「過疎集落が消滅するとどうなるのか―風説で農村を守ることはできない」読者の反応

HAYASHI_ISRRこと林先生の記事「過疎集落が消滅するとどうなるのか―風説で農村を守ることはできない」への読者の反応と林先生の応答です。 元記事→ http://www.47news.jp/47gj/latestnews/2012/10/1354793.html
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林直樹 @HAYASHI_ISRR

@amashin9 ちゃんと事実に基づいて議論をすべき。わたしからのメッセージは、それだけです。自然が好きなら、なおさらではないでしょうか。

2012-10-31 01:53:04
林直樹 @HAYASHI_ISRR

「Aは大切だから公費で保護する」だけなら、庭の盆栽にも補助金がついてしまう。「大切だ」と「公費を投入する」の間には深い谷がある。基本中の基本だが、補助金漬けで感覚が鈍っている人が少なくない。

2012-10-31 12:17:24
林直樹 @HAYASHI_ISRR

ちなみに農林業への補助の条件については、OECDが詳しく説明している。日本語版あり。OECD(著)・荘林幹太郎(訳)『OECDレポート 農業の多面的機能 政策形成に向けて』光の家協会、2004

2012-10-31 12:23:19
amashin @amashin9

@HAYASHI_ISRR 正直反感を持ちましたし、仰る「風説」の一部を意図的に切り取り一面的な理屈で断じているとも感じました。守りたい側の理屈・根拠が足りないのは仰るとおりですが、あの書き方では、単に反感を買うか、安易に過疎集落不要論に使われるだけかと。後者を特に危惧します。

2012-10-31 23:26:58
amashin @amashin9

@HAYASHI_ISRR 費用やその期間まで含めて「農地は取り戻せる」と、どこまで本気でお考えなのでしょうか?「撤退の農村計画」のテーマ設定自体批判するつもりはありませんし、一定の合理性は感じましたが、正直細部において少し無責任とも感じました。テーマの一人歩きを危惧しています。

2012-10-31 23:48:18
林直樹 @HAYASHI_ISRR

@amashin9 なるほど、そういう見方もあると思います。ですが、議論するかぎり、ある程度断片的になることは避けられません。「総合的に、多面的に」といえば、聞こえはよいですが、結局、「なんだかよくわからないが、とにかく農村は大切らしい」から一歩も前進できません。→つづく

2012-11-01 11:05:55
林直樹 @HAYASHI_ISRR

@amashin9 →また、わたしは、「これが議論のすべてだ」とはいっていません。単に「いくつかの風説が否定された」だけです。「風説で農村を守ることはできない」と「農村は不要」は、まったく別の問題です。風説などに頼らずとも、農村の魅力を伝える方法は→つづき

2012-11-01 11:15:30
林直樹 @HAYASHI_ISRR

@amashin9 →いくらでもあります。「事実に基づいて魅力を伝える」こそ、正攻法ではないでしょうか。そもそも、「過疎集落など不要」と考えるなら、あのような記事は書きません。わたしは、風説を流布して、国民の信用を破壊すること(これぞ農村の破壊)が許せないだけです。

2012-11-01 11:27:43
林直樹 @HAYASHI_ISRR

@amashin9 農地の件は別に思いつきではありません。費用の見積もりもあります(わたしが書いた論文ではありませんが)。ただし、テーマの一人歩きについては、ご指摘のとおりだと思います。過疎地切り捨て派にくみするつもりはありません。今後ともよろしくお願いいたします。

2012-11-01 11:39:10
amashin @amashin9

@HAYASHI_ISRR 過疎地切り捨て派に与するつもりはない、とのことで失礼いたしました。しかし、記事を読み返しましたが、やはり、あの文章で仰る真意を全てくみ取ることは困難です。キャッチーさも重要と思いますが、丁寧な説明と誤解を産まない言葉選びも重要と思います。自省も込めて。

2012-11-02 00:10:22
林直樹 @HAYASHI_ISRR

@amashin9 うむむ、難しい課題ですが、気をつけます。ちなみに、過疎地切り捨て派は、「少し引いて確実に守る」という、わたしの撤退論に反対しています。彼らはこういいます・・・このまま静観して、自然消滅(四散)させるべきだ、余計なことをするな、と。

2012-11-02 01:28:25
愛林館 @kugino_airinkan

産まれた土地に住みたいという気持ちはどこに反映されますか?居住地を決める意志を奪うわけにはいかないのではないでしょうか。  @amashin9: 過疎集落が消滅するとどうなるのか—風説で農村を守ることはできない 横浜国立大学大学 林直樹 http://t.co/J3TQpDiT

