高木仁三郎市民科学基金(高木基金)の成果発表会 by 細川弘明さん実況(追加修正版)

6/10 高木仁三郎市民科学基金(高木基金)の成果発表会 by 細川弘明さん実況(追加修正版)
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HOSOKAWA Komei @ngalyak

・同じ頃、豊丘川(モベツ川の支流)上流に産廃処分場の計画、畠山さんらの反対運動にもかかわらず2010年10?月着工(操業はまだ) ・2010年11月、野生種と思われるサケの遡上を発見 ・2011年3月、公害審査会への調停を申請

2012-06-10 15:35:14
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・地域住民の理解と参加の不足、科学的根拠(説得力)の不足 → 住民参加型の調査をめざす ・明らかにしたいこと: 野生サケの遡上・産卵の立証、野生サケが生息できる河川環境であるかどうか、産廃処分場からの排水放流が河川環境にどう影響するか

2012-06-10 15:35:32
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・調査項目: 水質調査、周辺地域の歴史・文化についての調査(文献調査+アイヌ民族からの聞き取り) ・現状では、水質は良好。もうひとつの支流である元丘川(旧鉱山の沈殿池からの漏水あり)では汚染確認 ・サケについては捕獲調査が出来ないことから野生種であることを確定できていない。

2012-06-10 15:35:44
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・2012年3月、公害防止協定の締結。アイヌ民族の漁獲件に一定の理解。 ・地域住民のあいだでのアイヌ民族の文化や先住権への理解は、まだまだ乏しい。市民調査を通じて、地元の理解も続けていきたい。 (以下、質疑応答)

2012-06-10 15:35:53
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・藤井理事: 汚染がはっきり確認された場合、どう対応していくのか。予防が大切、汚染がおきてから出来ることは限られているのでは? ── 小泉:操業がまだ始まっていないので、いろいろな手を尽くしたい。

2012-06-10 15:37:40
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・大沼選考委員:科学的根拠の部分が弱すぎる。パックテストでは水質調査の勝負にならない。野生サケの見込みも薄い。紋別川に大量にカラフトマスとサケの放流をしているので、遡上してる可能性高い。野生サケの実証は、とりあえず捕獲し、尾びれのかけらを採取して、リリースすればよい。

2012-06-10 15:39:11
HOSOKAWA Komei @ngalyak

(大沼さん続き)..して、リリースすればよい。道との話し合いで実行可能な筈。 ── 小泉:地元の専門科学機関との連携もまだできていない。野生サケであるとの感触は得られている。 ・遠藤選考委員: 重金属などの調査は20万くらいで15項目ほど出来るはず。早急に実施を。

2012-06-10 15:39:42
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・細川理事: ビジョン(アイヌ民族への理解)と調査の達成目標とを混同しないほうがよい。野生サケとアイヌの関わりという特色・固有性を武器に一点突破することが重要。

2012-06-10 15:39:55
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・藤原選考委員: 水質についての詳細調査は急務。リテックの親会社(同じ会社)が廃棄物処理法違反をしていることが判明し、刑事告発をかけたところ。強制捜査も始まっている。そういう会社の工場なのだから操業許可を出すな、という運動の展開も必要。 【以上、第1報告】

2012-06-10 15:40:17
HOSOKAWA Komei @ngalyak

【第2報告】10:12-10:45 (2)FoE Japan 開発と金融と環境チーム(波多江秀江さん)「ニッケル鉱山開発および製錬事業地周辺における重金属(六価クロム等)による水質汚染と現地コミュニティーの健康リスクに関する調査」

2012-06-10 15:40:51
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・山腹でのリオツバ鉱山開発。大平洋金属と双日が出資(コーラルベイ・ニッケル事業)。 ・先住民族パラワンの生活地。焼畑、ヤシ栽培(現金収入源)、漁獲。 ・当初、高品位鉱のみ日本に輸出、低品位鉱は利用してなかった。その後、低品位鉱も精錬することになり、新居浜(住友)へ輸出。

2012-06-10 15:42:37
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・テーリングダム(鉱滓池)の上澄み液を海に放流。併設されている石炭火発の環境影響もある。 ・先住民族が薬草採取していた丘、石灰石(中和剤として精錬所で使用)の採石場として開発・汚染された。

