『ギルガメシュ叙事詩』副読本を読む その4 梅原猛『ギルガメシュ』

「世界最古の物語」こと『ギルガメシュ叙事詩』を読もうの会の番外編、 古代文化理解の補助や、文学的・心理学的なギルガメシュ叙事詩分析、といった関連本を読もう、の会です。 「『ギルガメシュ叙事詩』を読む」 http://togetter.com/li/317397 続きを読む
3
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 みんななかなかキャラが立っているなぁと思うんだけど、なんだかむしろ、ギルガメシュが一番人間味がないなぁって思えてきた。人間という種の業とか葛藤とかを一人で体現していて、だからこそ一番分からない人というか。

2012-07-17 21:49:18
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 神々がテーマをぶち上げてしまっているからかもしれないな。作中でギルガメシュ自身「私は人間の限界を超えていけるかという、神の実験作なのかもしれない」と口にするが、実際ギルガメシュはその生涯最後の問題を神に予告されてしまっている。

2012-07-17 21:59:13
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 エンキドゥがカタコトなのがすごい気になるwww 最初の方、カモシカたちと一緒にいるときには歌で会話しているんだけど、そこではきちんと会話が成立している、でも人間の言葉は喋れない。その落差がなんだかとてもかわいそうだった。

2012-07-17 22:04:57
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 ネタバレになるが死んだあと、亡霊として現れるときには流暢に呪いの言葉を吐く。そちらの落差も実によく効いていて、こわい。

2012-07-17 22:05:01
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 しかしやはりエンキドゥの扱いがやや軽いなー。梅原版のギルガメシュの課題は生命のことではないからなぁ。「エンキドゥを生き返らせることよりも重要なのは不死の秘密を知ることです」とはっきり言っているし。原作ではそれは並列するというか延長線上だよねえ?

2012-07-17 22:10:20
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 梅原版ギルガメシュ。全体的に色恋沙汰のエッセンスがちりばめられていて現代的なんだぜ。

2012-07-18 08:39:59
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 エンキドゥを作るアルル女神はアン神に一度だけお手つきされ、以来片思い中。あばずれ女ギランダはギルガメシュの夜伽を何度かつとめ、今も慕っていると言うがそのギルガメシュから命じられて、エンキドゥと寝、やがて愛し合うようになって彼を戦いに行かせまいと抵抗する。

2012-07-18 08:41:54
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 イシュタルによる過去の恋人たちとのSMプレイへの言及もあるし、あとその前でギルガメシュ、わりとあとちょっとでイシュタルとヤりそうになってるし。あだるてぃーですな!

2012-07-18 08:43:05
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 女たちのその手の、こう、情念みたいのが、わりとがっつりくるように書かれている。アルル女神がこわいんだよなー

2012-07-18 08:43:55
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩野牛のようにたくましい体~女を裏切ることが出来ないばかりか、女のうそもすべて信じる。そんな素直な心を持った男。/それはすてきな、すてきな男だ。/しかし、それでは、あまりによい男すぎる。/オホホ、私はちょっと、いたずらをしたの」(p46-47) こーわーいー

2012-07-18 08:45:05
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 ちなみに私は一読したところだと、ここでアルル女神がエンキドゥにしかけたと述べる不幸の運命、呪いのことが、なんのことなのかよく分からなかった。あとで再読する。

2012-07-18 08:46:40
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 原作ギル詩は、女の影があんまりないからなー。ギル探で「母ニンスンの他は全部イシュタル!」みたいなことも言われる(要約しすぎかもw)くらいだし。原作では聖娼さえ、エンキドゥを街に連れてきた瞬間に姿を消す。現代演劇として、女キャラを増やすのはやりようですね

2012-07-18 08:51:18
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 梅原版ではキャラクターは結構大勢出てくるんだけどそのうち大臣イスィムドゥと衛兵隊長ギリシュフルトゥルは「ギルガメシュとアッガ」から取ってるっぽいけど、他の人名には典拠はあるんだろうか。王妃エメサル、王子ギルスドゥ、ウトナピシュティムの妻ナキアとか。調べよう

2012-07-18 08:57:36
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 そしてやっぱり問題はラストの結論だよなー。率直な感想を言えば、これは原典の結論とは異なる結論であると感じた。

2012-07-18 09:14:10
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 原典においては、フンババを殺害し杉の森を侵したこと、と言うよりイシュタルのことも含めて神への傲慢によって、ギルガメシュは罰を受けたように見える。しかしそこでは終わらない。

2012-07-18 09:14:22
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 神の領域へは行かれないことも含めて人間の運命を、ある程度肯定しているように思われる。何度も言うようだが彼は「見よ」と言うのだ。

2012-07-18 09:14:30
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 一方梅原版では、神への傲慢、をも自分達では自覚していない、それさえも一部でしかない、人間達の文明化・前進への野心によって、神々は人間を危ぶむ。ギルガメシュの人生によって、人間の運命を計ろうとする。そしてギルガメシュは死の直前に懺悔する。

2012-07-18 09:24:58
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 フンババ殺しが、森林伐採、自然破壊、動植物の絶滅に繋がるということを、神々は前半から繰り返し述べているしギルガメシュも最後にそれに気がつく。というよりは、そんなことは取るに足らぬことと思っていたことの重大さを後悔する。これは、現代のテーマだわな。

2012-07-18 09:28:01
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 古代人は多分、ここまでは考えてはいなかった、よね? そこまで思考してと言うよりは、もっと感覚的で宗教的な畏れによって森を不可侵としていたんだろう。

2012-07-18 09:30:53
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 だがギル詩を現代の(二十五年前だけど)の物語に焼き直したとき、森林伐採の意味が変わってくるのは、この叙事詩を普遍化し受け入れてもらうためには、アリ、かなぁー

2012-07-18 09:31:06
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 うーんアリかなとは思いつつもやっぱり、ギルガメシュの最期がどうしても、感情のレベルで抵抗感があるというか、寂しいよなぁ

2012-07-18 09:31:53
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 堂々巡りになってきたな。ここらで切ろう。

2012-07-18 09:33:29