滝田洋二郎監督が語る 映画『天地明察』トークショーのレポツイ

6月23日に國學院大學で行われた「暦と神道文化」という講演で『天地明察』の滝田監督等によるトークショーが行われたので参加してきました。そのレポツイです。
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はなきょん @hanakyoh

やっと落ち着いたので、今日行ってきた【國學院大學にて実施された、神道文化会公開講座「暦と神道文化」】のレポツイは始めちゃいます。私は『天地明察』の原作をまだ読んでいないので、知らないでネタバレしていたらごめんなさい。今回はメモを取ったので、内容はほぼ合っているはず・・・。

2012-06-23 23:44:32
はなきょん @hanakyoh

昨日公式から今日の講演があると発表されたときに、興味があって時間があるなら行かないとねと思って早いうちに行くことを決定。基本的に参加できることには参加するというスタンスは変わらないので。早速國學院大學の場所を確認すると恵比寿からも行けるということが判明。

2012-06-23 23:50:24
はなきょん @hanakyoh

というわけで、以前から行きたかったパンケーキのお店【アクイーユ】 に行ってから講演を聴きにいくことに。11時開店だったので一番乗り、そして顔よりも大きなパンケーキでお腹がいっぱいに(笑)そこから歩いて大学まで。思っていたより行き方が分かりやすかったです。

2012-06-23 23:56:28
はなきょん @hanakyoh

昼間に写メのツイをしましたが、学術メディアセンターの入り口に「天地明察・滝田監督来たる」ってマジックで書いてある今日の講演のポスターが貼ってありました。常盤松ホールは入口をはいって右手側に。当日受付があるとあったので、受付らしき人たちに聞いてみると受付時間は12時半からとのこと。

2012-06-24 00:02:30
はなきょん @hanakyoh

滝田監督が来るしめっちゃ混んでいるのではと思っていたのですが、全くそんなことはなく(笑)12時半に受付が始まり、名前と住所を書いて500円と交換に資料をいただきました。200人は収容できるホールなのでかなり広くて、演壇にはスクリーンがあったのでそれがきちんと見える席に着きました。

2012-06-24 00:09:37
はなきょん @hanakyoh

ちなみにホールの入口横では今日の講演に関する書籍が販売していて、もちろん『天地明察』の文庫もちゃんと帯付きでありました。席に着いて資料を開けてみるとそこには『天地明察』のフライヤーが入っていて、それを見ただけで嬉しくなってしまう単純な私です。中のプログラムを見るとかなり面白そう。

2012-06-24 00:18:43
はなきょん @hanakyoh

いただいた資料の中にフライヤー発見! #meisatsu http://t.co/pyJNbPC2

2012-06-23 12:40:30
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はなきょん @hanakyoh

13時近くになるとさすがに聴講生が少しずつ増えてきたけど、全員(スタッフは除く)でも50~60人位だったかな。気が付くと左手のブロックに映画関係者の方々が入ってきていて、滝田監督が普通に席に着いていました。真ん中の前の方に座っていたので、入ってきた瞬間は気が付かなかったです。

2012-06-24 00:40:33
はなきょん @hanakyoh

13時開始なのに始まる気配がなくて、15分遅れで主催者挨拶に。神道文化会の公開講座、毎年テーマを設定するそうですが今年のテーマ「暦と神道文化」というのは、実は『天地明察』から決めたそうです。最初の講演のテーマは「改暦と渋川春海」で、演者は國學院大學神道文化学准教授の西岡和彦先生。

2012-06-24 00:52:46
はなきょん @hanakyoh

パワーポイントの故障でスクリーンに何も映らないとうハプニングがありつつも資料を見ながら説明開始。まずは渋川春海の略年譜から。私は原作は買いましたが、映画を見てから読もうと思っているので知らないことだらけ。名前がたくさんあることや諱、号、など色々教えてもらえてラッキーでした。

2012-06-24 01:06:11
はなきょん @hanakyoh

【渋川春海父子の風貌】というスライドがあるのですが、助左衛門(春海)が66歳の時に会った人が、学問に対しての発言(文章)は厳しいのに実際に会ってみたら痩せていて文字一つ知らないように見える好々爺で質素な方だと述べているそうです。でもその次の西岡先生の発言に注目しちゃいました。

2012-06-24 01:12:49
はなきょん @hanakyoh

「図書殿(春海の息子さん)きれいなるわかき人、是以てかざりなくうまれたての儘の御人なり」という原文を西岡先生は、息子さんは綺麗な人で今回算哲を演じた岡田准一さんのようかもとおっしゃっていました。はい、西岡先生も岡田くんを綺麗認定ですwwありがとうございます(笑)

