かおるさとーさんの『氷菓』#15 解説

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かおるさとー @kaoru_sato

2日目に売れた数は16部。1日目より売れています。しかし、委託販売した20部を差し引いても、残りは137部。最終日だけでこれだけの数を売りさばくことなど、叶うのでしょうか。みんなが笑顔で文化祭を終えられるように、最終日、勝負のときです。

2012-08-04 22:56:48
かおるさとー @kaoru_sato

自宅で珍しくぐったりと横たわる千反田さん。2日間、らしくないことを続けてきて、さすがの彼女も疲れてしまったようです。部長としてやらなければいけないことですから、逃げるわけには行きませんが、手短に済ませることができないために、疲労感も相当なものなのでしょう。

2012-08-04 22:57:06
かおるさとー @kaoru_sato

摩耶花は『ボディートーク』を読みながら、『夕べには骸に』に、そして自分の漫画に思いをはせます。摩耶花の中で燦然と輝く『夕べには骸に』。一枚落ちるけど、同じように輝く『ボディートーク』。それと比べて百枚落ちる自分の漫画。……「漫画のおもしろさはどれも同じ」なんて、絶対に言えません。

2012-08-04 22:57:46
かおるさとー @kaoru_sato

そして里志。自分のことを、何においても1番になれないと思っていて、だからこそ自分にはない何かを持っている「意外性のある人間」を彼は愛して止まないのですが、自分と同じ側の人間だと思っていた奉太郎が、実は向こう側の「意外性のある人間」だったことに気づいて、彼は何を思ったでしょうか。

2012-08-04 22:58:38
かおるさとー @kaoru_sato

知らない間柄ではなく、むしろ一番仲が良いとさえいえる相手です。そんな相手が、自分には到底持ちえない何かを持っているとしたら……複雑な気持ちになるでしょうね。不愉快とまではいかなくても、うらやましかったり、うらめしかったり、怖くなったりするのではないでしょうか。

2012-08-04 22:59:04
かおるさとー @kaoru_sato

憧憬と嫉妬は紙一重なのでしょうね。もっというなら、混じり合うことさえあるでしょうね。

2012-08-04 22:59:20
かおるさとー @kaoru_sato

しかし今回の事件は、容疑者が1000人です。一人の人間が推理だけで犯人を特定するのは、ちょっと無茶な話でしょう。何より、奉太郎は部室から動きません。対して里志はフットワークの軽さから、奉太郎には取れない手段を選ぶことができます。現場を押さえることです。今回は失敗しましたが。

2012-08-04 23:00:12
かおるさとー @kaoru_sato

自分なりに、奉太郎に“勝負”を挑む福部里志。谷君が里志に対して仕掛けるものとは違い、この勝負は彼にとって大きなものといえるでしょう。自分の才能や、大げさに言えば存在意義に関わることですから。最終日、一方通行ながら“十文字”と、そして親友・折木奉太郎との勝負が始まります。

2012-08-04 23:00:46
かおるさとー @kaoru_sato

(もしかしたら谷君も、里志にこだわる理由を何か持っていて、それがものすごく大きなものだったりするのかもしれませんけどね。でも、その、わたしあの方のことなにも知りませんので……)

2012-08-04 23:03:12
かおるさとー @kaoru_sato

12話から始まった文化祭編ですが、一番大きな謎はやはり「怪盗・十文字」についてです。「怪盗・十文字の正体は誰か?」「どうして文化祭に乗じて物を盗むのか?」「五十音順に盗む意図とは?」この3つが大きな謎といえます。

2012-08-04 23:03:56
かおるさとー @kaoru_sato

アガサ・クリスティの『ABC殺人事件』では、Aで始まる地名で、Aで始まる名前の人間が殺されます。B、Cも同様です。この“十文字事件”もそれの模倣と思われますが、そうなると何が盗まれるか、ある程度の推測が可能です。

