『ギルガメシュ叙事詩』副読本を読む その5 ルドミラ・ゼーマン『ギルガメシュ王ものがたり』シリーズ

「世界最古の物語」こと『ギルガメシュ叙事詩』を読もうの会の番外編、 古代文化理解の補助や、文学的・心理学的なギルガメシュ叙事詩分析、といった関連本を読もう、の会です。 「『ギルガメシュ叙事詩』を読む」 http://togetter.com/li/317397 続きを読む
2
前へ 1 2 ・・ 5 次へ
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 戦いが白熱したそのとき、ギルガメシュは城壁の上から落ちそうになるのだが、それをエンキドゥが救うのである。そして「ギルガメシュ王にも、ついに人間のやさしさが――人間らしい心がわかりました」となる。城壁を巡って、ギルガメシュの心の物語はうまくまとめられている。

2012-07-23 21:57:43
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 二人は友人となり、王は城壁作りをやめ、人々は家に帰って、そして盛大な祭りのパレードがおこなわれる。一見開き使ったこのパレードも見所たくさんですよー、「あっこれ、レリーフで見た!」みたいな細部があちこちに。馬の尻尾は結ばれてるし戦車の車輪は円盤型だし。

2012-07-23 22:03:12
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 時代考証じゃっかん微妙かな?とは思いますがw、まあそれはわざとでしょう。人頭有翼獅子身像 http://t.co/PipbqzNg が河辺に三体並んで、船上のギルガメシュとエンキドゥとシャマトを横目で見守っていたりもしますから。一対の門番なのにw

2012-07-23 22:06:15
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 そういえば同じ河辺のシーン、対岸に描かれているのはやや空中庭園っぽいような。まあ要するにわりとそういう、ごった煮感はあります。全体としてザ・古代メソポタミアを描いており、そしてそれはこれほどの有名古典を絵本化するにあたってアリだとせがわは思っています。

2012-07-23 22:09:25
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 話が飛びました。河辺のシーン、夕暮れの中を舟に乗って、ギルガメシュは寝椅子にねそべり、その傍らでエンキドゥはビールを飲みながら(もちろんストロー式!!! http://t.co/fmHwqCwh )、

2012-07-23 22:12:26
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩ウルクをもっとしあわせな都にするには、どうすればいいかをはなしあ」っている場面で、第一巻は終わります。二人を見守るシャマトの歌に、都の人びとはみな耳を傾け、二人を仲良くさせた彼女への「感謝の気持ちでいっぱいでした」という言葉がラスト。

2012-07-23 22:13:51
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 第一巻の主人公はエンキドゥとシャマトだなこれ。実にヒロイックだ。

2012-07-23 22:15:57
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 よく見たら最後、「ギルガメシュとエンキドゥ」じゃなくて「エンキドゥとギルガメシュ」って書かれてる。

2012-07-23 22:16:44
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 昨夜に続いて、ギルガメシュ叙事詩絵本版三部作の第二巻 『ギルガメシュ王のたたかい』 http://t.co/5ZeF0WP1 を読みます。表紙はエンキドゥと天の牛。牛の鼻息すげえwww

2012-07-24 21:03:46
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 二巻の最初のページは、王宮の列柱の間でくつろぐギルガメシュとエンキドゥと、その傍らで歌うシャマト。ここの建築はややモローの空間の取り方 http://t.co/RR1uX5O8 を思い出したがもっと日当たりがよくて朗らか。

2012-07-24 21:11:33
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 運ばれてくる料理、エンキドゥと一緒にいたガゼルに見えるけどね……

2012-07-24 21:11:36
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 ギルガメシュとエンキドゥが遊んでいるのはウル・ゲーム http://t.co/jjxZ9SwG ですね。シャマトが弾いているのは再びウルのリラだけど今度は膝の間に挟んでいて実物大っぽい。

2012-07-24 21:13:33
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 しかしその日常が破られ、二人はフンババ退治に向かうことになるのですが、その動機が変更されている。「かいぶつフンババのしわざ」によって、宮殿が破壊されるのである。そのせいでシャマトが死亡する。二人は、あだ討ちに行くのである。

2012-07-24 21:15:30
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 エンキドゥが抱く死への恐れを克服させるのは、シャマトへの悼みの心である。二人は二人きりでフンババの住む「山」へ、砂漠を越えて向かう。四頭だての戦車で、エンキドゥがたづなを握る。また、杉の山は杉ではないように見える。実によーろぴあんなおそろしい森である。

2012-07-24 21:18:28
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 フンババはもう実にザ・ドラゴン。山の上に突如、火を吹きながら現れる。石と灰が降り注ぎ、フンババの顔ははじめ見えない。しかし風が吹いて、顔が見えるようになり、その顔に「やり」をつきたてることでギルガメシュは勝利する。原典では斧でしたっけ?

2012-07-24 21:21:24
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 あっでも絵では斧でとどめを刺しているように見えるなー。やり?棒?をフンババの口につっかえ棒にして、食われないようにしながら斧を振りかぶっている、ような絵。

2012-07-24 21:22:17
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 ページをめくるとw フンババがw さばかれとるwww

2012-07-24 21:22:44
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 そして「イシュタール」の登場です。彼女の描かれ方はなかなか独特である。翼のある四頭の馬に牽かせた馬車に乗って、大きな夕日を背負い、堂々と足を広げて座る姿で顕現する、鳥のようなカギ爪のある足を持った女神なのである。

2012-07-24 21:26:50
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 彼女は「風をおくって、おまえをすくったのは、このわたし」と名乗りを上げる。原典ではこれはシャマシュの仕業なのだが。また求婚にあたって、「金の戦車」と地上の覇権(かな?)を与えようと言ってギルガメシュを誘惑する。

2012-07-24 21:28:55
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 これを拒むギルガメシュは、原典のように彼女の不埒を責めたりはしない。そうではなくてウルクを引き合いに出すのである。素晴らしい都をみずから築いた自負、そしてその都と臣民と友を捨ててどこへも行かないと宣言する。

2012-07-24 21:29:28
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 拒まれたイシュタルが去っていく絵も迫力満点。燦燦と輝く夕日の中へ、黒い影となって、鞭を振りかざして一直線に飛んでいく。そして「天がさけ、イシュタールがしかえしにやってきたのです」へと続く。自ら天の牛にまたがり髪を振り乱した彼女はほとんど鬼女じみている。

2012-07-24 21:31:36
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 表紙で見るとちょっとコミカルだった天の牛は、こうして見るとこわーいー。真っ赤に染まるウルク、瓦礫と、目と口をほらあなのように黒くあけた人びとの死骸が降り積もる。

2012-07-24 21:33:08
せがわ @segawa

#ギルガメシュ叙事詩 その天の牛を、エンキドゥが倒す。その理由としてここでは「動物のことをよく知っているエンキドゥだけが、ようや」牛に近づくことができたのだと説明される。そして一巻で重要な存在であった城壁が再登場する。天の牛は、あの城壁から落ちるのである。

2012-07-24 21:34:28
前へ 1 2 ・・ 5 次へ