IAEA-TECDOC-1162の線量換算係数の疑問点
- hyd3nekosuki
- 9369
- 5
- 2
- 0
→【概ね解決】ウェザリング減衰式としてNUREG-75/014(WASH-1400)に記載された式が用いられているようです。
私の再現計算が正しければ、少なくともIAEA-TECDOC-1162に記載されたCs134のCF4換算係数(50年間)の値には誤りがあり、本来の値よりも1/10だけ小さくなっています。
9/12公表のこちら http://t.co/7aDWiO7t には「IAEAーTECーDOC1162の換算係数を用いた50年間の積算実効線量」が付いてるが、IAEAの当該係数はおかしい(1桁間違えてる?)。IAEAにも文科省にもかなり前にメールしたんだけど音沙汰なし(^^;
2012-09-13 12:40:31https://t.co/5VVIP7Vj Cs134の換算係数CF4について、1ヶ月目の積算(2.7e-3)と2ヶ月目の積算の和(2.5e-3)が、50年間の積算(5.1e-3)を超えてしまっているのは何故か?という話。 昨年再現計算を試みたけれども、値をフォローできず
2012-09-13 13:41:46公開文献の調査
https://t.co/VvqQm1bS RASCAL ver.3.0.5の計算理論より(pdf137頁)、親核種からの崩壊で生じる短半減期の娘核種の取扱いについて http://t.co/KX98g9aT
2012-09-15 19:35:49https://t.co/5vWBGmYC 短半減期の娘核種は、長半減期の親核種と放射平衡状態にあると仮定して、娘核種の放射能値を評価。親核種の実効線量換算係数に、分岐比を考慮して娘核種の値を足すことで評価。 Cs137の場合、Ba137mへの分岐比は0.947としている
2012-09-15 19:39:01要は、「Cs137の放射能値がA [Bq]だった場合、放射平衡状態ではBa137mが0.947×A [Bq]だけ存在している」として、RASCAL3.0.5コードでは線量評価を行なっている
2012-09-15 19:41:20https://t.co/VvqQm1bS NUREG-1887のpdf133頁より、地表面からの放射線による外部被曝評価における、ウェザリング関数Ws(t)に関する記述 http://t.co/GpOBgq7m
2012-09-14 23:10:47【NRC】Reactor Safety Study: An Assessment of Accident Risks in U.S. Commercial Nuclear Power Plants [NUREG-75/014]→http://t.co/MaK7pac2
2012-09-15 19:42:38https://t.co/ZlJGg3Jq のAppendix VI の"8.3.2 External Exposure from Ground Contamination" (58頁)より引用、ウェザリングによる減衰効果の式 http://t.co/ztYDQKLZ
2012-09-15 19:49:25RASCAL ver 3.0.5(2007年8月)では https://t.co/QGVUQLp5 のウェザリングの式を採用しているようだが、IAEA-TECDOC-1162(2000年8月)で使用したRASCALのver.で採用していた式さえ紐解ければ良いのだけれど
2012-09-15 19:54:28昔のNUREGで採用していたウェザリングの式(http://t.co/ztYDQKLZ )と、RASCAL ver.3.0.5で採用しているウェザリングの式(http://t.co/GpOBgq7m )では、2項の指数関数の和の形で表現している点は同じだけれど、減衰定数が異なる
2012-09-15 19:58:21https://t.co/qfwRXujS この2つのウェザリング減衰式の違いを図示して比較するとこのような形。RASCAL3.0.5で採用している式のほうが、ウェザリングによる放射性核種の減衰効果が少なく、より保守的な設定となっている http://t.co/4g5hwfp9
2012-09-15 20:18:01Cs137+Ba137mの換算係数CF4の再現計算(ただし再浮遊無し)
ここまでの下調べを踏まえて、IAEA-TECDOC1162の表E.3(http://t.co/7e70xE70 )に記載された、Cs137+Ba137mの実効線量換算係数CF4 [mSv/(kBq/m^2)]の再現計算を今一度試みる
2012-09-15 20:22:44まずCs137の場合、放射性核種が崩壊して放出されるにはβ線とγ線であるため、地表面に存在するCs137,Ba137mが再浮遊して、それを吸入摂取することによる被曝量は比較的小さいものと考えられる。従って、まずは手始めに、再浮遊による吸入摂取を近似的に無しとして、計算を行う
2012-09-15 20:24:531ヶ月目(0~1ヶ月目の期間)のCF4=9.9e-4 [mSv/(kBq/m^2)] 計算式→http://t.co/30psJv5s (条件) ground roughness因子0.7、NUREG-75/014のウェザリング減衰式、再浮遊無し
2012-09-15 20:34:152ヶ月目(1ヶ月経過~2ヶ月目の期間)のCF4=9.3e-4 [mSv/(kBq/m^2)] 計算式→http://t.co/DUt3jX8J (条件) ground roughness因子0.7、NUREG-75/014のウェザリング減衰式、再浮遊無し
2012-09-15 20:36:4050年間(0~50年の期間)のCF4=1.2e-1 [mSv/(kBq/m^2)] 計算式→http://t.co/eFunbFNB (条件) ground roughness因子0.7、NUREG-75/014のウェザリング減衰式、再浮遊無し
2012-09-15 20:39:27https://t.co/PJsEoqjl https://t.co/XUzzGQBa https://t.co/ydGWWv4Y 再浮遊無しだけれども、IAEA-TECDOC1162のCF4(http://t.co/7e70xE70 )の値を大体再現できたのではなかろうか
2012-09-15 20:42:24Cs134の実効線量換算係数CF4の再現計算(ただし再浮遊無し)
Cs137+Ba137mのCF4の値については、IAEA-TECDOC-1192の値を再現できたので、同様の計算式でCs134のCF4の値を求めてみる
2012-09-15 20:45:37Cs134の1ヶ月目(0~1ヶ月目の期間)のCF4=2.7e-3 [mSv/(kBq/m^2)] 計算式→http://t.co/2AGLJ11d (条件) ground roughness因子0.7、NUREG-75/014のウェザリング減衰式、再浮遊無し
2012-09-15 20:50:46Cs134の2ヶ月目(1ヶ月経過~2ヶ月目の期間)のCF4=2.5e-3 [mSv/(kBq/m^2)] 計算式→http://t.co/iOVJFQGh (条件) ground roughness因子0.7、NUREG-75/014のウェザリング減衰式、再浮遊無し
2012-09-15 20:50:53