高木仁三郎市民科学基金(高木基金)の成果発表会 by 細川弘明さん実況(追加修正版)
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・異なるパターンごとに比較しないと分からない。似たパターンについて、季節と時間帯と位置を考慮。 ・地元(三ヶ山周辺)での市民向け報告会の様子紹介。 (以下、質疑応答)
2012-06-10 14:59:07藤井理事: グラフの読み方をもう少し説明して。 ── 加藤:横軸はリテンション時間(物質を染みこませていく)。津谷裕子アドバイザー:細い管を通りぬけていく所要時間で物質を識別するという、クロマトグラフの方法。
2012-06-10 14:59:24Q大沼委員: 測定時の風向きは? それをいれないと物語にならない。 ── 加藤:記録してない。季節ごとの顕著な風向との対応が出なかったので、困った。津谷アドバイザー:地表の風向きは頻繁に変わる、上空の風向とも違う、不動層もある。
2012-06-10 15:00:02(津谷裕子さん続き)リサイクルセンターから出てくる化学物質は重いので、滞留しやすい。気温との関係のほうが大きい。夏場は発生量も多くなる。その影響もあるだろう。化学物質の動きはとても複雑。
2012-06-10 15:00:20大沼委員:風向もふくめ住民自身が測るという姿勢が大切。四日市公害でも手作り吹き流しで取り組んだ。住民の参加意識が育つ。首都圏で発生した大量のごみが田舎に持ち込まれる、カネが一緒に動いて、住民が黙り込むという構図。市川あたりの放射能汚染焼却灰が彩の国に持ち込まれている現状もある。
2012-06-10 15:03:24加藤: 埼玉県は全国でもっとも産廃を受け入れている。東京のごみが多い。中間処理ということで、そのあとの灰は東北に運ばれている。まさに南北問題。 水野玲子さん: 健康被害の状況は? ── 加藤:過敏症のような症状、お孫さんのアレルギーなども。
2012-06-10 15:03:34藤原委員: 地形が複雑なところなので、標高も考慮して3次元で見て行く必要がある。 ── 加藤:工場は高いところ(三ヶ山)、住宅は低いところにある。
2012-06-10 15:03:43【第10報告】14:55- 化学物質による大気汚染から健康を守る会・VOC研(津谷裕子さん)「合成樹脂系VOCの健康影響実態調査」 ・5年間続けて助成をいただいた。そのまとめを報告します。
2012-06-10 15:04:07・通常の自動車排ガスによる大気汚染のクロマトグラフ。ベンゼン、トルエンのピークがあって、そのあとはなだらか、とうのが通常のパターン。
2012-06-10 15:05:04・それ以外の異様なパターンが観測される事例。団地での壁面防水工事、プラごみ中継施設周辺(杉並)、室内空気の汚染(近隣工事の前後)、パソコンと高周波電圧健康器具、樹脂利用製品からの揮発。
2012-06-10 15:10:15・杉間伐材(壁面材)による室内空気改善、クロマトグラフのピークの解消が確認できる。 ・農薬(除草剤?)散布の前後の変化も明瞭にとらえられた。 ・化学物質過敏症(CS)患者の脈拍と環境大気(屋外/室内)に応じた変動もはっきり捉えられた。
2012-06-10 15:10:26・従来の公害とちがって、VOCについては私たちが加害者になることもある。あなたが注文した工事で近所の人が塗炭の苦しみを味わうことがある。 ・わかっていない物質がたくさんある。「先生」などという態度ではなく、一から知る態度が必要。
2012-06-10 15:16:21(以下、質疑応答) 水野玲子さん: イソシアネートは、馴染みのない名前だが、広範に使用されており、今後、第二第三のアスベストのような事態になる恐れあるので、注目してほしい。
2012-06-10 15:16:35津谷: 経産省のリスク評価委員会では、イソシアネートは「環境から検出されない」として評価対象からも外してしまっている。ガスクロマトグラフのピークとしては出てこない(炭素数12までの炭化水素しか検出できない)。
2012-06-10 15:18:57津谷さん続き) 米国では、試薬を濾紙に染みこませておいて変色を見る方法など、イソシアネートに特化した簡易法がいくつか開発されている。
2012-06-10 15:20:35津谷さん続き) ただ、試薬の寿命が短い(2週間くらい)なので、輸入しても使える期間が制約される。日本で作るしかない。
2012-06-10 15:22:26フロア男性(環境カウンセラー): イソシアネートは20年前から使われている。毒性は非常に強いが、生活と密着して多用されている。工場ではかなり厳格に管理されている。環境中には出ない(出ても反応して消えてしまう)という想定がされている。簡易測定はかなり困難。
2012-06-10 15:29:59津谷: 外国での基準値(限界発症濃度)を見るとpptの桁。米国の国立研究所が測定法(液体クロマトグラフ)を推奨、いくつかの簡易測定法も確立されている。医学研究では、相当低濃度での発症について分析した論文も出ている。非常に大きな差があり、歯がゆい。日本のお医者さんは全く知らない。
2012-06-10 15:30:4315:30-15:45 休憩です。ふぅ。。。連ツイしてるのは、高木仁三郎市民科学基金(高木基金)の成果報告会です。あと5件、発表が予定されています。http://t.co/cBsUH39t
2012-06-10 15:32:25順番前後しますが、午前中の5つの報告のメモを連投します。 【第1報告】9:44-10:12 モペッ・サンクチュアリ・ネットワーク(札幌事務局:小泉雅弘さん)「産業廃棄物最終処分場建設がモベツ川水系の野生サケの遡上・産卵に及ぼす影響に関する市民調査」
2012-06-10 15:34:03・紋別も藻別もアイヌ語 mo-pet(静かに流れる川)に由来。 ・アイヌ民族の先住民族としての権利をめぐる動向 2008年、ようやく日本政府も「先住民族」として認める(国会両院決議)。しかし、政策は進んでいない。
2012-06-10 15:34:18・アイヌ漁師、畠山敏(70)との出会いで、このネットワークが始まった。イルカ漁を長年やっていた。アイヌ民族生存捕鯨の復活をめざす。モベツ川河口で kamuy chep nomi を10年ほど前から復興、実践している。 ・アイヌ民族漁業権の復活、森林保全も提言。
2012-06-10 15:34:40・さっぽろ自由学校「遊」のESD(持続可能な開発のための教育)の取り組みの一環で畠山さんと出会う。 ・2010年2月、紋別で地域ワークショップを開催。生態系保全とアイヌ民族の権利復活を結びつけるビジョンを共有。
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