ガチ哲学ラノベ『俺の彼女がニーチェだなんて』感想まとめ
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@hallucinyan 1.つまり「レジュメ的にまとまりすぎているので価値判断体系を適用する具体的な対象が必要」ということなのですが、本作が工夫されているのは文献がニーチェではなくニーチェ的〈私〉に帰属した新田となる点で、新田が書いたテクストを下敷きとする設定の建前が面白いです
2012-10-11 00:56:26@italiajin あー、まぁ僕のモデルとしては現代思想版もしドラでそうであるがゆえにレジュメ的なんですよね。そしてレジュメのあとに討論があることによってポリフォニーを確保しているつもりです。
2012-10-11 01:00:21@hallucinyan 2.したがって、新田に関しては発表をレジュメ的に処理することが許される(意義があるとみなされる)と言えますが、基本的な物語構造として各人が実在するテクストのレジュメをきって発表を披露することに終始するのは厳しいものがあるように感じます。
2012-10-11 01:00:52@hallucinyan 3.しかし本作の主要なテーマが読み手を「ディシプリン」することにある、というのは汲み取れるので悩ましい所です。読み手をディシプリンするには、確かに「知識のインストール」という手続きが必要になってしまいます。だからその点で意義はあると言えるのかもしれません
2012-10-11 01:03:39@italiajin そうなんですよね。これは非常に教育的なラノベなのです。現代思想が若者に一部を除いてまったく理解されておらず、啓蒙的かつ平易であるためにラノベという形態を取っているわけです。僕としてはレジュメ性に対していかにエンタメ性を盛り込むかで悩んでいます。
2012-10-11 01:06:17@hallucinyan 4.次に一旦「思想小説」の分類を撤回して「ラノベ」として読んでみたいと思います。ここは各々の思想信条を「始祖」と同一視することによって属人化させ、キャラクター小説としての体裁を確保する試みは上手く機能していると思います。ただ、やはり具体的な「描写」は必要
2012-10-11 01:09:03@hallucinyan 5.どういうことかというと、例を挙げると「善と悪」の定義からその価値転換のプロセスを展開する議論パートに対して、ラノベとして読ませるならそのコンテクストを含意する具体的なシーン描写が対応する必要があるということで、でなければ「部室」の外に出さないか、です
2012-10-11 01:16:17@hallucinyan 6.順番は(プロットの時系列とは関係なく)読書会パートの前でも後でもどちらでも成立すると思います。ただ前者であれば具体的な事例が理性的に分析されるプロセスを、後者であれば寓意が目に見えて形をもつ「因果な」物語の印象を読み手に与える、という違いはあるかなと
2012-10-11 01:22:21@hallucinyan 7.私見では、この第一章だけでもあと3倍くらい尺を取ってもいいので、もっと持続した非=議論シークエンスが必要に感じます。とにかくもっともっと外の景色が流動する描写が必要。もし一般的なラノベとして読ませたいなら、心苦しいですが大胆に希釈する必要があります。
2012-10-11 01:26:18@hallucinyan 8.最後に読書会パートの議論内容についての感想ですが、これは個人的に興味深かったです。面白かった。新田・素倉の対立的な配置に対して、仁高の知見が議論をよりマクロに展開させる役割を担っているのが今後も上手く機能しそうです。そして羽田がそれをアップデートする
2012-10-11 01:31:19@hallucinyan 9.仁高の知見は羽田によって議論がアップデートされる流れを経由すると逆に彼の基盤とする理論体系の小回りの利かなさが明らかとなり、読み手にとっては「KY的」な調子を帯びるのがコミカルで面白いです。思想的コンテクストの属人化はかなり上手くいっていると思います
2012-10-11 01:38:00『俺の彼女がニーチェだなんて』ナンチャッテ感はあるにせよ結構読めるし面白いな……「込み入った内容のブログでもカッコ付きで美少女キャラの台詞ということにすれば読める」という「ホームページ」的メソッドも古風ながら現代的でもあるし、ちょっとした台詞でもキャラの区別が明確なのがいい。
2012-10-11 03:13:18@hallucinyan バタイユをギャグ要員とエロ要員として使うってのが鋭いと思う。デリダは他キャラを憑依的に読む身振りが似合いそうね
2012-10-11 08:35:28プロローグだけでお腹いっぱい気味だけど不思議と続きが読みたい。 『『俺の彼女がニーチェだなんて』 プロローグ「運命の始動」 - A Mental Hell’s Angel』 http://t.co/fLy8CQfu
2012-10-11 10:40:02@hallucinyan 「ずっと涎を垂らして寝ていた。だが、倫理の時間だけは違った。」 これ、短い文章のストロークが効いてる
2012-10-11 21:14:53「私立アテネ学園に転校してきたソクラテス・プラトン・アリストテレスの魂を受け継いだ女子高生3姉妹」が出てくるラノベがそろそろ出るみたいですが、設定からしてつまらなさがぷんぷんしますねー
2012-10-11 21:16:37@ttt_cellule まぁキャラクター類型はニーチェ女子がハルヒ、仁高が古泉、主人公がキョンみたいなラノベ的テンプレで読みやすくしてるつもりです
2012-10-11 21:21:09@hallucinyan すげえつまんなさそうね、それ。ところで『僕とツンデレとハイデガー』って面白かったの。意識して練ったのかわからないけど、「素倉宮子、通称ソクラテスだ」の台詞いいよね。ヒロインを紹介するときに躊躇なく「通称ソクラテスだ」。ひどすぎるw
2012-10-11 21:21:53@ttt_cellule 『僕とツンデレとハイデガー』はデカルトからハイデガーまでの哲学者が美少女に顕現し講義してくれるというもので、講義は手堅いのですがギャグがなくまたラノベ的面白さにも欠ける感じですねー
2012-10-11 21:23:33@hallucinyan なんでそうなるかなあ…<美少女になって顕現し講義 流しこむ入れ物みたいにしか小説を使えてないんだろうな。主人公が「実はそう話を聞いていた僕こそがハイデガーだったのだ」で第1章完結するぐらいのことをしろと‥
2012-10-11 21:27:06