2012-06-10 15:42:47
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・ニッケルは重要資源ということで、国際協力銀行や日本貿易保険などの支援をうけている。 ・現地NGOからの告発(環境破壊、健康被害)をうけて、2006年から現地調査。09年には133世帯の聞き取り調査。咳・頭痛・皮膚病などの健康変化(鉱山操業後)を確認。薬をのんでも治らなくなった。

2012-06-10 15:43:22
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・2009年7月から、原因特定のための水質調査(河川と井戸水)。採水して日本で分析。高木基金からの助成をもらう以前に、すでに4回、水質調査。日本の環境基準(六価クロム 0.05mg/L)を超えていることを確認。

2012-06-10 15:43:41
HOSOKAWA Komei @ngalyak

しかし、フィリピンの排水基準は、新設の場合 0.1mg/L、既設の場合 0.2mg/L ( → その後の調査で 0.4を超えたケースも、0.2も頻繁に超える)。 ・日本の企業、役所との話し合いもしているが、なかなか進展しない。長期調査が必要 → 高木基金の助成で。

2012-06-10 15:44:56
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・川の底質の調査、トグポン川の上流・本流・下流の六価クロム分析(精錬所からスル海に至る水系)。 ・六価クロムの起源は鉱山か、精錬所か? 鉱石のストックパイルからの雨水流出がひとつの可能性。鉱滓池のオーバーフロー水の排水経路からという可能性も。

2012-06-10 15:45:11
HOSOKAWA Komei @ngalyak

(以下、質疑応答) ・藤原選考委員: 六価クロム以外に、健康被害の原因と考えられるものは? 日本や欧州の六価クロム汚染の事例(千葉県など)では健康影響を否定する報告が目立つ。ニッケル粉塵の健康被害については確認事例がある。

2012-06-10 15:45:24
HOSOKAWA Komei @ngalyak

(波多江報告への質疑の続き) ・細川理事: 開発金融の線からのチェック、JBICのほかに民間銀行のかかわりは?銀行のSRIの基準は年々厳しくなっているので、そちらの線で歯止めをかけられないか。フィリピンは鉱山法が何度か改訂され整備されたが、守られていない。そういう../続く

2012-06-10 16:22:15
HOSOKAWA Komei @ngalyak

..そういう事業に出資することの是非を不問に付す時代ではなくなっている。世界的に鉱山資源のピークの問題。以前は手をつけなかった低品位鉱まで開発するようになって、この事例もその典型。 波多江: 民間銀行からの出資はまだ把握できていないので、JBICとの交渉を重ねている。

2012-06-10 16:22:48
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・貴田選考委員: 粉塵そのものが影響している可能性(咳など)。大気系の調査もしたほうがよい。 ── 波多江:していきます。

2012-06-10 16:23:23
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・遠藤選考委員: 住民の飲料水は? ── 波多江:トブコン川・ツバ川の沿岸漁民(先住民族とムスリム)が多い。魚は減っている。昔は井戸水を飲んでいたが、いまは鉱山会社が2週間に1回 delivery water。その水から六価クロムが検出されたこともあった!

2012-06-10 16:23:29
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・大沼選考委員: このケースは普遍的な問題につながっている。各地のニッケル鉱山(住友系など)をみると、ラテライト鉱をほると確実に六価クロムが出ることは確実。マングローブ海域への赤ヘドロ(鉄・ニッケル・クロム)の沈積は、世界的問題として認識すべき。

2012-06-10 16:23:40
HOSOKAWA Komei @ngalyak

【第3報告】10:45-11:16 カネミ油症被害者支援センター(共同代表:石澤春美さん)「厚生労働省実施『油症患者に係る健康実態調査』検証報告書の作成」 ・高木基金からは4回にわたり助成を受けている。感謝。

2012-06-10 16:23:55
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・ダイオキシン被害としてのカネミ油症被害、国の救済がおこなわれていない。大きな被害があるのに埋もれている。カネミ倉庫からの賠償も裁判では認められたが、実際には支払困難だといっって払われてない。 ・被害者は離島など僻地の貧困地域。「安くて健康によい油」として普及、家族被害が多い。

2012-06-10 16:24:39
HOSOKAWA Komei @ngalyak

・クロロアクネ(塩素にきび)など初期症状は、厚生省調査では「治癒している」とされているが、内臓・骨・関節への影響などは続いている。日常生活にも困難。

2012-06-10 16:25:04
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