躾について

近頃、なんでも「いいよいいよ」と誉め賺す、”誉め上手”さんが多いのですが、それは現状維持のための慣れ合いの言葉です。子どもが小さい頃の躾というものを、もっと丁寧に考える必要があります。
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小中一貫学習塾 紅人会 @kojinkai

指導を行う際は対となるものを意識させる必要がある。人は相対的な視点を持つことに依って、自身がどの立ち位置にいるかを知る。子どももそれは同じ。一方で、そのどちらに立つべきかという感覚が未熟なうちは、出来る限り価値形成が行われるまでは負の側面から子どもを引き離すべき。それが躾だ。

2012-10-03 12:30:08
小中一貫学習塾 紅人会 @kojinkai

(承前)例えばテレビを見るか、会話をするかという食事時のワンシーンで、子どもにどちらがいいかということを訊ねる。子どもはテレビを見たいに決まっているが、それを敢えて”見せない”というところに躾がある。後者を選んだ子も、沸々と欲が湧きあがるから、「断固ダメだ」と伝えるべきだ。

2012-10-03 12:35:19
小中一貫学習塾 紅人会 @kojinkai

(承前)先に述べた例の善悪は抜きにして、躾というものは須らくルールを連続的に伝え、納得させるプロセスが必要。子どもはそれほど大人ではない。「子どもに判断を」という立場の人もいるが、それで考え方を変えられる子どもばかりだったら世の中よっぽどまともな子どもたちで溢れているに違いない。

2012-10-03 12:38:20
小中一貫学習塾 紅人会 @kojinkai

(承前)子どもに自我が備わる以前は、とにかくルールを内面化させなければならない。思春期以降はもう自我が形成されつつあるので、反発もし始めます。それこそが、心理学的に言えば健全なプロセスなのです。(反抗期がない→ http://t.co/gj7vJtAG )

2012-10-03 12:43:01
小中一貫学習塾 紅人会 @kojinkai

(承前)若者のナヨナヨ感の正体はまさにここにあるような気がする。保護者の方も指導者も誉め賺し上手になってしまったが故に、妙に反発すると逆に変な気がしてしまう。勿論誉めることも大切なのだが、子どもへの評価やその言葉は先々の人間形成に繋がってくるものだと意識しておかなければならない。

2012-10-03 12:46:37