【ミステリ】「本格ミステリ冬の時代」はあったかなかったか

@junk_land さんの自己紹介文をきっかけに始まったやりとりをまとめました。 参考 「昭和50年代の本格ミステリについて」 http://togetter.com/li/6946
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MAQ @junk_land

【幻影城の頃18】そして、表紙から奥付まで舐めるように読んだものです。いまだかつて。あれくらい真剣に、全て読んだ雑誌というのはありません。既刊分の2冊もすぐに取り寄せました。そんな調子で、当初はほとんどこの「幻影城」だけが命を繋ぐ糧(大げさだなー)って感じで必死で読んでいました。

2010-07-17 15:46:55
MAQ @junk_land

【幻影城の頃19】これは、本格ミステリだけへの渇というより、反リアルな、反社会的な、[好きな言葉ではないけど)ロマンへの強烈な渇望の反映だったと解しています。『幻影城』は本格ミステリ専門誌ではありませんしね。当方にとって『幻影城』も本格も、その反リアルなロマンの象徴だったんですね

2010-07-17 15:52:21
MAQ @junk_land

【幻影城の頃20】それだけに、その『幻影城』がやがていつしか、(当時の)「今風」になっていったのは、どうにも面白くなかった。たしかに泡坂さんも連城さんも素晴らしかったけど、それ以降の後期『幻影城』の展開は……。われながら心の狭いことだ——と。いまは忸怩たる思いでいっぱいですよ。

2010-07-17 15:56:34
ぷかさん @Pukasan

これは面白い。ちょっとした講演会に参加している気分です。 RT @K_misa_maguro もう一つ。現在進行形です。【ミステリ】「本格ミステリ冬の時代」はあったかなかったか http://togetter.com/li/36011  #air_mys_ken

2010-07-17 15:57:33
芦辺 拓 @ashibetaku

どさくさにまぎれて「幻影城」話。折々にバラしていることだけど、この雑誌は680円と当時飛び抜けて高かったので、創刊以来、毎号の特集を吟味してから財布を開くことにしていたのですが、ある号だけはつい躊躇して、あとで取り寄せるはめになった。その号というのは――

2010-07-17 15:58:56
芦辺 拓 @ashibetaku

第3号(75年4月号)の「特集・本格探偵小説」でした。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。当時はまだSF少年のしっぽを引きずっていたんです。

2010-07-17 15:59:00
MAQ @junk_land

かくて、79年の落城後は2年後の奇跡のような「島田荘司さん降臨&遭遇」(1981年)の時まで、本格原理主義者は永い雌伏の時を過ごすことになる分けです。以上「我ハ如何ニシテ偏狭ナ本格原理主義者ニナリシカ」(<違う)全編の終了でございます。ご静聴ありがとうございました。どっとはらい。

2010-07-17 16:02:30
MAQ @junk_land

というわけで、すいません。各位、本当に申し訳ありませんが、ピンチのマリーンズがぼくを待っている!こうしてはいられないんです。マリンへ出撃!質問等がございましたら、夜(酔っぱらってなかったら)お答えします。ごめんなさい。

2010-07-17 16:04:53
芦辺 拓 @ashibetaku

@junk_land お疲れさまでした。今ギョッとしたのは、「幻影城」廃刊と『占星術』の間にたった2年しかないことで、幻影城が変質し(ここにはSFの影がはっきりとあります)休刊がちになった期間を含めると、もっとになりますが……とにかくとてつもなく長い冬だった気がしていました

2010-07-17 16:08:24
麻里邑圭人 @mysteryEQ

@junk_land 長文お疲れ様でした。「我ハ如何ニシテ偏狭ナ本格原理主義者ニナリシカ」(笑)興味深く拝見させて頂きました。やっぱり実際にリアルタイムで体験された方のお話は、普段あまり聞く機会がないので非常に参考になりますね。

2010-07-17 16:20:50
井田英登 @Hideto_Ida

@ashibetaku ミステリマガジンの編集長だった人ですからね。逆に頑固オヤジのような存在が居ないジャンルは、軸がブレて行って消滅してしまうでしょう。革命すらも、保守本流が確固たる存在感を放っていてこそ成立する営為ですし

