルム」も。好きですね。そう、恐いですが。 http://t.co/qaTfSY4Q
2012-05-22 07:12:47ベケット「ゴドーを待ちながら」。ヴラジミール:なんか言ってくれ!エストラゴン:いま探す。ヴラジミール:(苦悩に満ちて)なんでもいいから言ってくれ!エストラゴン:これから、どうする?ヴラジミール:ゴドーを待つのさ。エストラゴン:ああそうか。 ※「待つ」ことの意味。
2012-05-23 07:04:47FILM - Samuel Beckett (1965) FULL MOVIE: http://t.co/LKWylYIW ベケットの映像作品。とても映画的である。
2012-05-23 22:03:48名取事務所公演の『やってきたゴドー』。俳優座の入り口で名取氏に「おう!」と声を掛けられる。いつも気風のいい人だ。演出は初演からさらに練られている。この劇はアイルランドのサミュエル・ベケット・シアターで上演してほしい。劇場総支配人と次に会った時に日本のこの舞台をよく紹介してこよう。
2012-05-23 22:17:17①水声社『サミュエル・ベケット!』所収の川島健「ロンドンのアイルランド人」について。この論考で焦点を当てられるのはなんと翻訳者ベケット。パンジェのラジオドラマの英訳『なつかしの曲』を取り上げ、ベケットが翻訳を通じてどのように言葉を変形させたかをめぐる論考。原文を見てみたくなった。
2012-05-23 23:28:24②川島氏によると、ベケットが仏語から英語に移す時に、登場人物や舞台の設定をアイルランドに変更したという。しかもキングズ・イングリッシュを使いながらアイルランド訛りを入れるという複雑な変形。仏語と英語の拮抗に加え、あるいはそれ以上に、イギリス性とアイルランド性のズレが読めるという。
2012-05-23 23:29:06③『なつかしの曲』は厳密にはベケット作品ではないけれど、翻訳作品に的を絞りながらベケットの言語観を浮き彫りにしていくという野心的批評で、一般の関心は引きにくいけれど(というのもパンジェは知られてないから)、おそらくベケットオタクには興味深い論考になっているんじゃないかと思った。
2012-05-23 23:31:08サーシャ・ソコロフ『馬鹿たちの学校』サミュエル・ベケット『名づけえぬもの』トーマス・ベルンハルト『消去』 #フォロワーさんが読んでなさそうなオススメ本を紹介してみんな幸せ っていうかこういう感じの小説が大好きなので似たようなやつを教えてほしい
2012-05-23 23:40:57久々にジャズ喫茶Nuttyに行き、近々公開審査を行うベケットに関する博士論文を読んだ。数学・幾何学・微分等を使ってベケットの映像テクストを「解析」する論文は読者の途轍もない集中力を要求する。帰りに本部構内を横切っていたらさーっと風が吹いて、この世に連れ戻してくれた。
2012-05-24 16:43:00