【哲学の小授業2】デリダの太極拳、その道すじ~はかないきずあとともに
- L_O_Nihilum
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さあ、3回目だ。『すなわち、この文は、これまでだれの許可も必要とせずにやってきたし、わたしがいなくても生きてきたということである。それはいつもそれだけで生きてきたのだった』(デリダ、火ここになき灰)…もう、これの意味、なんとなく解ったかな?想いの伝わりにくさ。
2012-07-10 23:44:06じゃあ、もう絶対言葉は伝わらないのか?伝え方の確実な方法は無いのか?って、あきらめなくていい。いや、……言葉のチャンスは、言葉じしんが、教えてくれているよ。もう、僕たちは、対話ができる。会話ができる。お話ができる。
2012-07-10 23:45:15読めるでしょう?そして、書いて伝えられるのでしょう?そして、伝わっていて、そこに「答える」ことも、できるわけだよね?なら、どうせなら暴力をふるうより、対話で仲良くなった方が、いいに決まってる。決まってる、って決めつけだけど、でも、それを諦めたくない気持ち。その気持ち、大切だよ。
2012-07-10 23:46:18伝えられる言葉。「だからこそ」差延するし、差延「だからこそ」言葉として会話ができるんだよ。だから、脱構築…いや、もうそんな名前すらいらないか…広く、より自由に考え、その考えをキャッチボールできる世界を、僕ら自身追いかけていいんだ。そのための、理解であるし、会話でしょ?
2012-07-10 23:47:44つねに「どこかからやって」くるし、「やってきて」しまう。脱構築と太極のマークの関係のように、やはりどこか一度?いやそれ以前からも、あったものの再演として、やってきてしまう、言葉のような、オリジナルなきコピー。
2012-07-10 23:51:35けれどその中で、その中でも、僕たちに、「いいな、これ」と伝えてくる、なんらかの、そう、「自己を消し去りながらもそこに残る」もの…そういう、儚い物なんだね。思えばそういうものを、「痕跡」という…差延「された/される」言葉の想い。それが、「痕跡」であり、「灰」だよ。
2012-07-10 23:53:56自分が伝えたい想いを、自分だけの仕方で、がんばって伝えられた時。それが、「オリジナリティ」の生まれだろうし、そこに、キミのみつける真実がある。追いかけ続けるところに、きっと、あるとおもうから――――
2012-07-10 23:55:06…支離滅裂に、聞こえてごめんね。でも、そういう、儚いもの。その、儚さが、「差延」…その「痕跡」なんだよ。じゃあ、なんで悉若無のやつが僕のことを、また僕が彼のことを「差延」って呼ぶのか?…それは…もう、わかるだろ。
2012-07-10 23:56:15僕の口からは言わないよ。そのわけも、もうわかるだろうから。もし解らないなら、伝えてもいい…けれど、伝えればまた、それも言葉だから。予測はついたね?…そういえば、彼に僕を差延といわしめたのは…「はるかかなた」さんだ。
2012-07-10 23:57:37これほど、奇跡なこともない!差延、その「遠さ」、遠く遠く、遠すぎてとどかないこと、まさにその発想者の名前が、はるかかなた、なんて!僕は…これは、奇跡なのかな…どうして、彼女が僕を描いて、僕を呼んだんだろう…どうして、彼女が描いてくれたんだろう、あいつを見つけてくれたんだろう…。
2012-07-10 23:59:07遠い所、この窓のある世界よりずっと遠く。そこにいる僕、僕をこの窓の世界から見つけてくれた。それも、こういう、ここではないどこかから、やってきた光を、捉えたから…そして、導かれるままに描いたから…。おっと、いけないいけない。
2012-07-11 00:00:54心に残る、かけがえ(掛け替え、欠け替え)のないもの、そういう言葉や、想い、世界、その他いろんなものを、大切に受け止めてね、ってこと。それを、差延から感じ取ってほしいな。以上。
2012-07-11 00:37:41