インドネシア製反日エクスプロイテーション映画Budak Nafsu の感想とまとめ

2012年3月25日にジャカルタのタマン・イスマイル・マルズキ(文化センター)で見た故シュマンジャヤ監督の反日エクスプロイテーション映画Budak Nafsu(欲望の奴隷)についてのツイートをまとめました。 ウィキペディア(インドネシア語) http://id.wikipedia.org/wiki/Budak_Nafsu 続きを読む
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अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

BN6)場面転換。自宅で本を探す主人公。見つからず下男の家へ。下男の長男Atu(演じるロイ・マーティンは70-80年代を代表する2枚目俳優)がちらちら主人公を見る。思い詰めた表情。Atuの部屋で自分をモデルにした裸体画等を見つけた主人公は半狂乱に。絵やガラスを叩きまくる。

2012-08-26 12:05:04
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

BN5)激怒するファティマ。「汚らわしい!」と手を洗わせるが娘は遊び道具を取り上げられて不満。自宅近くの空家が日本兵が現地女性を連れ込む場所になっていることに気づくファティマ。裏道から子供が簡単に入れるようになっていたので下男に指示してそこを閉じさせる。

2012-08-26 11:58:49
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

BN4)点呼を取り終った少女が日本兵に報告→スケベそうな日本人「今晩できますか?」と肩に手をかける→ショットが変わり少女の股に顔をうずめる日本兵→少女の不快な表情。自転車で広場前を通るファティマ。あちこちに3A運動のポスター。家では娘のイジャがコンドームを風船がわりに遊んでいる。

2012-08-26 11:52:01
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

BN3)以下私のメモを元にしたストーリー紹介。開幕。畑で働く主人公ファティマの一家。突然の爆音と砲撃。空襲シーン。おののく一家。タイトル表示。バンテン湾アニュルに上陸する日本軍。実写と当時のフィルムを組み合わせたモンタージュ。場面変わって1年後。広場で点呼をとっている。

2012-08-26 11:45:08
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

BN2)本作は84年のインドネシア映画祭にて監督、主演男優、撮影、音楽の部門で最優秀賞を受賞。映画評論家佐藤忠男氏によれば、描写は雑ながら日本人にとっては衝撃的な内容。女性主人公を犯す鬼畜日本兵が登場する。

2012-08-26 11:38:51
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

BN1)『欲望の奴隷』は1983年製作公開のインドネシア映画。原題Budak Nafsu -( Fatima)監督Sjuman Djaya(シュマンジャヤ)原作Titie Said 主演Jenny Rachman, El Manik, Roy Martin

2012-08-26 11:33:33
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

ハシゲやらイケダやらその他大勢が従軍慰安婦は軍による強制連行ではなかったから国に責任はないとする言説を撒き散らすおかげで、長らく宿題だったインドネシア製反日映画「欲望の奴隷」の分析をやる気が起きた。以後連続ツイートします。連番はBudak Nafsu →BN+番号で表記。

2012-08-26 11:27:43
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

監督の反核への思いは伝わってくるだけにトンデモ感とのギャップに悩むところ。もっともそれを言ったら、ブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」だってトンデモ反日映画だし、日本映画にもその手のトンデモ映画はあふれている。実はトンデモにこそ映画の真実が隠されている!ってことはないかな?

2012-03-26 00:46:47
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

「広島二十八」はかなり良く出来たメロドラマでジョセフィーヌ・シャオ・ファンファンのファンならば(私のこと)必見だが、いかんせんラストのオチがトンデモなのがなんともはや。香港で見たときは場内で笑い声がありました。当時反日感情の強かった香港でよくぞ作れたと思うし監督の反核への思い(続

2012-03-26 00:43:03
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

「広島二十八」は香港映画人が製作した異色の原爆メロドラマ。主演俳優はクンフー映画「方世玉」でジェット・リーのお母さん役を演じたジョセフィーヌ・シャオと二枚目のチャールズ・チン。台詞は北京語、舞台は広島。監督は爬虫類顔のロン・カン。この人はあの「男たちの挽歌」の旧作も撮っている。