2012-10-31 20:46:05
amashin @amashin9

私自身はおっしゃっることと、全く同意見です。しかも、ご本人は好きでそこに生まれたり、嫁いだりしたわけではないはずです。また、そこに人が住んでいるのには歴史的背景があるはずです。@kugino_airinkan

2012-11-01 09:12:50
愛林館 @kugino_airinkan

山村に産まれて住み続けたい人の居住の自由は保証するべきですが、その費用はいくらと見ますか?。短い字数でぶっきらぼうですみません。 @hayashi_isrr: 「風説で農村を守ることはできない」と「農村はなくなるべき(?)」は、まったく別の問題です。

2012-11-01 22:08:06
林直樹 @HAYASHI_ISRR

@kugino_airinkan @amashin9 「風説で農村を守ることはできない」と「農村はなくなるべき(?)」は、まったく別の問題です。風説などに頼らなくても、農村の魅力を伝える方法はいくらでもあるはずです。

2012-11-01 16:31:31
林直樹 @HAYASHI_ISRR

@kugino_airinkan すみません、山村を維持するために、国が負担している費用、ということでしょうか?ちょっと補足してください。

2012-11-02 01:14:51
amashin @amashin9

@HAYASHI_ISRR 仰ることごもっともです。少しずれますが私も「公益的機能に胡坐をかく的な発想」は、農林業の真の発展の芽を摘み、また真の意義を忘れさせる危険もあると感じています。ただし現在の農山村・農林業の現実からは「事実に基づいて魅力を伝える」ことにも限界があります。→

2012-11-02 00:17:11
amashin @amashin9

@HAYASHI_ISRR →その最たるものが、記事にも関連する「自給率」に関わる話です。現在の自給率を前提に農林漁業や農山漁村の重要性を「公益的機能なし」で訴え抜くのは、記事でコメの話を例に挙げられたように、相当困難です。 →

2012-11-02 00:25:22
amashin @amashin9

@HAYASHI_ISRR  →私は寧ろ、広く「世間」に訴えるべきは、食料や木材、エネルギー自給などのあり方や、その観点からの農山漁村の「ポテンシャル」や「セーフティネットとしての役割」の方だと思います。もちろん、これに農山漁村側が胡坐をかいては公益的機能の話と一緒ですが。→

2012-11-02 00:34:22
林直樹 @HAYASHI_ISRR

@amashin9 はい、ご指摘のとおりだと思います。維持すべきはポテンシャルであり、そのうち、もっとも重要なものが「民俗知」だと考えています。たとえば、天変地異があって、都市住民が山間地の集落に避難してきた、としましょう。たぶん、1集落100人ぐらいが限界でしょう。→つづく

2012-11-02 01:39:49
林直樹 @HAYASHI_ISRR

@amashin9 そうなると、山間地の集落が収容できる人数は、100人×23736集落=237万人です。まったく足りないと思います。守るべきは、今の土地利用そのものではなく、いざというときの技術、山野から持続的に食料やエネルギーを引き出す民俗知ではないでしょうか。→つづく

2012-11-02 02:21:07
林直樹 @HAYASHI_ISRR

@amashin9 むろん、民俗知を伝えるためには、ある程度の農地や人工林が必要です。それらも残ることになります、結果として。しかし、今のように、「とにかく農地や人工林が維持できればよい」という発想では、近代化の激流のなかで、民俗知は消滅するでしょう。→つづく

2012-11-02 02:31:37
林直樹 @HAYASHI_ISRR

@amashin9 農村の何が重要なのか。限られたリソースのなかで、何を重点的に守るべきか。わたしたちは、いまいちど問い直す必要があります。あの記事には、思考停止の元凶である風説を否定することで、中身のある議論の機会をつくりたい、という思いがあります。

2012-11-02 02:37:20
amashin @amashin9

@HAYASHI_ISRR →相手によって、選ぶべきテーマ、使うべき話題と言葉を選ぶことは重要ですね。自省を込めて。同根の話で「撤退の農村計画」も、政府やマスコミ、世間向けではなく、過疎集落の方々や自治体の方々にとって、具体的かつ有益な手引き書としての深化を期待しています!

2012-11-02 01:00:45
林直樹 @HAYASHI_ISRR

@amashin9 ご指摘のとおりだと思います。理論をもって、対立する相手の主張をへしおっても意味がありません。必要なものは、おたがいの共感です(単なる押し付けではなく)。ことばには留意すべきですね。実は、最近の講演会では、「撤退」ということばをほとんど使っていません。→つづく

2012-11-02 02:49:17
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