- ShiwaBrewing
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分析方法 この研究では、東アジアと東南アジアの主要な地域(表2、図2)の73の民族集団から、合計5,134人の無作為に抽出された男性のサンプルが収集された。
2012-07-23 19:16:21図2からわかるように、大部分の集団が中国南部および西南部ーその地域は、中国の少数民族の約80%が3,000年以上に亘って住み続けた歴史を持つーから収集された。http://t.co/Ugj3DxUn
2012-07-23 19:16:49(日本人16人、チベット人54人、朝鮮人3人、グァム人1人、カンボジア人1人、タイ人4人、中国人12人)とウェルズ等から提供された116人のYAP+サンプル(アフリカ人35人、白人13人、インド人9人、中東人26人、中央アジア人33人)である。(表2)
2012-07-23 19:18:10表2http://www.geocities.jp/ikoh12/kennkyuuno_to/D_keitou/D-M174_table2.jpg
2012-07-23 19:18:39結果http://t.co/e55Ai9wt 表1は、世界全体の集団におけるYAP+の出現頻度をリストアップしたものである。(表の注記を参照・・・YAPの頻度データは、すでに公表されている研究から採ったものである。)
2012-07-23 19:20:28アフリカ人はYAP+を最も高い頻度で保持している。そして彼らはすべて、サブ・ハプログループEに属している。 一方、D系統は、東アジア全体に特有の存在であり、中央アジアや中東、北東インドなど東アジアに隣接する地域でも、散発的に点在している。
2012-07-23 19:20:51東アジアにおけるD系統の平均頻度は、9.60%であるが、チベット(41.31%)、日本(35.08%)、アンダマン島(56.25%)が高い頻度を示す一方、ほかの東アジアの集団の頻度は、希薄(5%未満)である。
2012-07-23 19:21:04Y染色体の遺伝子マーカー (M174, M40, M15, M57 and p47)が遺伝子型で仕分けされた後、719のYap+サンプルは、6つのサブ・ハプログループ-すなわち、DE*, E-M40,
2012-07-23 19:22:48D*-M174, D1-M15, D2-M57 and D3-p47-に割当られている。 (図 1).さらに、719のYAP+を八つのSTR遺伝子座に分類することにより、そのうちの697のサンプルが完全なSTRデータのセットとして整えられた。
2012-07-23 19:23:09表2、これは以前のレポートと一貫性のある表であるが、これにみるように、D系統は大部分が、西部中国と南部中国および日本に分布している。 D系統の下位系統(サブ・ハプログループ)が4つあり(図1)、その分布のパターンは、それぞれ異なっている。
2012-07-23 19:23:37D1系統は、チベット、ビルマとダイック語族のほとんどを含む、東アジア全体に広範に分布している(表2)。 D*とD3系統は、ダイック語族で散発的に見受けられることを含め、主にチベット・ビルマに分布している。
2012-07-23 19:23:56驚くべきことには、チベット人のサンプルの中に、DE*系統が2つだけ認められることである。この系統は、これまでにアフリカのナイジェリア人にだけ観察され、ほかの世界の集団には観られない。
2012-07-23 19:24:20一方、D2系統は、日本人だけが保持している。これは、他のD系統のサブ・ハプログループに比べ、この系統が早い時期に分岐したことを意味する(表2) われわれはまた、北西中国の漢民族のなかにE系統を示す4人を特定している。かれらには、中央アジアからの最近の遺伝子の流れが反映している。
2012-07-23 19:24:38われわれは、東アジアの集団におけるD系統の詳細な構成を明らかにした。これは、SNPおよびSTRハプロタイプのデータを結合してネットワーク解析をした結果である(図3)。http://t.co/xJSuwKYh
2012-07-23 19:26:16D*系統は、ネットワークの輪を持たない形の深層構造になっている。 D*系統は、チベット・ビルマグループ(ほとんどチベット人)とダイック語族とアンダマン島民それぞれの異なるSTRハプロタイプを含んでいる。
2012-07-23 19:26:34しかし、(例えば、異なる地理的集団あるいは異なる言語集団間に共通する)ハプロタイプは見出せない。それは、D*系統が、大変古い時代に分岐した系統であることを意味している。
2012-07-23 19:26:47最も一般的な系統であるD1系統のネットワークにも、遠い昔の深い構造的なものがあり、そのD1系統が明瞭に南と北への分岐したことが、共有のハプロタイプの存在が疎らではあるが認められることから、推論することができる。
2012-07-23 19:27:17対照的に、D2系統は、日本に限定されており、D3系統の方は、中央アジア人とダイック語族に散見されることを含め、チベットとその隣接地域で繁盛している。
2012-07-23 19:27:35この二つのサブ・ハプロタイプが網の目の細かい星型の構造をしているということは、それぞれが長期間ローカルな存在で、且つ地理的に遠く離れた二つの地域で、D系統が人口拡大をしたことを示している。
2012-07-23 19:27:53非チベット人-チベット・ビルマ集団、たとえばナシ族、プミ族、チャン族だけは、チベット人のハプロタイプを一部保持している。それは、文献にも記録されているようにチベットから最近遺伝子の流れがあったことを再度示している。
2012-07-23 19:28:06われわれは、次にY染色体Dの下位系統の分岐の年代を推測しようとした。 コアレンシエンス(合体)分析は、D*、D3、D1の年代が順に最も古いことを示している。(それぞれ66,392 ± 1,466, 52,103 ± 1,327 , 51,640 ± 2,563 年).
2012-07-23 19:28:58日本人に特有の系統であるD2の分岐年代は、最も若い年代である。(37,678 ± 2,216 年) (表3)http://t.co/ajBTjICV
2012-07-23 19:29:22しかし、これらD系統の推定分岐年代は、以前にリポートしたもう一つの東アジアに特有のハプログループ、O3の分岐年代(25,000-30,000 年)よりかなり古いのである。
2012-07-23 19:29:37D系統が偏った分布を示すことは、東アジアにおける現生人類の起源や移動のパターンに照らして、人間集団の先史に種々の推論を生み出すことになった。http://t.co/e55Ai9wt
2012-07-23 19:30:58