2010-07-17 17:21:22
. @taipeimonochrom

二日ほど留守がちにしていたらエアミス研とか本格冬の時代で盛り上がっていて完全に置いてけぼり(泣)。

2010-07-17 18:43:33
おさ @Osa_kyun

@taipeimonochrom 自分は世代的にも知識的にも、議論をただ「まとめ」で眺めることしか出来ませんでしたが… 現在は「冬の時代」なのか、はたまた今後は…という点については非常に興味があります

2010-07-17 19:00:13
. @taipeimonochrom

きっとこの一定数をどこに置くかが大切なのカモ。大ヒット続出というジャンルであれば、ファンも「よっしゃッ! 俺たちが買い支えていくでッ!」みたいな気合いを入れずとも没問題。 QT @noriko_c: 一定数の需要がある限り、本格ミステリ冬の時代はこないのではないかと思います。

2010-07-17 19:02:25
. @taipeimonochrom

@T_okakyun 実をいうと、冬というのであれば、じゃあどのくらいだったら春で夏なの? という素朴な疑問もあったりするわけですけれどね(苦笑)。

2010-07-17 19:05:16
. @taipeimonochrom

一時、ライトノベルとミステリは比較されていましたが、「盛り上がり度」という点では、むしろ怪談と本格ミステリの比較に興味があったり。

2010-07-17 19:05:54
おさ @Osa_kyun

@taipeimonochrom 確かに…w 自分は特に「現代は本格が不遇だ!」とは必ずしも思わないのですが、それは最盛期(?)を知らない故の妄言なんでしょうか…

2010-07-17 19:44:16
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

@junk_land 『幻影城』にいたるまでのMAQさんの読書歴、拝読いたしました。幻影城の出現とそれに飛びついた本格ファンという構図は、まさに本格読みの王道で、自分が断片的な情報から作っていた『幻影城』のイメージによく当てはまります。

2010-07-17 21:47:26
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

.@junk_land 『幻影城』の後半での変質ということは、今まで考えたことがありませんでした。その時を体験していない側から見ると4年半という短い期間に終わってしまった、という感覚なのですが、愛読者からすると、4年半ってそれなりに長くて、その中での変化も感じられるのでしょうね。

2010-07-17 21:54:04
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

@junk_land …などと、TLに戻ってきた途端にリプライを次々飛ばしてすみません。マリーンズ残念でしたね…。(ところで先のツイートで生年を書いていらっしゃいましたが、まさにうちの父と同じ年でした)

2010-07-17 21:59:07
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

それにしても、『幻影城』を自分としてはどうしても遥か以前の歴史上の出来事というか、現在のミステリへの流れを作る前の、一昔前のものという感じで見てしまうのだけど、その編集長がいまでもご健在で、それどころか3か月前にはニコニコ動画に出演していたなんて、…ほんと世の中色々なことがある。

2010-07-17 22:09:41
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

以前に綾辻さんが対談で(『ジャーロ』だったかな)、自分たち新本格作家の一番の功績は、竹本健治・笠井潔両氏をミステリに引きずり戻したことじゃないだろうか、ということを多少の冗談も含みつつおっしゃっていたのだけど、…

2010-07-17 22:17:16
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas

(続き)、自分が好きな作家が次々とほかのジャンルに行ってしまう時代…恐ろしい……それは確かに「冬の時代」としか言いようがない。

2010-07-17 22:18:46
MAQ @junk_land

@Colorless_Ideas 長々お付き合いいただき、ありがとうございました。王道かどうか分かりませんが、当時の本格読みには他にほとんど選択肢がありませんでしたからね。否応なくそうならざるを得なかった、という処が実情でしょう(笑)。

2010-07-18 00:28:10
MAQ @junk_land

@Colorless_Ideas 落城までの四年は長いような短いような……さあれ、たいへん幸福で濃密な時間でした(特に前半は)。そして、たぶん読者全員が「ワレこそ一番の愛読者」と信じ、半端でない思い入れで読んでいたんですよ。だから、ちょっとした変化の匂いにも敏感だったんでしょう。

2010-07-18 00:36:39
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