ドラマトゥルクって何してる人？

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野村：逆に松井周さんがF/Tで「火の顔」を演出されたときは、はじめに松井さんから今回はがっつりやりたいので空けておいて下さいと言われた。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：僕の役割として大きいのはスタッフミーティングの交通整理をしたり、小さくまとまろうとしたら壊したりすることでしょうか。「火の顔」のときにこれを本格的に始めました。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：松井さんと最初に組んだ「カロリーの消費」のときは音響をやりました。音響としては作品を壊さないことを一生懸命やった。小屋入りしてから自分の音や照明が空間とマッチしていないと思った。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：そこで音を全部変えようと思って松井さんに話しにいった。音のことを話した後に「他になにかある？」と聞かれて、照明のことなど色々話した。それが松井さんのドラマターグのはじまり。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：そのあと「家族の肖像」「伝記」とつづき「火の顔」に至りました。舞台美術の杉山至さんからも背中を押してもらい、「火の顔」で本格的にコミットしはじめた。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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長島：２つの大事な点がありますよね。１つはいきなりガッチリと組めるわけではないということ。信頼関係が必要。もう１つは演出家がドラマトゥルクのようなポジションを必要としてくれていないと意味がない。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：だからこそドラマトゥルクが全ての現場で同じ仕事をしていては気持ち悪いと思います。僕自身も毎回自分の仕事内容が違う。毎回固定しないように警戒していかないとと思っています。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：稽古場やミーティングで作品に使えそうな予兆が出てきたら、それを上手く回したりすることをしていました。　(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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長島：ドラマトゥルクを端的に言うと、作品のドラマトゥルギーを担当する人。しかし、いまドラマトゥルギーという言葉自体の意味合いが変わってきている。ただ昔の「作劇法」というだけではない。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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長島：何をどう組み合わせるかということもドラマトゥルギーになってきている。そういう意味ではプロデューサーの役割にも近いのかも。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：僕がやっているのは、自分以外の人を活かすための仕掛けをしていくこと。僕が言い出さなかったら、もっと遅いタイミングで制作が言うようなことを先に提案してしまう。経験上その方がいいと思えば。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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長島：すごく分かります。でもなんでこれが野村さんの作品にならないんだろう？「自分だったらこうする」と思っちゃうと、急に狭くなってきてしまって、僕はあえて違う回路で考えています。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：僕は制作やっててもドラマトゥルクやってても自分がやっていることを名乗りたい気持ちはないんですよね。「りたーんず」のときは関わっている人をどんどん増やしていきました。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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長島：阿部初美さんとの作業でも仕事量が変わってきました。ベケット・ライブのときより「4.48サイコシス」(TIF2006)の方が下準備からいろいろやりました。「内容面での舞台監督」というのか。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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長島：作り方自体が単に台本を上演することから変わってきました。「アトミック・サバイバー」(TIF2007)ではリサーチからテキストを作った。演出家の行きたい方向で編集をする作業をやっていた。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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長島：稽古場に毎日ずっといる。ずっと黙って見ている。そうすると何が必要なのかが見えてくる。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：演出家も僕に見られていると思うと、演出家がよりナーバスになってそれが俳優に影響を及ぼしてしまうかもしれない。稽古場に行ってみて、これはやばいと思ったら空気を読んで帰ります。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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長島：翻訳をいじるとき、沢山稽古を見ていないといじれない。俳優がどっちに行きたいのか分かって初めていじる。パッとみてただ当て訳するだけなら簡単。わざと俳優に合わせないために、ずっと見ている。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：僕は逆に、稽古場にずっといないことの良さを活かしてやろうと思ってたりします。稽古を見ながら疑問に思ったことを、演出家に聞いてみる。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：１番大事にしなくてはいけないと思っているのは、演出家と俳優個々人の関係で出来上がっている現場に、自分も演出家との関係で居る。このことを踏み外さないようにする。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：間違っても自分が演出家より上だと思わないようにする。だけど、演出家より下というわけでもないんですが。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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長島：今年2月に自分が「戯曲を持って町へ出よう。「エレクトラ」」を演出した。そのとき自分のレンズが違うことに気がついて、視野が狭くなっていることに気がついた。ドラマトゥルク欲しい！と思った。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：ビールくださーい。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：「わが星」は本番直前まで稽古に行けなかった。そのとき演出家が不安に思っていた問題点があったが、稽古を見ているとその問題は俳優たちは理解していて新しい稽古の方法を提案しました。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )

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野村：僕の現場は大体作・演出を兼ねることが多い。作家がやりたいと思っていることを自分が先に言ってしまうと、戯曲の可能性を摘み取ってしまうことになりかねない。これに気をつけます。(#WhatsDturg live at http://ustre.am/jpam )