ジオイドってどうやって測るん?

GPS高度と海抜高度の差分である重力ポテンシャル0面のジオイド。 でもそのジオイドってどうやって測るん? プロのお2人に聞いてみました。
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こちずふぁん (大塚恒平) @kochizufan

@_hfu_ @geo80k 頭をよぎったのです。ジオイドだけ測定方法知らないし。定義がそうである以上、正確なGPS高と正確な海抜高が求まれば、計算で求まるはずだし。なので、もしかしたらジオイド高データって引き算で求めてるの?という疑問を持ったのでした。

2012-10-22 13:34:32
Kozo Kamada @geo80k

【中間報告】標高、ジオイド高、解説記事制作中。ただし、現時点でまだ1/3

2012-10-22 22:24:19
hfu @_hfu_

@kochizufan 「すべては作業規定の準則に書いてある」とか「歴史的ないろいろ」は放っておくと、まずGPS高さからジオイド高さを引くことで標高を得るのは(三角点の高さまでは)OKで、マニアなところでは水準点ではNGと。ジオイドの求め方は別便で。要検証@geo80k

2012-10-22 22:28:31
hfu @_hfu_

@kochizufan @geo80k 作業規定の準則⇒作業規程の準則…。ある条件の元での500m離れまでの比高は、標高に直すまでなくGPS高の差分でオッケー、とか、そういうことが書いてある文書ですね。

2012-10-22 22:31:26
hfu @_hfu_

「東北地方太平洋沖地震に伴う標高の沈下量は1メートル程度なので、ジオイドの変化は、「数ミリメートル程度」と推定できます。 」 / “ATMSPARK(アトムスパーク)はアイサンテクノロジー(株)のコミュニティサイト - 東北地方太平洋…” http://t.co/wLpbrgbw

2012-10-22 22:33:41
Kozo Kamada @geo80k

@_hfu_ @kochizufan その程度の近似でよいならば」という前提付きですが、実際には公共測量作業規定ですら、そこまで甘くはないはずです。

2012-10-22 22:34:35
hfu @_hfu_

「GPS測量と水準測量を同じ場所で行い、その場所の楕円体高と標高を求めることにより、ジオイド高を計算することができます。」@kochizufan http://t.co/mr1Vh7hi

2012-10-22 22:35:14
hfu @_hfu_

「ジオイド測量では、標高が正確に決定されている水準点でGPS観測を行う方法と、楕円体高が正確に決定されている電子基準点で水準測量を行う方法により、正確なジオイド高を全国的に求めています。」@kochizufan http://t.co/mr1Vh7hi

2012-10-22 22:35:37
hfu @_hfu_

「また、ジオイド測量で求めたジオイド高を使用して、ジオイド・モデルを作成しています。」@kochizufan http://t.co/mr1Vh7hi

2012-10-22 22:36:02
Kozo Kamada @geo80k

問題は「正確な水準測量が行われている」という言葉の意味。実は、ここで重力補正を行っている。これをどの程度丁寧に行うかが悩ましい(何通りかの手法がある。単に水準儀を覗けば終わり、とはいかない)

2012-10-22 22:44:41
こちずふぁん (大塚恒平) @kochizufan

@_hfu_ @geo80k ありがとうございます。水準点あるいは電子基準点では楕円体高と水準測量の差で極地的なジオイド高を求めつつ、その間隙を埋めるのは重力の息吹を感じつつ、よしなにしてる感じでしょうか。

2012-10-22 22:44:48
hfu @_hfu_

@kochizufan 私の理解も、そんな感じです。すみませんスッキリと言えなくて。 @geo80k

2012-10-22 22:47:24
こちずふぁん (大塚恒平) @kochizufan

@_hfu_ @geo80k もう一つ疑問なのは、GPS登場前から準拠楕円体という概念はあったと思いますが、その楕円体高を正確に測る手段というのはGPS登場前にもあったのでしょうか。ひいては、ジオイドをGPS登場前に正確に測る手段はあったのか、という疑問にも繋がりますが。

2012-10-22 22:48:03
hfu @_hfu_

@geo80k (東堂二等兵に調べさせますのでしばらくお待ち下さい。) @kochizufan

2012-10-22 22:51:18
Kozo Kamada @geo80k

@kochizufan @_hfu_ 別途 Facebook で記事書き中ですが、先に質問の答を。「なかったと思います」 だから、19世紀は準拠楕円体すら一意に決められなかった。現在でも誤差は皆無になりませんが、摂動項まで考えつつ人工衛星の軌道を調べて、正規楕円体を決めている筈。

2012-10-22 22:53:26
こちずふぁん (大塚恒平) @kochizufan

@_hfu_ @geo80k 日本のジオイド地図見たんですが、山地が高いのは判るとして、必ずしも山塊があるところが同程度という感じでもないような感じがします。北海道とかも山地あるのに全般的に低く見えるのは、構成する岩石の質等にもよるのでしょうか?

2012-10-22 22:54:03
Kozo Kamada @geo80k

@kochizufan @_hfu_ まあそれは、観測密度と観測精度が有限だったということが一番響いていると思いますが。海上まで込めて、10mおきに(10m以内で)標高と絶対重力を調べるようなことができれば、ジオイド面も標高補正ももっと精度良くできるのかもしれません(無理)。

2012-10-22 22:56:01
hfu @_hfu_

@geo80k 東堂二等兵「作業規程の準則(国土交通省告示第413号)第37条(第2章 基準点測量 第5節 観測)第2項第二号ニに記載されているのは『標高の取付観測において、距離が500メートル以下の場合は、楕円体高の差を高低差として使用できる。』です。」@kochizufan

2012-10-22 22:58:22
hfu @_hfu_

@kochizufan 元ネタ:「『神聖喜劇』は、大西巨人の代表作とされる長編小説。凄まじい記憶力を誇る主人公の陸軍二等兵・東堂太郎が異常な軍隊世界の中で過酷な新兵訓練を受けるが、その超人的な記憶力を武器として抵抗」http://t.co/QIa7oscN神聖喜劇 @geo80k

2012-10-22 23:01:44
Kozo Kamada @geo80k

@_hfu_ @kochizufan 距離が短い場合は、重力値が有意には変化しないものと見なせるからですね。

2012-10-22 23:01:45
Kozo Kamada @geo80k

想定している水準測量(や、標高の決定)は、水準原点から何百kmも離れた地点でも実施する前提です。つまり、当然、重力値も有意に異なるのですね。

2012-10-22 23:03:49