田中功起氏の考える批評の定義と動機

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田中功起 koki tanaka @kktnk

.@kenjirookazaki 「できます」ということは、使命感や啓蒙と違って、能力と偶然居合わせたことの事実を淡々と表しているように思います。能動と受動の狭間でぎりぎり動機になる。この感覚はとても理解できます。

2010-07-25 14:45:03
田中功起 koki tanaka @kktnk

読みました。20年前の7月16日収録。でも、なんだかいまのこと読んでいるみたいでした。なにも変わっていないんですね。。。RT @kachifu: ...『座談会ー批評の危機をめぐって 藤枝晃雄、谷川渥、岡崎乾二郎 掲載:「みづゑ」No.956 1990』@oqoom

2010-07-25 17:35:58
末永史尚 Fuminao Suenaga @kachifu

@kktnk でしょ?なんか、一回りして今のことを語っているみたいで…。でも岡崎さんのスタンスは微妙に変化している気がします。

2010-07-25 17:38:12
田中功起 koki tanaka @kktnk

@kachifu あ、そうですか、たとえばどんな変化を読み取ったんですか?

2010-07-25 17:42:21
田中功起 koki tanaka @kktnk

@kachifu 批評をどのようにして無根拠な場でも成り立たせるか、たぶんそれが20年前の岡崎さんの問いだったと思います。つまり共通の前提がなくなっているなかでどうやって言葉を発するか。これを制作と地続きと考えればぼくらにも切実ですね。

2010-07-25 17:51:18
田中功起 koki tanaka @kktnk

@kachifuある限定的な文脈を設定してそれを納得させた上で、その範囲のなかで「作品」を成立させるってことがあるとすれば(例は想像にお任せします)、ある根拠(基準?)をその都度提示するという仮住まいを作品として成立させるってこともあると思います(例は想像にお任せします)。

2010-07-25 18:11:55
アリガフミアキ @farg_one

田中さん(はじめまして)の以下の発言についてですが.@kktnk 批評をどのようにして無根拠な場でも成り立たせるか、たぶんそれが20年前の岡崎さんの問いだったと思います。つまり共通の前提がなくなっているなかでどうやって言葉を発するか。これを制作と地続きと考えればぼくらにも切実

2010-07-25 22:51:45
アリガフミアキ @farg_one

一方で、田中さんは「美術犬」というシンポジウムの中で次のような発言をされています。「四谷に、岡崎さんっていう人がいます。あそこらへんに集まっている人たちが、自分たちが作った用語や訳した用語を使って、自分たちが見てる風景を、あたかも大きな問題であるかのように語っています。・・」

2010-07-25 22:53:55
アリガフミアキ @farg_one

「語っています。そこでは確かに「クリティカルな話」がされているらしい。その閉じている雰囲気は確かにムカつくので、僕もそれは分かる。だから、開催趣旨が四谷を仮想敵としているのならば、ここに書いてある「「美術」がいかにも旧弊な閉域へと陥っている」という批判も分かる(笑)。」

2010-07-25 22:57:21
アリガフミアキ @farg_one

田中さんによれば、岡崎さんは批評をどこでも成り立つものとして考えているが、その「周り」にいる「四谷」の人々は、それを特定の場でしか成立しないものへと貶めている、ということになりますよね。(笑)@kktnk

2010-07-25 23:08:53
アリガフミアキ @farg_one

ぼくが「四谷」の中に含まれているのかどうかもシンポジウムの記録からは判然としないのではありますが(第三者が読めば何のことか全く分からないでしょう)、田中さんの批判される「四谷」の「語り」とは何のことで、そのどこが「閉鎖的」なのでしょうか?

2010-07-25 23:10:38
アリガフミアキ @farg_one

@kktnk田中さん(はじめまして)。質問があります。(田中さんがぼくをフォローしていないことを忘れていくつかのツイートをしてしまいましたので、改めて。)

2010-07-25 23:56:15
末永史尚 Fuminao Suenaga @kachifu

@kktnk 批評の件のお返事、もう少しお時間くださいませ。ちょっと今日は疲れが…申し訳ない!

