学部で「ツリー描けるようになりたい」とかたまに聞くけど、句構造ツリーって枠組みと分析と表したい内容によって変わるのであって、計算問題みたいに文を与えれば答えが一意に決まるものではありませんご
2012-06-11 15:22:38@Mitchara 色々試した結果,私が学部生に教える場合は,完全にフラットなツリーから徐々に構成素を作ってボトムアップで一回階層性を見えるように組み上げて,そこから句構造規則やXバーで一般化して逆にトップダウンで見てみる,という風にしている.
2012-06-11 15:40:56とりあえず「どうやって書くの?」と思いますね RT @Mitchara: 学部で「ツリー描けるようになりたい」とかたまに聞くけど、句構造ツリーって枠組みと分析と表したい内容によって変わるのであって、計算問題みたいに文を与えれば答えが一意に決まるものではありませんご
2012-06-11 15:25:29ざっくり書くと,句構造のツリーは修飾関係を表しているのです。だから,「青い屋根」は[青い 屋根]で,「青い屋根の家」は[[青い 屋根の]家],「青い大きい屋根」は[青い [大きい 屋根]]になる。
2012-06-11 15:32:49要素と要素の上に付いているのは全体でどういう役割を果たしているかのラベルで,非修飾部の情報を書く。たいていは品詞のラベルを書きます。それでその役割が終わったらその印にPとか句とか付ける。
2012-06-11 15:33:58というかこれ文字だけで書くのつらい。スライドで書いてslide shareに置いとけばいいのだけど,授業で使うわけでもないのにそれを作ってどうするという話で。
2012-06-11 15:35:10続き。基本は2つの要素をくっつけて,どちらかの要素がまとまり全体として機能します。その機能する側を主要部とかheadとか言います。そして主要部でない方のラベルには印として句とかPをつけます。また,一番上もそれで終わりなので印を付けます http://t.co/Pu6e0j09
2012-06-11 15:53:433つ以上の場合も同じで,2つの要素をくっつけるというのの繰り返しです。「青い屋根の家」なら「青い屋根」がくっついてそれに「家」がつきます。「屋根の家」も論理的には可能ですが何それ?て思いますよね。なので「青い屋根」と「家」でくっつけます。 http://t.co/jISf2OSh
2012-06-11 15:58:23もちろんA(B+C)のような組み合わせも可能です。たとえば「太郎の大きい家」はそういうのになります。 http://t.co/fjlB0oZM
2012-06-11 16:02:03交差禁止の話 http://t.co/idyjs3d2 の続き:「太郎の黒い帽子を入れたカバン」という表現でどういう解釈が可能か考えてみましょう。
2012-06-11 17:40:34「太郎の黒い帽子を入れたカバン」で可能なのは,(1)太郎の=帽子,黒い=帽子,(2)太郎の=カバン,黒い=帽子,(3)太郎の=カバン,黒い=カバンという3つで,太郎の=帽子,黒い=カバンという意味に取ることはできません。
2012-06-11 17:42:17「太郎の黒い帽子を入れたカバン」(4)太郎の=帽子,黒い=カバン,この解釈はできません。 http://t.co/pR1rsti4
2012-06-11 17:56:52(4)に関しては他の形のツリーの可能性もありますが,いずれのものでも交差する以外に手段はないと思います。そんなわけでツリーを書くときには交差は禁止されるわけです。(了)
2012-06-11 17:57:44