2012-06-24 01:19:21
はなきょん @hanakyoh

公式がちょびっと間違ったツイートをしていたんですが、西岡先生が岡田くんを綺麗と認識していたのは本当のこと。後にトークイベントの司会の方もこのことについては間違って覚えてしまっていました。私はメモを取っているので、間違いないです。←キッパリと言い切ったww

2012-06-24 01:26:38
はなきょん @hanakyoh

気を取り直して、渋川春海父子の風貌までいってたので、土曜日に行ってきた講演のレポツイの続き行きます。ちなみに先生が岡田くんをキレイだと認識している発言をされた時、平静を装ってはいたけれど心の中ではキターって思ってめっちゃテンションが上がりましたwwこの付近でパワーポイント復活。

2012-06-27 22:56:21
はなきょん @hanakyoh

スクリーンのスライドを見ながらの講演が続きます。今度は暦について。日本ではずっと中国の暦を使ってきたという経緯があって、その暦というのが過去のデータの平均値を出すというもので未来を予測はできないものだそう。日本は改暦を823年もしなかったので季節と暦にズレが生じてきていたと。

2012-06-27 23:02:45
はなきょん @hanakyoh

ちなみに当時は天動説で太陽暦の今と違って太陰暦です。なぜ823年も改暦できなかったのがというと、統一国家ができなかったのと時間についてはアバウトにやってきたことと遣唐使の廃止(中国の暦をこの時に採用していた)等。さらに中国は70年位に一回は改暦をしてきたのでズレていなかったそう。

2012-06-27 23:10:43
はなきょん @hanakyoh

江戸時代になって今まで使っていた宣明暦が不正確であるため、保科正之が我が国独自の暦を作るように家臣に命じて山崎闇斎と渋川春海が監督するという流れに。中国の暦が合っているかのチェックポイントとして【食】が当たるかどうかというのがあり、ここら辺から映画の内容に触れてくる感じに。

2012-06-27 23:17:03
はなきょん @hanakyoh

算哲が作ったのは【貞享暦】になるんですが、前の【宣明暦】とは中国との経度差を修正したり色々と改良されています。当時の知識人儒者は日本よりも中国の方が優れていると信じている人たちで、算哲が作った暦にケチをつけていたそう。なぜなら中国の暦は暦を作る専門の人がたくさん関わっているけど

2012-06-27 23:42:06
はなきょん @hanakyoh

貞享暦は算哲一人で作ったからだそうです。先生は「全く同じ性能の車が合って値段も一緒、一つが日本製で一つは外国製。日本人ならどちらを選びますか?」って日本人なら日本製を選ぶのと同じように、儒者は同じ暦でも中国の方が優れていると思うんですよってお話されてました。分かりやすい説明です。

2012-06-27 23:45:07
はなきょん @hanakyoh

ここでちょびっとネタバレ(重要ではないけど)。映画だと、儒者の妨害で忍者が出てくるらしいです。それからが面白いので、ぜひ映画を見て下さいってww先生もちゃんと宣伝入れていました(笑)

2012-06-27 23:50:48
はなきょん @hanakyoh

算哲の先生である山崎闇斎について。闇斎の学問的態度は、君臣の大義を説くとともに、あらゆる分野の諸説を偏らず集大成し、その中から、正しいものを見出そうとしたところが特徴であるとあり、当時の儒者・朱子学者としては変わった考えの持ち主だったようです。その教えを受けた算哲もまたしかり。

2012-06-28 00:07:01
はなきょん @hanakyoh

では昨日の続きを。山崎闇斎の学問的態度を受けた春海の評価として【彼の真骨頂はあくまで専門的な暦算家にあって、その立場からすれば、暦法の精度を増すためには洋の東西を問わず利用できるものはなんでも貪欲に利用しようという態度になる。】とあります。いいものはいいと判断する人であったよう。

2012-06-29 00:15:34
はなきょん @hanakyoh

渋川春海の功績として、伊勢神宮の重儀である神嘗祭の順番を解き明かしたことがあります。外宮が先で内宮が後なんですが、両宮が御鎮座した日の関係で外宮が先なんだそう。春海が調べた日本長暦によって明らかになったと。正直あまりピンとこなかったんですが、どうやらスゴイことらしいです・・・。

2012-06-29 00:34:02
はなきょん @hanakyoh

これで「改暦と渋川春海」という講演が終了。西岡先生は話がうまくて、私たち生徒(でいいかしら)の気持ちを引き付けるのがお上手だったので、あっという間の一時間でした。休憩時間は15分。次が滝田監督と井上プロデューサーによるトークショーです。休憩時間はロビーをウロウロ。気を紛らわせます

2012-06-29 00:41:55