しかしながら,評議の結果,先に検討した各事実に加えて,以下の観点からの検討も十分に行うことが必要であり,重要であるという結論に至った。
2012-08-01 17:14:29@BarlKarth 裁判員裁判の判決でよく見られるフレーズ。職業裁判官の裁判の場合,合議部であっても「合議の結果・・・・結論に至った」とは書かない。裁判官3名の責任逃れ的な姿勢が垣間見えないだろうか? <評議の結果だから・・・仕方ないのよ。>
2012-08-01 17:16:48しかし,健全な社会常識という観点からは,いかに病気の影響があるとはいえ,十分な反省のないまま被告人が社会に復帰すれば,そのころ被告人と接点を持つ者の中で,被告人の意に沿わない者に被告人が本件と同様の犯行に及ぶことが心配される。
2012-08-01 17:25:34@BarlKarth まず,「健全な社会常識」という言葉に驚かされる。この言葉にナチス,ナチス刑法を思い浮かべるのは私だけではない筈だ。
2012-08-01 17:29:24@BarlKarth 先生!『殺人犯は水虫だった。水虫は感染するので家族が同居を断り根本的治癒薬はまだないので無期懲役』OK?
2012-08-01 17:37:48文脈から外れるが,このフレーズの中に「健全な社会常識」の名の下に「不健全な異物」「社会の敵」を「理解できない異端」を抑圧する構図が見える。
2012-08-01 17:43:25「科学的知見という観点から,アスペルガー症候群は10年や16年程度では治癒せず,治癒しないままでは,凶悪犯罪の再犯のおそれが強い」というのなら求刑を越えた判決も許されるかも知れない。
2012-08-01 17:47:59犯罪の証明には証拠に基づく合理的疑いを越えた証明が必要である。重罰の量刑理由は「健全な社会常識による,単なる心配で十分」とでもいうのだろうか?
2012-08-01 17:53:08この判決を「障害者への差別偏見」と糾弾する書込も見られるが,確かにそのとおりだろう。「健全な社会常識」による「根拠のない心配」(気持ちの悪い異物)がハンセン病差別をもたらしたのと同様だ。
2012-08-01 18:02:15社会内で被告人のアスペルガー症候群という精神障害に対応できる受け皿が何ら用意されていないし,その見込みもないという現状の下では,再犯のおそれがさらに強く心配されるといわざるを得ず,この点も量刑上重視せざるを得ない。
2012-08-01 18:13:02@BarlKarth 「受け皿が何ら用意されていないし,その見込みもないという現状」はいかなる証拠で認定したのだろうか? 「健全な社会常識」だろうか? 「そうではない」という書込も散見される。
2012-08-01 18:15:24@BarlKarth 「再犯のおそれがさらに強く心配される」というのも,ひどい。「再犯のおそれが強い」のではなく「強く心配される」というのだ。これが重罰の根拠になるのか? いかなる証拠に基づいて? 「健全な社会常識」か?
2012-08-01 18:17:32大阪地裁の裁判官は,刑法を勉強したことがあるのだろうか? ちゃんと司法試験に受かっているのだろうか? 「社会秩序の維持」は刑罰の本質でもないし,刑罰の目的でもない。せいぜいのところ,刑罰の付随的機能か反射的効果に過ぎない。
2012-08-01 18:26:23