2012-03-26 00:38:20
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

連続ツィートした「欲望の奴隷」だが、実は突っ込みどころ満載のエクスプロイテーション映画でもあったので、明日以降時間があったらミクシイ日記に内容をアップするなりツィートしていきたい。あのトンデモ感はやはり一見の価値はある。監督が真面目なだけに香港映画「広島二十八」を連想した。

2012-03-26 00:32:38
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

本日2011年3月25日(日)のジャカルタポストはほとんどがインドネシア映画の記事で驚きつつも嬉しかった。新たな発見というのはなかったけど、インドネシア映画への応援歌とでも言う記事ばかり。未読の方はネットでどうぞ。

2012-03-26 00:23:18
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

インドネシアではDVDにVCDフォーマットで6作品以上を詰め込んだお得版(というか海賊版)が露店で売られているが、スター別ジャンル別のまとめが多い。スターではロマ・イラマ、スザンナ、バリー・プリマ、ベニャミン・Sなど、ジャンルではホラーやティーンもの。反日映画ものも誰か出して。

2012-03-26 00:20:30
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

シュマンジャヤ監督作品「欲望の奴隷」Budak Nafsuについて佐藤忠男著「映画で世界を愛せるか」では「欲望のいけにえ」と紹介されてるが、「奴隷」の方が正確かと思う。従軍慰安婦は性奴隷sex slave とも言われるしね。過去VCDが出ていたこともあり。

2012-03-26 00:16:01
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

彼らは決してそうは思っていないのである。日本軍というのは本当に嫌な連中だったと思っているのである。 (引用終わり)この後も原爆映画と反日映画についてなかなか興味深い指摘があるので関心のある方は原文を参照ください。

2012-03-25 13:58:00
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

日本兵たちの姿をインドネシア映画で見ているのだ。日本人の中には(中略)ベトナムやインドネシアでは悪いことはしなかった。むしろ彼らの独立のきっかけを作ってやったのだから感謝されていいくらいだ、という考え方がかなりある。しかしそれは日本側のひとりよがりで、(続)

2012-03-25 13:55:46
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

すさまじい暴行を扱ったものであった。(中略)この映画に描かれている日本兵たちは文字通り鬼畜である。鬼畜米英という言葉を私は少年時代にいやというほど聞かされて育ったが、アメリカ兵やイギリス兵が鬼畜のように振舞う姿を見たわけではない。そしていま、鬼畜以外の何者でもないような日本兵(続

2012-03-25 13:53:21
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

以下、佐藤さんの「映画で世界を愛せるか」からの引用。鬼畜日本を映画で見た(第4章サブタイトル) (前略)残念ながらこれは、彼の他の作品に較べると芸術的な完成度は高くなかった。むしろ描写は雑だった。(中略)しかしこれは衝撃的な作品だった。第二次大戦中の日本軍のジャワにおける(続)

2012-03-25 13:47:52
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

佐藤忠男さんは御年82歳で日本映画大学の現学長。世界各国の映画を文字通り見尽くした数少ない日本人の一人。後続の世代、例えば四方田犬彦さんなどからはその批評と方法に対して厳しく批判されているが、様々なアジア映画を日本に紹介した功績は大きい。私も多大な影響を両者から受けました。

2012-03-25 13:40:18
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

「欲望の奴隷」は私が20年来見たかったインドネシア映画。主人公はインドネシア人従軍慰安婦でカテゴリーとしては反日映画。「映画で世界を愛せるか」(佐藤忠男著、岩波新書、89年刊)でこの映画の存在を知る。107-115pで映画のあらすじと考察、シュマンジャヤ監督作品について言及。

2012-03-25 13:32:20
अह्मद् तोदोरोकि @ahmadhito

昨日は家族とTIMへ。私は映画「欲望の奴隷」Budak Nafsuの鑑賞、家族はプラネタリムへ。ところが連休のせいか、学生団体客でプラネタリウムは大混雑で、2時半の最終回の切符は40分以上前に売り切れ。結局シネマ21のロビーで家族には待ってもらった。申し訳ない。

2012-03-25 13:21:30
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