2012-08-04 23:04:42
かおるさとー @kaoru_sato

「アカペラ部→アップルジュース、囲碁部→石(碁石)、占い研究会→運命の輪、園芸部→AK(水鉄砲)、お料理研究会→おたま、壁新聞部→カッターナイフ、奇術部→キャンドル(ろうそく)」……ですから、残りは“く”“け”“こ”。一体「どこ」から「何が」盗まれるのか、考えてみてください。

2012-08-04 23:05:15
かおるさとー @kaoru_sato

(それにしてもAKを盗むって、結構苦労したんじゃないでしょうか。奉太郎が交換してもらったサイドアームのグロック17ならともかく、AKは結構大きくて、目立つんですよね。それをばれずに盗るって、怪盗・十文字はかなりの手練と言わざるをえません。何者なんでしょうね……)

2012-08-04 23:05:40
かおるさとー @kaoru_sato

(誰が犯人かは知っていますけど、そういう意味ではなくて)

2012-08-04 23:06:11
かおるさとー @kaoru_sato

細かい話その1。奉太郎のお弁当の中身はやたらエスニックなものですが、供恵姉さんが旅先で覚えた料理なのかもしれませんね。原作ではわざわざお米に長粒種を使っていました。

2012-08-04 23:07:42
千反田える @chitanda_L

@kaoru_sato 普段ならいざ知らず、仮装したかぼちゃが歩いていても全く不思議ではありませんので、スカートでチョコレートを隠すような(?)荒業も出来たのかもしれませんね

2012-08-04 23:07:49
かおるさとー @kaoru_sato

@chitanda_L たしかにそうかもしれません……。でも、あのAK、肩から提げて持ち歩いていました。手放す機会を物陰から窺っていたのでしょうか。それとも食事時を狙って……? 他のものとは違い、少し気になります。

2012-08-04 23:12:14
かおるさとー @kaoru_sato

細かい話その2。OPで壁新聞部の部員は遠垣内さんも含めて4人ですが、本編でもその人数は同じみたいです。遠垣内さんが引退した今、壁新聞部は今後どうなるのでしょうか。気になります。

2012-08-04 23:12:45
かおるさとー @kaoru_sato

細かい話その3。遠垣内さんは「じゅうもんじ」と呼んでいましたが、谷君は「じゅうもじ」と呼んでいました。古典部が提供した情報から、壁新聞部は“十文字”を「じゅうもじ」と呼ぶことに決めたようですね。谷君はその公式情報を元に「じゅうもじ」と呼んだと考えられます。

2012-08-04 23:13:40
かおるさとー @kaoru_sato

(原作では言いやすさを優先して、奉太郎を始めとする古典部の面々も壁新聞部も「じゅうもんじ」と呼んでいます。アニメで「じゅうもじ」と呼ぶ理由は「じゅうもんじ」と「じゅうもじ」との混同を避けるためだと考えられます。また、十文字かほさんとの混同も同時に避けたかったのでしょう)

2012-08-04 23:16:40
かおるさとー @kaoru_sato

細かい話その4。千反田さんの妄そ……イメージ映像の中で、古典部のポスターが貼ってあるのが確認できます。たぶん実際にはどこにもないのでしょうが、ひょっとしてもっと宣伝に力を入れるべきだった、という千反田さんの無念の表れなのでしょうか。

2012-08-04 23:17:14
かおるさとー @kaoru_sato

細かい話その5。女帝・入須冬実がマジックを観に来るなんて。これはかなり意外ですが、本当にマジックを観に来たのでしょうか。マジックではなく、誰かを観に来たのでは……。いえ、まさか、そんな、ねえ。

2012-08-04 23:18:04
かおるさとー @kaoru_sato

細かい話その6。マジックショーが始まる前、すでにキャンドルが1本なくなっていることがわかります。細かいですね。ところで原作では十文字かほさんもこの場に来ていたはずなのですが……。少し、残念です。

2012-08-04 23:20:19