かおるさとーさんの『氷菓』#15 解説

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かおるさとー @kaoru_sato

“十文字事件”に谷君も参戦してきました。“怪盗・十文字”を捕らえた者には、壁新聞部が見出しを提供して取り上げてくれるそうです。これは古典部にとっても好材料かもしれません。古典部が“十文字”を捕まえられれば……。しかし里志は、特に興味はなさそうです。

2012-08-04 22:31:51
かおるさとー @kaoru_sato

谷君の「勝負」にうんざりしているというのが大きいのでしょうけど、今の彼が、古典部のために動いているわけではないことを表しているとも読み取れます。どうでもいいとまではいかなくても、彼にとって一番に優先すべきことは他にあるのでしょう。

2012-08-04 22:32:46
かおるさとー @kaoru_sato

一方、地学準備室。摩耶花は奉太郎とともにしばらく残っていましたが、この組み合わせは珍しいですね。奉太郎がちょうどいい機会だと思ったのか、クリスティの『ABC殺人事件』について質問します。9話で摩耶花がクリスティを読むことを明かしていますが、奉太郎はこれを覚えていたのでしょうね。

2012-08-04 22:33:16
かおるさとー @kaoru_sato

アルファベットの順に殺す理由があったのか、という質問です。おもいっきりネタバレになりますが、それはまあ、もちろんとしか。

2012-08-04 22:33:54
かおるさとー @kaoru_sato

五十音順の法則は、情報さえ集まれば、奉太郎じゃなくても解けたでしょう。しかしそうする理由がわかりません。ここにきてホワイダニットの一部が見えてきました。「なぜ十文字は五十音順に盗みを働くのか」。それを解き明かすことが、犯人特定につながる……かもしれません。

2012-08-04 22:34:21
かおるさとー @kaoru_sato

わらしべ長者改めわらしべプロトコルはまだ続きます。小麦粉を摩耶花に渡したので、摩耶花は鏡を奉太郎に渡します。アッコちゃんのコスプレのためにコンパクト代わりに持っていたものですが、人に投げつけるのは感心しませんよ摩耶花さん。危ない。

2012-08-04 22:34:57
かおるさとー @kaoru_sato

再び奇術部。入須先輩や陸山生徒会長、田名辺委員長、漫研の湯浅部長に河内先輩と、いろんな人が暗闇の教室に集まってきます。しかし、ショーが始まったときにはすでに“キャンドル”は盗まれていました。

2012-08-04 22:36:57
かおるさとー @kaoru_sato

里志はショーの間に犯行が行われると思い込んでいたようですが、衆人環視の中、リスクを犯す必要はありませんよね。

2012-08-04 22:37:21
かおるさとー @kaoru_sato

里志ががっくり肩を落としてうつむくシーン。こんなにも彼の心情が描かれたことがあったでしょうか。画面に比して彼の後ろ姿を小さく描くことで、無力さ加減を表しているのでしょう。味のある場面です。

2012-08-04 22:38:02
かおるさとー @kaoru_sato

(彼には悪いですけど、好きなシーンです)

2012-08-04 22:38:24
かおるさとー @kaoru_sato

漫研の方では初日より本が売れているようで、摩耶花と河内先輩のポスター効果が表れているみたいですね。しかしそのことで、ボーカロイドコスの面々から聞こえよがしに嫌味を言われます。うーん、摩耶花はコスプレは嫌がってましたけど、ポスター作りには特に反対していなかったと思いますが。

2012-08-04 22:39:07
かおるさとー @kaoru_sato

『夕べには骸に』にまでケチをつけられたら、摩耶花ももう我慢できません。しかし先に別の厳しい声が。奇術部のマジックショーから戻ってきたキングこと河内先輩です。ボカロ組は河内先輩派なので、びっくりしたでしょうね。「知らないなら黙ってろ」とは、これまでの河内先輩らしからぬ発言です。

