「弥生時代の稲栽培」報道へのコメント

2012年9月5日のプレスリリースで、奈良県立橿原考古学研究所の研究チームが、弥生時代の地層の土を使って稲を栽培したところ、生育が不揃いであったという研究成果を発表しました。これについて、 @ogugeo (地形学) @hajimebs (景観デザイン) @akaneda007 @yamiramira (考古学) @yukimare11 (植物考古学)各氏がそれぞれの観点からコメントします。
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ヤミラ @yummy_okashi

@yukimare11 まだご挨拶していなかったら失礼いたしました。慶応大の安藤先生のところで学んでおりました、下島と申します。http://t.co/AcvmHmWF に一連のまとめが載っております。ご紹介までに。

2012-09-06 14:51:10
ヤミラ @yummy_okashi

(間違って途中のツイートを複数の方にお送りしてしまい、後には引けなくなってしまって訂正して送信し直した…。本当は、ちょっと後悔している。。orz)

2012-09-06 15:34:42
ヤミラ @yummy_okashi

@hajimebs @ogugeo 品種の違う稲というお話で、ちょっと逸れますが、田舎館村の田んぼアート(http://t.co/8mdeWWKX )を思い出しました。古代米で色の差を付けています。この村には、垂柳遺跡という同じ頃の水田跡があって、人の足跡もついていて感動します。

2012-09-06 16:42:21
Oguchi T/小口 高 @ogugeo

@yamiramira 水田遺跡の株痕というのは直接的な証拠ですね。もしその形状から稲の規模が推定できれば,平面密度とともに生育状況も検討可能。その種のアプローチの方が,今回の実験よりも弥生時代の水田の景観を正しく復元できる気がします @hajimebs @yukimare11

2012-09-06 17:34:53
近藤康久 Yasuhisa Kondo『環境問題を解く』『環境問題を〈見える化〉する』 @yaskondo

@ogugeo @yamiramira 弥生時代のイネの収量については、研究がありますね。いま手元に資料がなく、曾孫引きで恐縮ですが→ 浜島書店:歴史のQ&A http://t.co/klGUv3kB 国立科学博物館日本館の展示が印象に残っています。

2012-09-06 17:59:07
ヤミラ @yummy_okashi

@ogugeo 岡山の百間川原尾島遺跡というところです。http://t.co/c8CW7TCQ 株痕からどこまで形状を復元出来るのかはわからないのですが、株間の密度がとても狭いのが特徴です。実験水田によれば、意外にこれでも収穫量が上がるそうです。無施肥を前提にです。

2012-09-06 19:24:04
ヤミラ @yummy_okashi

@ogugeo 品種については、現状でははっきり何だとは言えないかと思いますが、田んぼの区間も今とは全然大きさが違いますし、今とは少なからず違う水田景観だったのではないかと思います。弥生研究では、米の収穫量が今争点ですが、水田景観もとても魅力的なテーマですね。

2012-09-06 19:35:12
藤城主計 @fsk617

.@yaskondo さんの「「弥生時代の稲栽培」報道へのコメント」をお気に入りにしました。 知人への紹介用 http://t.co/C19Q1TCz

2012-09-06 19:44:09
ヤミラ @yummy_okashi

@ogugeo 今回のニュースは、何だか、突っ込まれることを承知で、という部分もあるのかな…?というような印象も受けました。あるいはキャッチーな記事に意図せずなってしまったとか…。私も、当時の土壌がそのまま復元出来るとは思えないので。逆に違ったら、これは本当にすごいニュースです。

2012-09-06 19:44:47
ヤミラ @yummy_okashi

@yaskondo @ogugeo 弥生の生業については、研究者の見解は、雑穀・畠作重視派と、米・水田重視派に分かれていると認識しています。基準によっては、確かに米色悲願民という結論もありますが、集落の立地や、土器に描かれた絵などを見ても、水田が日常と強く関係していただろうとは、

2012-09-06 19:53:42
ヤミラ @yummy_okashi

@yaskondo @ogugeo …私は思っています。…と、長々とすみませんでした。。この辺りはいろいろな意見あると思いますので、ご参考程度に流していただければと思います。いずれにしても、こういった事例をTwitter上で、まず批判的に検証される

