例えば1919年3月の時点でそれらの組織に所属していた人間は、大きく見積もっても40万人程度であり、さらにその数字には、第一次大戦に従軍しなかった学生たちも含まれていたのです。(ibid, p. 258; B. Barth, Dolchstoßlegenden und politische Desintegration, Düsseldorf 2003, S. 237)。
つまり、1914年8月のドイツにおける戦争への熱狂は、大都市のブルジョワ的諸集団に限定して見られる現象であって、労働者階級や農村住民らはそれに共鳴しなかったということが明らかになっているわけです(B. R. Kroener, Militär, Staat und Gesellschaft im 20. Jahrhundert (1890-1990), München 2011, S. 73)。