2010-07-26 02:27:42
田中功起 koki tanaka @kktnk

@farg_one あ、どうも、はじめまして。ちょっとわかりにくかったですね。ここ一連の「批評」ツイートは、アーティストの一部の「作品」をむしろ「批評」として拡大してとらえて書いています。

2010-07-26 03:22:34
田中功起 koki tanaka @kktnk

@farg_one なので「限定的な文脈うんぬん」はスーパーフラットのことを、「無根拠うんぬん」はフィッシュリ&ヴァイスなどのことを念頭に置いてます。また、前者、後者ともに、最近のぼくとしては得るところそれぞれあるので一概にどちらかを、ってわけでもないのです。

2010-07-26 03:23:25
アリガフミアキ @farg_one

@kktnk お返事をありがとうございます。ですが、ぼくの質問に答えていただいておりません。(ぼくが訊きたかったのは、「例は想像にお任せします」という文の意図についてではありません。)

2010-07-26 07:12:21
アリガフミアキ @farg_one

@kktnk 特定の文脈を前提とせずには成立し得ない作品なり批評なりを田中さんは評価しておられるとして、あらためて二点お聞きしますが、では、(1)田中さんが批判されている(「ムカツク」)「閉鎖的」な「語り」とはどのようなことを指すのですか?

2010-07-26 07:13:26
アリガフミアキ @farg_one

@kktnk (2)「閉鎖的」ということをどのようなものとして捉え、どう評価しておられるのでしょうか。お答えいただけますか?(東京は朝から暑いです。冷やした麦茶が飲みたいです。)

2010-07-26 07:14:41
アリガフミアキ @farg_one

@kktnk ちなみに、ある日本語の文章は、日本語の読めない人にとっては「閉鎖的」と見えるかもしれません。その意味でならば、僕の書くものもそれ以外の人たちの書くものも、特定の言語である限りは「閉鎖的」に映り得るでしょう。美術で言う「タッチ」なども、経験する以外に説明不可能かも。

2010-07-26 07:17:54
アリガフミアキ @farg_one

@kktnk ここから先は田中さんからの返事をいただいてからにします。

2010-07-26 07:23:04
田中功起 koki tanaka @kktnk

@farg_one なるほど、あの美術犬のぼくの不用意な発言についてだったんですね。ツイートをたどって分かりました。最初に書いておけば、シンポジウムをある種のエンターテイメントととらえるならば明確な敵味方があった方がわかりやすい。ぼくはあそこでヒール的役回りを自分に課しました。

2010-07-26 17:29:06
田中功起 koki tanaka @kktnk

@farg_one 池田くんや美術犬自体も敵に回してかき回すと面白いと思ったわけです。それにああいう場所に聞きに来るひとは、うっかり発言を面白がるものです。なのであまり大げさに取ってほしくはなかったのですが、文字校もして掲載されているので、その部分を残したぼくには責任があります。

2010-07-26 17:29:22
田中功起 koki tanaka @kktnk

@farg_one で、本題。1)専門的な特化された場所でしか成り立たない言説というものは存在します。なんでもいいですが、数学でも料理でも。そこを細かく追求することでしかたどり着けない場所がある。ぼくもそういう語りが好きで読みます。けど、それは別の場所からすれば閉鎖的です。

2010-07-26 17:29:37
田中功起 koki tanaka @kktnk

@farg_one その意味ではぼくも岡崎さんも美術犬も閉じています。あのテキストを読めばわかると思いますが、「四谷」は仮設定で、それはなんでも当てはまる。ぼくが言いたかったのは美術犬がなにかしらの仮想的を暗に想定しているならばやめたほうがいいですよということでした。

2010-07-26 17:30:12
田中功起 koki tanaka @kktnk

@farg_one 2)というわけで、まさにぼく自身があのシンポでそう語ることで「閉鎖的」でもあるわけです。共有できるひとを限定する言葉で語ろうとするわけですから。ぼくとしては美術犬の背後にあるそうした文脈や前提をこのぼくの変なヒール役によって明るみに出せないかなと思ったのです。

2010-07-26 17:31:21