2012-09-06 19:57:10
ヤミラ @yummy_okashi

@yaskondo @ogugeo ようになったというのは良いのではないかと思いました。無批判に取り沙汰されるのが一番良くないと思うので。連投失礼しました。

2012-09-06 19:58:57
あかねだ @akaneda007

@sisiodoc 詳細わからんのでコメント不能w

2012-09-06 20:18:24
yukimare11 @yukimare11

@yamiramira 勝手にだなんて、とんでもない!ご紹介いただいてありがとうございます。明治大の石川先生にもご指導いただいたことのある、菊地と申します。稲作中心史観批判もあるが稲作が重要な位置を占めていたのも事実という点、同感です。@ogugeo @hajimebs

2012-09-06 22:37:33
yukimare11 @yukimare11

@yamiramira 遺跡の土壌を使用した橿考研の栽培実験。写真をみてバケツ稲実験である点にビックリ!が率直な第一印象。稲は、水田にあってこそ、株密度や水田雑草、さまざまな生物、降水量(水量)など生育に影響する様々な要因が絡み合った環境で育つもの。バケツ稲で分かるのかなあ?

2012-09-06 22:47:04
yukimare11 @yukimare11

@yamiramira 現代の土壌(どこのかは知らないが)と弥生時代の水田跡の土壌とで、栄養分の違いからか、草丈に違いが生じたのは確か。でも最大の問題は、遺跡の土壌が弥生時代当時の土壌状態をどの程度反映しているのかという点。その点をクリアにできないなら、結果の解釈は難しいのでは?

2012-09-06 22:56:44
yukimare11 @yukimare11

@yamiramira ・・・と思いました。遺跡の土が堆積当時の状態をどの程度保持するものなのか、という問題には、どの程度迫れるんですかね?難しい気もするんですが、どなたかご教示いただきたいです。

2012-09-06 22:58:15
yukimare11 @yukimare11

@ogugeo こんばんは。全く同感です。百間川原尾島遺跡の稲株痕の密度を再現した栽培実験が今年で12年目を迎えます。収量調査により、興味深い結果が得られています。こんな景観です。実験田ですが悪くないセンいってるのでは、と思っております。http://t.co/yYD9agJd

2012-09-06 23:25:26
yukimare11 @yukimare11

@ogugeo 3種類の赤米を植えてます。弥生時代と同じ小区画。無農薬、無施肥(堆肥もなし)。http://t.co/4L2a0Uxq

2012-09-06 23:30:25
yukimare11 @yukimare11

@yamiramira @ogugeo 百間川原尾島遺跡の株密度で植えると、通常の密度よりも単位面積あたりの収量でいうと増収になる、という結果です。密植は、より多くの種籾を必要とするので効率は悪いですが、限られた面積の水田からより多くを得る方法として、密植はアリだったのかも。

2012-09-06 23:40:56
yukimare11 @yukimare11

@yamiramira @ogugeo 弥生時代の米収量についての栽培実験の成果を最近まとめたので、紹介させて下さい。http://t.co/dDpAv7QI

2012-09-06 23:43:12
yukimare11 @yukimare11

@yamiramira @ogugeo 数々の手前味噌ツイートで失礼致しました。栽培実験の協力者がほとんどおらず、継続の危機を迎えており、切羽詰まってなりふり構わず宣伝に努めております。お許しを。ついでに、是非どなたか一緒に研究しませんか〜〜〜?

2012-09-06 23:47:08
yukimare11 @yukimare11

@yaskondo @yamiramira ありがとうございます。付け足しですが、2007「弥生時代の米収穫量についてー復元水田における実験考古学的研究」『古代』第120号というのもあります。調査方法、データは古いです。なりふり構わないツイートにて、失礼いたします〜。

2012-09-06 23:56:31
ヤミラ @yummy_okashi

@yukimare11 補足、ありがとうございました。米の収量によっては、集落論も変わってくるし、根幹に関わる重要なテーマですね。今回の報道は、ちょっとおもしろいでしょ?という感じのものに思いました(^ ^)。実験田、都合がつけば是非お手伝い行きたいです。よろしくお願いします。

2012-09-07 00:14:35