2012-08-04 22:39:41
かおるさとー @kaoru_sato

席を外した摩耶花は、渡り廊下の屋上でたそがれます。中庭を歩く里志の姿を見つけ、声をかけようとしますが、思いとどまりました。だいぶ参ってきているようです。しばらく地学準備室にとどまっていたことといい、彼女にとって古典部がどれだけ居心地のいい場所かがわかります。

2012-08-04 22:40:57
かおるさとー @kaoru_sato

(好きな人に対して弱いところを見せたくないという思いもあるかもしれません。そんな彼女が彼女らしくて素敵です)

2012-08-04 22:41:29
かおるさとー @kaoru_sato

湯浅先輩との会話。「亜也子は本気じゃない」と言い、その理由は、『夕べには骸に』の作者の一人・安城春菜さんと河内先輩が友達だったから、と説明します。しかしその言葉の真意は、摩耶花には届きません。湯浅先輩はそのことについて詳しくは説明しませんでしたが、避ける理由が何かあるのでしょう。

2012-08-04 22:42:51
かおるさとー @kaoru_sato

友達だからこそ言えない、何かが。

2012-08-04 22:43:03
かおるさとー @kaoru_sato

会議室の前に貼られた壁新聞部の号外に、十文字事件のことが大きく取り上げられています。その記事の中に、小さいながらも古典部の名前が。大々的に取り上げられたわけではありませんけど、ちゃんと記事にしてもらえたので、千反田さんの行動も無駄ではなかったようですね。

2012-08-04 22:43:38
かおるさとー @kaoru_sato

さて、再び地学準備室。奉太郎の目元が赤いのは摩耶花に鏡をぶつけられたからですが、痛そうですね……。戻ってきた里志は奇術部のことを話します。声にどこか力がないのは、やはり空振りに終わったことがショックだったのでしょうね。

2012-08-04 22:43:56
かおるさとー @kaoru_sato

お料理研でおたまが盗まれた経緯から、犯行時刻は特に指定されておらず、犯人は好きな時間に盗みを働いているのだろう、と奉太郎は考えていたので、現行犯で捕まえようとしていた里志に不思議そうな顔を向けました。……当たり前のように言われると、ますますショックですね。

2012-08-04 22:46:07
かおるさとー @kaoru_sato

里志の言葉も恨み言っぽくなってしまいますが、現場を押さえようとしていることを知らなかったと言われて、言い返せません。……今回の里志の“勝負”は、どうやら敗北に終わったようです。

2012-08-04 22:47:07
かおるさとー @kaoru_sato

(あくまで今回は、ですが。まだ明日があります。最終日が)

2012-08-04 22:48:34
かおるさとー @kaoru_sato

そこに千反田さんが戻ってきました。冒頭から十文字事件に対して、得意の好奇心を発現させていましたが、今回彼女はそれ以上の踏み込みを行っていません。壁新聞部との交渉は文集のためにやったことですから、自分の好奇心より古典部のことを優先していることがわかります。我慢しているのでしょう。

2012-08-04 22:50:02
かおるさとー @kaoru_sato

(部長としての責任や、摩耶花のミスをフォローするため、という理由もあるでしょうが、「そんなことをしている場合じゃない、文集が」という奉太郎の言葉も、ちょっと効いているかもしれません)

2012-08-04 22:51:16
かおるさとー @kaoru_sato

2年F組への委託、壁新聞部への売り込み、千反田さんの働きも、少しずつではありますが形となって表れてきています。途中で十文字が捕まらないかぎり、最終ターゲット候補として古典部は注目されるでしょうから、号外の小さな記述といえども馬鹿にはできません。

2012-08-04 22:53:42
かおるさとー @kaoru_sato

明日は放送部に交渉をしに行くと千反田さんは言いますが、どうも無理をしているようで、奉太郎が気にかけます。それは千反田さんだけではなく、方向性は違えども、里志も摩耶花もみな無理をしています。無理をしていないのは奉太郎だけ。『愚者』のときとは正反対の構図ですね。

2012-08-04 22:56:25