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『ギルガメシュ叙事詩』を読む ★7月9日完結★
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#ギルガメシュ叙事詩 「冥界の神エルラガルが、方舟の留め柱を引き抜く。 戦いの神ニヌルタは進みゆき、堰を切った。 冥界の集合神アヌンナキは、松明を掲げて、 その灯をもって大地を燃やそうとした。」
2012-07-05 20:00:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 「アダドの沈黙が天を走り、 すべての光が暗黒に変わったかと思うと、 その雄叫びで、大地は壺のように壊れた。」 (ラピスラズリ版 p.216-217)
2012-07-05 20:01:57![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 なんという劇的な場面! 百鬼夜行みたいなね、次々に立ち現れるのってやっぱりすごく映像的な効果があるし、嵐の轟く直前、その瞬間の、その空気を「(雷神)アダドの沈黙」と表現するのとか凄すぎる。
2012-07-05 20:04:10![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 そして大洪水を、女神イシュタルが「いにしえの日々が、実際に、粘土と化してしまったとは」と表現するんですがこの台詞がすごく意味深く思える。 当時の建材は基本的に日干し煉瓦なので、洪水があれば崩れて土に戻ってしまう、これはそのまんまな表現とも言えるのですが、
2012-07-05 20:07:36![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 ギルガメシュはエンキドゥの死を指して、「私の友は粘土になってしまった」と言っている。 煉瓦や書板の材料ともなり、都市には欠かせないものであった粘土と、死と破滅の象徴について。
2012-07-05 20:08:33![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 イシュタルの「どうして、禍事を口にしてしまったのか」(そのせいで洪水が起こされたのか、という後悔)、そして「わたしが生んだ、わが人間たちが、稚魚のように海を満たすのだ」という表現も凄まじい。
2012-07-05 20:12:00![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 なんだかちょっと、この表現は、実際になんらかの天災を経験していないと出てこないんじゃないかって気もした。いや詩人の表現力・想像力をナメてるかもしれないけどさ。しばらく前に読んだときは、この表現、ここまで強くは感じなかった。
2012-07-05 20:14:00![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 このあとの展開は、基本的にノアと同じですかね。方舟は山に流れ着き、7日目に鳩、燕、烏を順に放って、烏は戻ってこなかった。
2012-07-05 20:17:00![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 ウトナピシュティムは供儀を捧げ、神々が集まってくる。そして「高き神マハ」というのがやって来るのですが、このあとがちょっと面白くて、「エンリルはこの捧げもののところには来るな」と言い出す。洪水を起こしたことについて「熟慮がない」と叱るわけです。
2012-07-05 20:18:54![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 エンリルはエンリルで、ニヌルタ神の告げ口によってエアがウトナピシュティム達を生き延びさせたことを知って、怒る。これに対するエアの抗弁を要約すると、
2012-07-05 20:21:24![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 「罪人は罰せられるべきだが、殺されるべきではない。人間も、洪水のかわりにライオンや狼や飢餓によって人口を減らせばそれでよかった、滅ぼす必要はなかった」というようなことを言うわけです。このへん、当時の価値観が知れて面白い+エアもなかなか言うじゃん……。
2012-07-05 20:22:15![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
他の洪水伝説だと、人間増え過ぎ防止策として「戦争」や「不妊」といったものを設定したそうですね そういった現象の理由付けになったか>RT #ギルガメシュ叙事詩
2012-07-05 20:25:38![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 これを聞いてエンリルはウトナピシュティムを赦し、彼と彼の妻を祝福して、「われわれ神々のようになる」ようにするわけです。「ウトナピシュティムは、遥か遠くの河口に住め」と命じる。 そして回想は終わり、物語はギルガメシュのところへ戻ってきます。
2012-07-05 20:23:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
洪水伝説なら、小林先生のシュメルには「家や畑や生き物の命、何もかもを容赦なく無に帰する洪水の恐ろしさを伝えると共に、人々はそこから立ち直り得ることを伝えた」みたいなこと書いてた #ギルガメシュ叙事詩
2012-06-15 21:59:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ヒッタイト版で洪水に関して言及されていないのは周りに猛々しく氾濫するような川がなかったからカットされた、らしいがただ単に欠損パーリィの犠牲になっているだけという可能性も無きにしも非ずなのであるとか #ギルガメシュ叙事詩
2012-06-15 22:06:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そういやもっとずっと後の「バビロニア史」でも洪水伝説について言及されてるみたいだけど、ウトナピシュティムもエア神もギシリア系になっていたのだよ…… #ギルガメシュ叙事詩
2012-07-05 19:34:14![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 前回は不死者ウトナピシュティムが、自身の不死のいきさつを語ったところまででした。結論から言えば彼は、神秘のわざであるとか、生命の真理であるとか、なにか賢者に相応しいような秘密なんて、ぜんぜん知らなかったわけだ。
2012-07-08 22:16:49![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
#ギルガメシュ叙事詩 考えてみると、「遥か遠く」のところに夫婦二人でひっそりと暮らしている不死の「賢者」って、なんかいまひとつ古代オリエントの世界観にそぐわない気もする。ここの世界観にはいわゆる「エリュシオン入り」みたいなのって全くないし、神は神、人は人だし。
2012-07-08 22:18:40