【@alekseytanaka】 「辻政信的がんばればできるはず」を巡る批判(1) 【@azukiglg】
些か懐かしいまとめもあるけど、そこからほとんど進んでいないのも事実なので、敢えて再掲しました。原発を巡る立場としては、推進派、容認派(追認)、緩やかで現実的な脱原発派、急進的な即時廃炉を叫ぶ反原発派、大きく分けてだいたいこの4派がある、という認識。これは今も変わってません。
2012-11-06 19:27:19推進派は『新設、リプレース、高速増殖炉、核融合炉の獲得』まで入れていいと思います。即時廃炉反原発派はその対極にある最もラジカルなグループ。容認派と脱原発派は『具体案がない/決められない』ことを踏まえた上で現状追認、または方針は脱原発だけど期限を先送り。
2012-11-06 19:29:19その意味で、容認派と脱原発派というのは、そのボーダーは限りなく曖昧で、なおかつ最も母数の多いグループだと思います。故に、反原発派は脱原発派を『最終的に原発から離脱するのだから反原発側』にカウントするけど、実質は『具体的な対応策がなくて事態棚上げ』なので容認派と変わらない。
2012-11-06 19:30:39んで、『今すぐ反原発、今すぐ廃炉』を主張するラジカルなグループと、緩やかな脱原発を言うグループは、具体案に踏み込むと協力できなくなる。なぜなら、ラジカルな反原発派は、具体案がないから。『方針を決めても実行が不可能な案』しかない、といったほうがより正確かもしれない。
2012-11-06 19:31:50そのへんは、ここら。 再掲】 TLいろいろ~原発廃絶後の電力事情について反原発派はどんな未来図を考えてるの?http://t.co/TbIEOpoA 【最終処分場が先か】 廃炉の即時実現と核廃棄物処理は不可分です 【犯人捜しが先か】http://t.co/LqN9nLp9
2012-11-06 19:32:36これらのまとめの中に、『もし具体的に反原発(廃炉と原子力の放棄)を進めるなら?』という前提に基づいた想定がいくつかあったはず。 再掲】 「脱原発を実現するために」のまとめhttp://t.co/xHF5APJQ これとか。
2012-11-06 19:34:08僕は以前から『脱原発ロマン派』と自称してると思うんですけど、これは「条件付き脱原発」という奴で、一定の条件が満たされるなら、可能なら原発はないほうがいい、或いは現状より数が減ることになってもそれを許容する、という立ち位置。問題は満たされるべき「一定の条件」が鍵になります。
2012-11-06 19:35:42一定の条件、それは「原発に替わる、発電設備/手段の獲得」ですね。段階的脱原発派、容認派の中にも、この前提を必須条件としている人は多いんじゃないでしょうか。「貧乏になってもいい、仕事を失ってもいい、それよりも反原発」という人は、震災直後にはそれなりにいたけど、今は少数派。
2012-11-06 19:37:11「今は少数派」と言う根拠については、毎週金曜の官邸前デモの参加人数を比較数値としてよいんじゃないでしょうか。最も盛りあがったときの主催者発表は20万人でしたが(過去の学生運動その他の空撮写真と比較するとそれほどいたとは思えないけど)それを信じたとしても、今は参加者数が減っています
2012-11-06 19:38:34@kylyn3 ありがとうございます。僕の最初のまとめは、自由編集になっていますので、そちらに逐次追加して戴いても大丈夫です。
2012-11-06 19:40:09脱原発を巡る今後については、つい最近読んだ日経BPOの田坂教授の解説と僕の理解は概ね一致してると思うんですが(事後策については異論はあれど、現状理解としては)、反原発運動が盛りあがったことによって、これまで先送りしてきた核廃棄物問題に引火してしまった、というのは同感です。
2012-11-06 19:42:29反原発派は「とりあえず止めればコレ以上は増えない」と言いますが、「コレ以上増えないけど、原子炉の上のプールに入れっぱなし」というわけにもいかない。炉に入ってるより危険ですし。だから、最終処分を考えないといけない。
2012-11-06 19:44:41ところが反原発、原子力アレルギーが沸き立ってしまったので、それができなくなった。原子力発電は電力という商品を生み、雇用を作りますので、誘致自治体もあった。でも単に「何も生まないゴミを引き受けてくれ」となったとき、それが忌避的世論に押されてとなれば、引き受ける自治体は容易には出ない
2012-11-06 19:45:57そうなると、仮に反原発運動の高まりによって選出された議員によって、最終処分を実行すべきという製作が立案されたとしても、政府によって強制執行する(個人の財産を奪い、自治体の反対を押し切って)というところまでこぎ着けないと、選択した政策は実行できない。
2012-11-06 19:47:11しかし、実際にはそれを実行した政府に批判が向くので、その政権は短期政権で終わって倒れてしまう。すると計画は次の政権によって凍結或いは先送りされる。つまり、実現できない。反原発運動は放射能アレルギーを喚起してしまうので、結果的に「具体案は実現不能」となる。
2012-11-06 19:48:35で。僕は「代替手段がないなら、原子力は今後も維持するしかない」という限りなく容認派に近い脱原発派ですが、これは同時に「従来の原子力が担っていたのと同程度かそれ以上の手段が手に入るなら、原子力の活用の比率は自然に下がっていくだろう」という期待でもあります。
2012-11-06 19:50:34ただ、自然エネ(風力、太陽光)は、ベース電源にはなり得ないので、原子力の代わりになるとは思えません。地熱発電については、原発が自然現象によって破壊されたのと同程度には、自然現象という制御不能な(しかも太陽光や風力のような受動的エネルギー源ではない)ものです。
2012-11-06 19:52:11永久ではなく、未知のリスクを評価しなければならないんじゃないかなー、と。高温岩盤発電とかありますけれども、生産技術の実地試験が日本国内ではなくてオーストラリアで行われている点を見ても、日本国内では自治体の協力が得にくいものなのでは、と懸念しています。
2012-11-06 19:53:16再掲】 緑式実現可能性評価指針http://t.co/KSODYXPs これは過去に度々引用してきたもので、「新しい技術」などについて僕が理解するための自己指針としているものであり、何らかの公的な規範ではないです。
2012-11-06 19:54:48ある提案/計画が実現するには、 1:理論確立 2:ラボでの技術確立 3:生産技術確立 4:事業収支の黒字化 5:政治的障害の解消 6:一般への普及定着 のステップを踏む必要があり、それが今どの時点で足踏みしているのかを測るためのスケール(モノサシ)です。
2012-11-06 19:56:02反原発という理想論が具体的になるためには、「代替手段の獲得」「核廃棄物処理」少なくともこの二つについて、技術的、事業的、法的、政治的(自治体の協力)な折り合いを付けなければならないと思います。
2012-11-06 19:57:24そして、「今すぐ即時廃炉、即時反原発」と主張する人々は、棚上げしてきたものを前倒しにせよと主張するわけですから、画期的かつ実現可能な具体案は、その主張をする人達が出さなければいけないものです。それ以外の人達は「考え中」「先送り中」としているわけですから。
2012-11-06 19:58:26で。その最もラジカルな「理想主義者」自身が画期的な具体案を持たないのだとすると、「実現不能」であるので、実態は「段階的脱原発派」や「容認派」と何等変わらなくなります。つまり、理想論は具体案を伴わないなら画餅であるということです。
2012-11-06 20:00:57